テクニック全般 撮影テクニック

ND400を使って日中の海を撮影。ND400でスローシャッターの練習。

投稿日:2015年7月2日 更新日:

先月、私は減光フィルターであるND16とND400を購入しました。

FullSizeRender

ND16は何回か使ったのですが、ND400はまだ殆ど使っていないので、試しに海で撮影してきました。

ちなみに、今回使ったNDフィルターはこれです。

Kenko カメラ用フィルター PRO1D プロND16 (W) 77mm 光量調節用 277447

Kenko カメラ用フィルター ND400 プロフェッショナル 77mm 光量調節用 177235

フィルターを2枚持って地元のオホーツク海に行ってきました。

参考:NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。

ND400を使って日中の海を撮影

スローシャッターには三脚を使いますが、砂浜の波打ち際で三脚を使用すると、脚が砂を噛んでしまい洗ってもジャリジャリが取れ難いです。なので、普段愛用している三脚はあまり使わない方が無難かと思います。

とりあえず、私は安物の壊れても惜しくない三脚を持って行きました。

まずは、フィルター無しで撮影してみます。オホーツク海はどんよりした何もない単調な砂浜です。

ND400海波撮影

17㎜、F8、1/500秒、ISO100

天気は曇りです。この写真でF8、SS1/500秒です。波は止まっています。

まず、F8からF11へ一段絞ります。その上で、ND16を装着しました。

ND400海波撮影

17㎜、F11、1/25秒、ISO100

上の写真でF11、SS1/25秒です。これでも殆ど波は止まって見えます。ND16だけでは、まだまだ波は流れません。

次に、ND16からND400へフィルターを付け替えます。

ND400を装着するとファインダーが非常に暗く見難くなるので、構図とピントを合わせてからND400を装着します。そして、AFからMFに切替てピントがずれないようにし、F値やシャッター速度をマニュアルで設定します。

まず、フィルター無しの状態でF8、SS1/500秒でした。ここで、F11に一段絞りSS1/250秒とします。さらに、そこにND400を装着するので400×1/250秒で、最終的にSS1.6秒となります。

参考:絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の一つ上の知識。「段」という考え方。

ND400海波撮影

17㎜、F11、1.6秒、ISO100

ND400のみで良い感じで流れています。波の動きが感じられます。

ND400を付けると若干ですが周辺部が暗くなるように感じます。でも、何も問題ない範囲です。

最後にND16とND400を重ね付けして撮影してみます。フレア・ゴースト防止のためにND400を外側に装着します(今日は曇りなので関係ありませんが)。

ND400海波撮影

17㎜、F11、15秒、ISO100

F11、SS15秒で撮影しました。これだけシャッター速度が遅くなると、波は霧のようになります。これはこれで良いです。また、晴れていれば雲も少し動きを出すことができたと思います。

そして、焦点距離17(換算約25㎜)の広角でフィルターを重ね付けしていますが、ケラレは出ていないようです。ただ、周辺部がやはり暗くなります(ケラレではないと思います)。それと、何枚か撮影したのですがホワイトバランスはバラバラで安定しないようです。

ちなみに、明るい場所でスローシャッターをすると、ファインダーからの逆入射光の影響を受けてしまうことがあります。なので、テープなどでファインダーを遮光をする必要があります。もし、ファインダーからの逆入射光の影響を受けてしまうと写真が赤みを帯びたりします。

 

 

被写体となる物が見当たらないので、流木を撮影してみました。すべて、ND400のみ装着です。

ND400海波撮影

17㎜、F11、2,5秒、ISO100

SS2秒です。RAW現像しホワイトバランスで青みを付けています。波が引くタイミングでシャッターを切りました。

ND400海波撮影

17㎜、F5,6、1秒、ISO100

これはSS1秒です。レリーズを忘れてしまい、手でシャッターを切っているので少しブレています。

シャッター速度1〜2秒前後で、流れが強調されるように思いました。また、シャッター速度が10秒前後からになると流れる感じはなくなり、海面は平面になります。

朝日などを組み合わせれば良い写真が撮れそうです。

 まとめ

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今日は曇りでそこまで明るい環境ではありませんでした。もし、晴天であればF16くらいまで絞る必要がありそうです。

そして、フィルターのおかげで表現の幅が広がりました。


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