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ISO感度自動制御で手ブレを防止!シャッターチャンスを逃さないカメラの基本設定。

投稿日:2015年1月17日 更新日:

みなさんは撮影モードは何を使っていますか??

オート撮影では各種設定をカメラが自動でコントロールしてくれるので、カメラまかせで簡単に撮影することができます。でも、思ったような写真が撮れないこともあります。

そこで、一眼レフカメラに使い慣れてくると、オート撮影から他の撮影モードを使う機会が増えてくるかと思います。

「絞り優先モード」などの他の撮影モードでは、各種設定を自分で行わなければなりませんが、より本格的な撮影を楽しむことができます。

たぶんカメラに慣れると「絞り優先モード」を使う機会が一番多くなるかと思います。私は、ほぼ100%「絞り優先モード」しか使っていません。

よくある失敗、手ブレ

しかし、「絞り優先モード」を使っていると、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。一番多いのが手ブレです。

例えば、室内や薄暗い場所で撮影しようとしたと時に、シャッター速度が遅く手ブレしてしまったりすることがあります。慌ててISO感度や設定を確認しているうちに、シャッターチャンスを逃してしまうのです。

そこで、手ブレしそうな時に自動でシャッター速度を上げてくれる、とても親切な機能があります。それがISO感度自動制御です。

ISO感度自動制御とは

ISO感度自動制御とは、予め手ブレしないシャッター速度の下限を決めておき、もしシャッター速度がその下限より遅くなる場合にカメラがISO感度を自動的に上げ、シャッター速度をキープしてくれる機能です。

ISO感度の上限も設定できるので、ノイズも許容範囲に抑えることもできます。

例えば、シャッター速度の下限を1/50秒に設定しておけば、シャッター速度が1/10秒で手ブレしそうな時に、カメラが自動でISO感度を上げてくれてシャッター速度が1/50秒よりも下まわらないようにしてくれます。また、ISO感度の上限も決めておけば、ISO感度が上がり過ぎてノイズが目立つようになることもありません。

これなら手ブレしてシャッターチャンスを逃すことがないですね。

ISO感度自動制御の設定方法

「メニュー」→「撮影メニュー」→「ISO感度設定」→「感度自動制御」→「する」を選ぶと下写真のような画面になります。
ISO感度自動制御の設定方法
まず「低速限界設定」が、シャッター速度の下限を設定する項目です。自分が手ブレしないと思うシャッター速度に設定しておけば、そのシャッター速度より遅くならないようにしてくれます。特に「絞り優先モード」で撮影している時に活躍します!

手ブレしないシャッター速度は「1/(焦点距離)」と言われています(APS-C機なら焦点距離×1.5にしてください)。例えば、APS-C機の人であれば、焦点距離18㎜で撮影なら1/30秒程度、焦点距離35㎜で撮影なら1/50秒程度が目安となります。

「制御上限感度」がISO感度の上限を設定する項目です。シャッター速度の下限を守るのに、ISO感度が12800とか25600に上がってノイズだらけの写真になるのも困りますよね。それを防止できます。

ISO1600やISO3200など自分の許容できるISO感度を設定してください。ISO感度の上限になってしまった場合は、それ以上シャッター速度も速まりません。

まとめ

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ISO感度自動制御はいざという時の保険の様なものです。設定しておけば、大事なシャッターチャンスでの失敗を防止してくれます。設定しておいて損はないと思います。


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