今回は美瑛の丘を撮影した時のことについて書きたいと思います。
撮影日は3月の晩冬。寒さも緩む季節で、春を思わせる陽気でした。
美瑛の丘を撮影したときに考えたこと
今回の写真はこれです。
セブンスターの丘で撮影しました。ウサギの足跡がずっと向こうまで続いています。
以前は木々がもっと多く並んでいたのですが、切られてしまいましたね。少し寂しい雰囲気ですが、個人的にはこの雰囲気も好きです。
機材はZ6にZ 24-70mmF4使用、焦点距離27mm、F8、ISO100、1/3秒。
では、構図を組み立てた過程を解説していきたいと思います。
リーディングラインを使う
雪面にはウサギの足跡が付いていました。
風景写真を撮っている人なら、これを利用しないわけがありませんね。
画面のやや左側から足跡が続くようにカメラの向きを調整します。また、広角にてローポジションにすることで足跡を強調する。
偶然ですが、足跡がちょうどS字を描き、しかも日が沈む方向へ伸びており、非常に都合が良かったです。夕暮れのグラデーションの綺麗な部分へ視線を導いてくれます。
水平・垂直を補正する
下は同じような構図で、違う時間帯に撮影した写真です。
この場所はカメラを水平にすると、地面がかなり傾いて写ります。木は垂直なのですが、地面が傾いているので、やや安定感に欠けますね。なので、地面は水平にしたいところです。
今度は地面を水平にしてみます。
地面を水平っぽくすると、今度は木がやや外側に傾きます。これもバランスが悪く気になりますね・・・。
と言うことで、Lrの「変形」の「ガイド付き」を使用して、水平・垂直を整えます(補正する前提で撮影しました)。
Lrの「変形」の「ガイド付き」は、水平にしたいラインと垂直にしたいラインを引くことで、水平・垂直を自動で整えてくれる便利な機能です。
このように雪面を目印に水平ラインを引き、木を目印に垂直ラインを引くと、それらを水平・垂直にしてくれます。
結果的にこのようになる。
地面も水平になり、木も垂直を保ちます。
最初の写真と比べても安定感が増して見えますね。私は割とこの機能を使うことが多いです。
三分割構図
定番ですが三分割構図を取り入れます。
地平のライン、木々の位置、足跡の位置が三分割構図にはまっています。これは三分割構図を意識したと言うより、良い感じにしたら三分割構図になっていました。
時には逆に「三分割構図から外す」とかしてみても面白いかもしれませんね。
あとは、レタッチでは明るくならないように、程よい暗さで仕上げて完成です。
まとめ
以上、美瑛の丘を撮影したときに考えたことでした。