テクニック全般 基礎知識 撮影テクニック

超広角レンズが超面白い。超広角レンズの3つの大きな特徴と魅力。

投稿日:2015年6月19日 更新日:

超広角ズームレンズを使っていてとても楽しいです。

超広角ズームレンズにはクセがあって使いにくいとか、余計なものが写って画角の整理が難しいなどと言われるようですが、ここぞという時に圧倒的な力を発揮してくれます。

ちなみに、人によって基準が異なりますが、焦点距離約35㎜(APS-C機なら約24㎜)以下が広角、焦点距離約約24㎜(APS-C機なら約16㎜)以下で超広角と言われているようです。

私が使っているレンズはこれです。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM ニコン用 APS-C専用 203559
間違いなく超広角ズームレンズです。焦点距離8㎜(35㎜換算で約12㎜)は唯一無二です。もう8㎜広角端ばかり使っています。

風景などでとても面白い写真が撮影できて楽しいので、最近はこのレンズを使う機会が多くなっています。

こちらも参考に!おすすめ超広角ズームレンズ。Nikon(ニコン)、SIGMA(シグマ)、TAMRON(タムロン)の広角ズームレンズ。

超広角ズームレンズの3つの特徴

超広角ズームレンズには主に3つの大きな特徴があります。

被写界深度が深い

被写界深度が深いとは、手前から奥まで広くピントが合うということを意味します。

例えばこんな写真です。

超広角レンズ使い方これは焦点距離8㎜(35㎜換算で約12㎜)で撮影です。よく見ると手前の石から奥の滝までピントが合っています。

レンズと手前の石までは十数cmくらいです。これくらいまで近寄ると大体は手前か奥かのどちらかにしかピントは合いません。

しかし、超広角だと焦点距離が短いので、広くピントが合うようになり、全体をパキっと写すことができます。望遠レンズだと被写界深度が浅くなりますが、その逆ですね。

ぼかした写真も良いですが、全体をパキとさせるのも風景写真などでは良いと思います。

画角が広い

ご存知の通り超広角レンズは画角が広いです。その分、広い範囲を移すことができます。

例えば、まずこの写真です。
20150601-DSC_1738

これは標準ズームレンズ(17−50㎜)の広角端で撮影です。焦点距離17㎜(35㎜換算で約24㎜)なので十分広角ですが、私はなんとなく物足りなく感じてしまいました。

これを超広角で撮影すると、ここまで広く写せます。

オンネトー

これは焦点距離8㎜(35㎜換算で約12㎜)です。好みの問題もありますが、広く写した方がその場の雰囲気(静かな感じ)が伝わりやすいと思いました。

これもです。

20150617-DSC_2509 copy

上写真は焦点距離17㎜(35㎜換算で約24㎜)の広角です。

20150617-DSC_2500
そして、これが焦点距離8㎜(35㎜換算で約12㎜)の超広角です。同じ場所からの撮影でもここまで違いが出ます。人の視覚には納められない範囲を一枚の写真に写すことができます。

それぞれ良さがありますが、私は超広角のグワッと広がる雰囲気が好きです。

パースペクティブ(遠近感)

これも超広角レンズの大きな特徴の一つです。

パースペクティブ(遠近感)とは、簡単に言うと「近くのものがより近く、遠くのものがより遠く見える効果」です。通称パースと言われたりします。

もちろん、どのレンズでもこのような傾向はありますが、広角になればなる程パースは強まります。

下2枚の写真は焦点距離8㎜(35㎜換算で約12㎜)で撮影です。

20150507-DSC_0200

東藻琴芝桜

超広角になれば、そのパースは強烈です。被写体は中央へ向けてすぼまって写ります。このパースをうまく使えば、面白い写真を撮影することができます。

例えば、パースにより独特な雰囲気を創ることができます。

DSC_0129

東藻琴芝桜

まさに超広角の写真という感じです。手前のものが大きく写り、奥のものがすぼまって小さくなります。

そして、パースによって空間の広がりが強調させられるので、写真にダイナミック感がでます。

東藻琴芝桜

ローアングルやハイアングルなどカメラの向きを変えればなお面白いです。

ちなみに、パースの効果は「画面端でより大きくなり、画面中央に近づくにつれて小さくなる」という特徴があります。

20150507-DSC_0200 copy

こんな感じです。画面の端の方が大きくすぼまるようになり、画面中央付近ではあまりすぼまりません。画面端のほうが大きくパースが効きます。

この特徴を覚えておくと、今後超広角レンズを使っていくうえで有用ですね。

超広角じゃないと撮影できない風景

超広角じゃないと撮影できない風景が多々あります。もちろん、マクロレンズや望遠レンズじゃないと撮影できないものもありますが・・・。

例えば、登山には相性ぴったりです。
20150617-DSC_2495
標準レンズだけでは広大な風景は写しきれません。このレンズがあってよかったです。登山ではまだ曇りの写真しか撮影できていませんが、この先期待できます。

そして、もう少し印象的に撮影したいなという時に、力を発揮してくれます。

オンネトー

東藻琴芝桜

とても有能なレンズです。

 

こちらも参考に!おすすめ超広角ズームレンズ。Nikon(ニコン)、SIGMA(シグマ)、TAMRON(タムロン)の広角ズームレンズ。

まとめ

スポンサーリンク


購入する前は、必要なのか不必要なのか迷いましたが、今や私には欠かせないレンズとなっています。

もちろん、超広角故の使いずらさもありますが、撮影する楽しさでお釣りがきます。

 

SIGMA 超広角ズームレンズ 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM ニコン用 APS-C専用 203559


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

RAW現像してますか?何となく現像していませんか?現像を極める書籍買いました。

読了時間3分 RAW現像してますか? 私は最初の頃は全くしていませんでした。何となくRAW現像って敷居が高く感じられたからです。あと、そこまで現像に良さを感じていませんでした。 そんな私も今はRAW現 …

【2019年】星景写真を撮るための設定や方法についての個人的まとめ!

今年もようやく天の川が上がって来るようになり星景シーズンが始まりました。 星景は通常の風景とは違い撮影が難しいです。しかし、その分あれこれ工夫をすれば目に見えて良くなってきます。それが楽しい部分でもあ …

写真は引き算なのか、足し算なのか!?撮影する際の基本的な考え方。

「写真は引き算」、写真を趣味としていれば何度も耳にする言葉です。 ただ、引き算してばかりだと、何の工夫もない面白みに欠ける写真になってしまうこともあります。そこで「足し算」。 個人的には両者のバランス …

風景写真で構図を上手くなるには!?具体例でみる構図を決める時に意識しているポイント!

写真は決まった枠の中に対象を閉じ込めます。なので、目の前にどんなに壮大な風景が広がっていたとしても、それをそのまま写すことは不可能です。限られた範囲を四角形でしか写せません。 これはカメラの弱みであり …

天の川の現像方法②!星空と地上景を別々に撮影し合成!クオリティを高めよう!

前回は天の川の現像方法について書きましたが今回はこれの続きです。 参考:天の川の現像方法①!色を補正して天の川を強調する!光害の色被り除去! 実は、いつも私は星空と地上景を別々に撮影し、それらを個別に …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。