テクニック全般 基礎知識 撮影テクニック

ピントがあまい・眠い・解像しない・・・。写真をシャープに仕上げる為のヒント。

投稿日:2015年2月22日 更新日:

読了時間4分

写真をとって帰宅しパソコンでチェック。その時、毎回ショックを受けるのが、ピントがイマイチなことです。
OZPA_4mukachakka

これもピントがあまい・・・。これもだ・・・。あ-、なんでだろう!?と非常に残念な気持ちになります。

ピントに関する言葉

ネットなどで写真に関し、「あまい」、「解像しない」、「解像力がない」や「眠たい」などという言葉を目にすることがあるかと思います。

一般的に、これらは写真のピントにシャープさが欠けていることを示しています。ぼやっとした写真ということです。

逆に、「解像する」、「解像力がある」、「キリリとした」、「カリっとした」というのは、写真のピントがシャープになっている時によく使われます。
「描写力」という言葉が、「解像力」という意味で使われることもあります。

私としては、解像力のあるキリリとした写真が撮りたいのに、あまい写真になってしまうと言うわけです。

ピントがシャープにならないのには原因があります。そして対策もあります。

ピントが甘い・眠い・解像しない原因と対策

そもそもレンズの性能

もともこもありませんが、そもそもレンズの性能の問題で解像力がない場合もあります。便利なズームレンズであるほど、安価なレンズであるほど、その傾向は強まります。

高価なレンズは、レンズに特別な素材を使っていたりなどと、値段に見合った写りをしてくれます。

そこを踏まえて、レンズ選びをする必要があります。

開放F値で撮影

開放F値(最小F値)で撮影すると一般的に解像力が落ちます。同じレンズでもF値によって解像力が違うのです。レンズの設計的にそのようになっているようです。

レンズそれぞれ個性があるので一概には言えませんが、大体F5.6~F8あたりでレンズは最も解像力が高まると言われています。写真にシャープさを求めるなら、これぐらいまで絞って使うようにするといいかもしれません。

レンズ個々の情報をネットで調べることが出来るので、自分のレンズの個性を把握しておくといいでしょう。

絞り過ぎ

逆に、絞り過ぎると回折現象(絞りぼけ)が発生しシャープさが損なわれます。カメラやレンズによりますが、APS-C機ならF11くらいから発生すると言われています。F22位にまで絞るとかなりシャープさに欠けるようになります。

絞り過ぎには注意が必要です。

その他レンズの個性

例えば、この望遠レンズは焦点距離200㎜以上は写りがあまくなるだとか、広角側であまくなるだとか、レンズによって特有の個性があります。

気になるようであれば、いろいろ試し撮りして見比べる必要があります。それで自分のレンズの個性を知ることが出来ます。

そもそもピントが合わせられていない

ピントが合っていないのだから、もやっとシャープさがないのは必然です。そんな時に、シャッターボタン半押しでピントを合わせる、より精度の良いピントの合わせ方があります。親指AFと言うものです。

親指AFとは、シャッターボタンからピント調節機能を切り離し、カメラ背面のボタンでピント合わせを行う方法です。親指AFで、よりピントの精度を上げることができます。詳しくは親指AFのすすめ。一眼レフカメラの便利な使い方と設定方法。を参照してください。

前ピン・後ピン

前ピン・後ピンという可能性もあります。もしやと思うなら、調べて調整に出しましょう。

前ピン・後ピンとは、AFでピントを合わせているのに、手前や後ろにピントが合ってしまうことです。レンズの個体差やカメラとの組み合わせで発生します。

なかなか自分で調べ難いですが、こんなグッズもあります。

Datacolor Spyder LensCal
これでピントの精度を確認することも出来ます。後はメーカーに調節に出しましょう。

手ブレ

手ブレするといくらピントを合わせてもシャープさに欠けます。手ブレの主な原因は、シャッタースピードが遅いことです。

一般的に、手ブレしないシャッター速度は「1/(焦点距離)」と言われています(APS-C機は焦点距離×1.5)。これを下回りそうな時は、ISO感度を上げるなどして対策をしましょう。

ただ、とっさの時にいちいちISO感度の設定を変えるなんてなかなか出来ません。そんなことをしていたら、シャッターチャンスを逃してしまいます。

そこでおすすめは、「ISO感度自動制御」です。シャッター速度が遅くなりそうな時にだけ、カメラが自動でISO感度を上げてくれます。詳しくはISO感度自動制御で手ブレを防止!シャッターチャンスを逃さないカメラの基本設定。 を参照してください。

また、三脚を使うというのも有効な手段です
ただ三脚を使っていても、手でシャッターボタンを押すと、その振動でブレることが結構あります。レリーズやタイマー機能を使って、カメラに触れずにシャッターを切るようにする必要があります。

Nikon リモートコード MC-DC2

Canon リモートスイッチRS-60E3

まとめ

スポンサーリンク

カリっと解像力のある写真を撮るのもなかなか難しいです。

一つずつ問題を解決していく必要があります。それで、キリリと撮影できた時は、とてもうれしくなります。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

ISO感度の読み方、目安、上手な使い方!ISO感度のメリット・デメリットを知って使いこなそう!

カメラを使っていると必ず耳にするのが「ISO感度」という単語です。 例えば、「手ブレする時はISO感度を上げる」や「ISO感度を上げるとノイズが目立つ」などとよく言われますが、カメラを始めて間もない頃 …

天の川の現像方法②!星空と地上景を別々に撮影し合成!クオリティを高めよう!

前回は天の川の現像方法について書きましたが今回はこれの続きです。 参考:天の川の現像方法①!色を補正して天の川を強調する!光害の色被り除去! 実は、いつも私は星空と地上景を別々に撮影し、それらを個別に …

可能な限り綺麗なパンフォーカスにしたい!従来の過焦点距離はもう古い!?試してみた!

風景写真を撮影していると画面全体にピントを合わせたパンフォーカスで撮影したいというシーンが多々あります。 そして、これを上手く実現させるのにフィルムカメラ時代から「過焦点距離」というものが使われてきま …

白飛びがなぜ良くないと言われるのか?白飛びについてあれこれ考える。

よく白飛びは良くないと耳にすることが多々あります。 ただ、なぜ良くないと言われるのか、よく分からない方も多いでしょう。そもそも白飛びがどのような状態なのか・・・!? ということで、今回は白飛びとは何な …

自分の写真を批評してみる。新旧で写真を比較して、上手く撮るポイントを探る。

なかなか撮影にも行けないので、自分の写真を振り返って、あれこれ批評してみたいと思います。 誰かから自分の写真を批評されるのは嫌いですが、自己批評は成長に不可欠ですね。 それで、新旧の写真を比較して、何 …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。