風景ばかり撮影している私ですが、最近はちょいちょい動物も撮っております。
やっぱり動物写真は風景写真とは勝手が違います。難しい・・・。
というわけ、今回は動物写真を上手く撮るコツの一つとして、前ボケを利用することについて書いてみたいと思います。
目次
動物写真で前ボケを利用することのメリット
ちょうど良い足し算要素になる
風景写真の場合は広角から望遠まで、幅広い画角を選択することができます。
同じ風景でも、超広角で迫力一杯に切り抜くこともできますし、超望遠で見せたい部分だけ切り抜くこともできる。足し算、引き算しやすいです。
一方で、動物写真の場合は望遠域を多用します。動物は近づけないので。
もちろん、中には広角を使用して、動物を点景にするみたいな構図もありますが、それほど機会は多くなく、やはり圧倒的に望遠域の使用頻度が高いです。
そうすると、画角が狭いので写る要素が少なく、シンプル過ぎるというか、ややもすると味気ない写真になってしまうことがあります。
動物写真は動物の表情だったり、仕草だったり、風景にはない良さがあるので、シンプルな構図で事足りるという点はありますが、でもやぱっり物足りな時があるのです・・・。
そこで前ボケを取り入れることで足し算しようというわけです。前ボケであれば望遠域でも取り入れやすいですからね。
参考:写真は引き算なのか、足し算なのか!?撮影する際の基本的な考え方。
邪魔な枝葉を利用できる
「動物写真の場合は画角が狭いので写る要素が少ない」と上記しましたが、枝葉が邪魔になることも凄く多いです。
動物は基本的に林や茂みに居ることが多く、なかなか枝葉を排除することができません。
そうであるなら前ボケとして上手く取り込んでしまおうというわけです。邪魔な枝葉を利用できます。
写真に立体感が出る
望遠域を使用した場合、圧縮効果によって前後の距離感が曖昧になり、遠近感・立体感を得にくいことがあります。
しかしながら、前ボケを取り入れることで手前の層が意識され、立体感を感じやすくなります。
参考:写真に立体感や奥行きを表現させる簡単な方法。ささっと取り入れられる6つの方法。
前ボケを取り入れることで、一気にワンランク上のそれっぽい写真にできちゃうわけです。
動物写真での前ボケの使用例
フクロウの写真。焦点距離440mmで撮影しています。まぁ良いのですがシンプル過ぎるような気もします。味気ない。フクロウの表情はいいんですけどね。
そこで前ボケを足し算します。この場所は枝や幹が多数あり、ものすごく邪魔でした。ですが、それを前ボケ要素とします。
前ボケを足し算したことで、最初よりは奥行き感・立体感が出ました。また、そっと覗き込んでいるかのようなストーリー性も感じるような・・・。ちなみに焦点距離460mmです。
前ボケを取り入れることでワンランクアップしたかのような、それっぽい写真なりました。
次は作例というか反省写真。
この写真は夕日で輝くススキを前ボケで取り入れておけばよかったな思っています。
こんな感じで。
上側のスペースをカットし、手前に前ボケを配置します。そうすればもう少し完成度が高くなっていたはずです。
反省。
まとめ
以上、動物写真を上手く撮るコツの一つとして、前ボケを利用することが簡単で良いという話でした。
いつも使えるわけではありませんが、こうした引き出しを増やしておけば、きっと役に立つはずです!
自分もZ9せっかく買ったので動物撮影に取り組んでみたいと思っているんですよね。東京なのであまり動物っていっても限られてくるんですけど ^^;
前ボケ上手に使われていますね、あんな木立ただただ邪魔な感じするんですが勉強になります。個人的にはレンズをどうしようかなと悩んでいます。100-400mmは焦点距離不足な感じが否めませんよね?ちょっと暗いですし。
800mm F6.3は案外良いかなぁって思ったり?
400mm F2.8は憧れますしテレコン内蔵はただただ良いですよね。けど、デカすぎますよね、きっと (笑)
tatsumoさん
Z9なら動きモノ撮りたくなりますよね。
個人的には動物こそズームレンズが便利だと感じているので、100-400mmにテレコンの組み合わせが気になります。あとはそのうち出るであろう200-600ですかね・・・。
400mm F2.8には憧れますが笑