基礎知識 撮影テクニック

一眼レフカメラの絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の関係を理解しよう!

投稿日:2014年12月6日 更新日:

一眼レフカメラを使い初めてまず最初に行き着く壁は絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度についての関係です。

はじめは少しとっつき難いかもしれませんがカメラの基本で大切な知識です。

これを覚えてしまえば撮影がさらに楽しく充実したものとなります:)

早速ですが、そんなに難しくはないので絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の関係について理解を深めていきましょう!

一眼レフカメラの絞り(F値)とは??

F値によってボケが変化する

まず、F値は写真のボケを作り出す大事な要素となります。

つまり、F値を変化させることで写真のボケをコントロールすることができます。これにより異なる表現の写真が可能となります。

具体的に見てみると、F値が小さい方が大きなボケを作り出すことができます。手前や背景をふんわりぼかし主体を引き立てた写真が撮れます。

20160826-_DSC5035 copy

20160825-_DSC4959 copy copy copy

上の写真はF1.4でかなりF値を小さくして撮影しています。1点にピントが合いその前後がとろけるようにボケていますね。

逆に、F値が大きいとボケが出来にくくなり写真全体がシャープになります。

20160404-_DSC0360 copy

これはF11でF値を大きくして撮影しています。手前から奥までパキっとシャープにピントが合っています。

このように、F値によって全然違った印象の写真になりますね。

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

また、ボケに関する単語で「被写界深度」という単語があります。難しそうですが、これはピントの合う範囲のことを意味します。

例えば、上記したようにF値を小さくすると被写体の一点にピントが合い他は大きくボケやすくなりますね。つまりはピントが合う範囲が狭いことにまります。これを「被写界深度が浅い」といいます。

一方で、F値を大きくすると、ボケにくくなり全体的にシャープになります。つまりは、ピントが合う範囲が広いことになります。これを「被写界深度が深い」といいます。

赤ちゃんマクロレンズ

上写真は被写体深度が浅いです。赤ちゃんの手にピントが合い、他はふわりとボケていますね。F値は小さくしています。

20160303-_DSC9150-HDR copy

上写真は被写体深度が深いです。全体に広くピントが合っています。F値は大きくしています。

以上をまとめると、「F値小さい=ボケができやすい(ピントの合う範囲が狭い)」、「F値大きい=全体的にくっきりする(ピントの合う範囲が広い)」ということになります。

そしてもう一つ。

F値が小さいとシャッター速度が速くなりブレにくい」、「F値が大きいとシャッター速度が遅くなりブレやすい」ともなります。

なんで?という方もいるかと思います。

では、さらに絞り(F値)について理解を深めていきましょう。

そもそも絞り(F値)って何??

そもそも絞り(F値)とは何か考えてみます。

実は、一眼レフカメラはレンズ内部の羽根を調節することで、光の量をコントロールしています。この羽根を絞りと呼んでいます。

レンズの内部には(下写真)の様な羽根があります。これの開閉によって光の量を調節しています。

img_2253

人間の眼でいう瞳孔みたいなものですね。

そして、この羽根の開き具合を数値化したものがF値です。羽根を開けばF値は小さくなり、逆に閉じればF値は大きくなります。

絞り図

かなりガサツな図ですが、こんな感じでF値(絞り)によって光が入り込む量を調節しています。

F値が小さい方が羽根が開き光を取り込み易くなり、逆にF値を大きくすれば羽根が閉まり光を取り込み難くなるのですね。

F値を理解する上でこれが肝心です。これをさらにシャッタースピードとの関係で考えていきます。

ちょっとその前にシャッタースピードとは??

シャッタースピードとは??

シャッタースピードとは、光を取り込む長さのことです。

一眼レフカメラは、シャッタースピードを変えることでも異なる表現の写真を撮ることができます。

シャッタースピードが速い方がブレにくく時間が止まったような写真が撮れます。決定的瞬間を撮影することができますね。

20160117-_DSC0137

この写真はシャッター速度1/500秒で撮影しています。翼がピタッと静止していますね。

また、撮影をしていると手ブレをすることがありますが、シャッター速度が速ければ速いだけ手ブレもしにくいです。

逆に、シャッタースピードを長くすると被写体がブレることで流れるような写真を撮影できます。

20160708-_DSC3239

この写真はシャッター速度30秒で撮影しています。水の流れがブレて滑らかになっています。幻想的な写真が撮影できます。

ただ、シャッター速度が遅いとそれだけ手ブレのリスクが高まります。ちなみに、上の写真は三脚でカメラを固定しています。

では、絞り(F値)とシャッター速度の関係について考えてみます。

絞り(F値)とシャッター速度の関係

一眼レフカメラは「F値」と「シャッタースピード」をうまく連動させることで、ちょうど良い明るさの写真を撮影できるようになっています。

上記したように、F値が小さくなればレンズ内部の羽根が開き多くの光を取り込むことができます。逆に、F値を大きくすると羽根が閉まり入り込む光が少なくなります。

これを水道に例えるとF値は蛇口になります(光を水にして考えてください)。

蛇口を大きく開けば水を一気にたくさん出すことができます。逆に蛇口を閉めれば水は少ししかでませんね。

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

そして、水を出している時間がシャッタースピードに当たります。

例えばコップ1杯の水を入れる時に、蛇口を大きく開けば短時間でコップはいっぱいになります。一方、蛇口を閉めればコップがいっぱいになるまで長い時間が必要になります。

蛇口例え

これを一眼レフカメラに置き換えると、「ちょうど良い明るさの写真(コップ1杯の水)」を得るのに、F値を小さくすれば(=蛇口を開く)、光をたくさん一気に取り込めるのでシャッタースピード(=水を出す時間)は短くなります。

逆に、F値を大きくすれば(=蛇口を閉める)、光は入りにくくなるのでシャッタースピード(=水を出す時間)は長くなります

というように、F値が小さいとシャッター速度が速くなり、F値が大きいとシャッター速度が遅くなります。

スクリーンショット 2016-01-01 14.31.22

F値とシャッター速度はお互いを補足し合うような関係ですね。

また、上記した通りシャッター速度が速いと写真はブレにくくなり、逆にシャッター速度が遅いと写真はブレやすくなります。

なので、「F値が小さいとブレにくい」、「F値が大きいとブレやすい」という結果にもなります。

これを理解するだけでも一眼レフカメラを操作しやすくなるかと思います。

いったん少しまとめ

ここでいったんまとめておきます。

  • F値小さい・・・ボケやすい(被写体深度が浅い)、シャッター速度が速くなりブレにくい
  • F値大きい・・・ボケにくい(被写体深度が深い)、シャッター速度が遅くなりブレやすい

となります。

スクリーンショット 2016-03-17 18.52.48

F値によってボケ具合が変化し、シャッター速度も速くなったり遅くなったりするのですね。F値とシャッター速度は連動し合っています。

一眼レフカメラはオート機能がありこのF値とシャッター速度のバランスを自動で調整してくれるので非常に便利です。写真が明るくなったり暗くなったり失敗が少ないです。

ただ、この2つの関係だけでは思うような写真が撮れない時があります。そんな時にISO感度です。

絞り(F値)とシャッター速度の関係にISO感度が加わる

一眼レフカメラを使っているとこんな時があるかと思います。

「全体的にシャープに撮影したいのでF値を大きくして撮影したいが手ブレを起こしてしまう」とか「暗い所で撮影する時にF値を小さくしてもブレしてしまう」みたいな時です。

十分なシャッター速度が得られないのですね。

このように、絞り(F値)とシャッター速度の2関係だけでは思うようにいかないことが多々あります。

スクリーンショット 2016-01-15 21.23.29

そんな時にISO感度が役に立ちます。

ISO感度とはカメラが光に反応する感度を表した数値みたいなものです。数値を高くするとより光に敏感になり少しの光でも撮影が可能になります。

なので、「全体的にシャープに撮影したいのでF値を大きくして撮影したいが手ブレを起こしてしまう」時も、「暗い所で撮影する時にF値を小さくしてもブレしてしまう」時も、ISO感度を高くしてあげれば問題解決となります。

例えばこの写真。

ISO100、F2.8、SS1/6

F値はF2.8と使用しているレンズで最小にしているのですがシャッター速度が1/6秒と遅く被写体がブレています。室内で暗いのですね。

もし、これ以上にシャッター速度を速めると、光の量が足らずに写真が暗くなってしまいます。

今度はこれをISO12800と高くしてやります(上はISO100で撮影)。

ISO12800、F2.8、SS1/800

これだと同じF2.8なのにシャッター速度は1/800秒と速くなり被写体はブレません。

被写体がブレたり手ブレする時はISO感度を高くする。これは大事なポイントですね。

ちなみに、手ブレに関しては目安として「1/焦点距離(APS-C機は1.5倍する)」秒が目安と言われています。例えば、100㎜でズームしているなら1/100秒が目安となります。ズームにするほどシャッタースピードが必要になります。ISO感度をあげて目安までシャッタースピードを速めてあげましょう。

ISO感度は絞り(F値)とシャッター速度の関係を補強するような役割を果たしていますね。

ただし、ISO感度を高くし過ぎると画像が荒くなってしまうので注意が必要です。

スクリーンショット 2015-11-16 20.14.47

例えば、スマホを使って暗い場所で撮影すると画像が荒くなりませんか??あれはスマホがISO感度を自動で高くしているからです。

一眼レフカメラも高性能とは言え極端にISO感度を高くし過ぎると画像が荒れてノイズが目立ってしまいます。

一眼レフカメラによってノイズへの耐性はそれぞれなので、ISO感度高く撮影してみて許容範囲を確認してみるのがいいかと思います。ただ、写真がブレるよりはマシなので、シャッタースピードが遅いようなら積極的にISO感度を高くしてみましょう。

まとめ

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いかがでしょうか??

一眼レフカメラの絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の三角関係を理解すれば撮影が楽しくなりますね:)


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