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露出について「段」を解説。「段」を理解してカメラを自在に操ろう

投稿日:2022年2月9日 更新日:

カメラを趣味としていると耳にすることも多い、「」という言葉。

「段」は知らなくても写真は撮れます。しかし、「段」の知識があれば写真の明るさを思ったようにコントロールできたり、絞り・シャッタースピード・ISO感度を自在に操れるようになります。

と言うことで、この記事では「段」について解説してみたいと思います。

「段」を知ると何が出来るのか

いきなりですが、例えば「F8、シャタースピード1/30秒、ISO100」で撮影していて、手ブレしそうだからシャタースピードを1/250秒くらいに早めたいなという場合、F値やISO感度をどうすれば良いか分かりますか!?

段の知識があれば、「F2.8にする」、「ISO800にする」、「F5.6にしてISO400にする」、「F4にしてISO200にする」などと計算することができます。

ややこしそうですが、そんなに難しくはありません。

 

もちろん、シャッター速度を変えてもカメラが自動でF値やISO感度を調整してくれるので、深く考えなくても良い場合が殆どなのですが、知っているのと知らないのとでは、出来ることの幅が違ってくるというものです。

また、NDフィルターを使った撮影や、星の撮影などで段の知識を使うこともあります。

「段」とは何か

「段」は明るさを表す

いきなりですが、「段」は明るさの単位みたいなものと考えてよいです。

分かりずらいかと思うので、実際に見てみましょう。

このような感じで、「1段上げる」は明るくする(光の量を増やす)、「1段下げる」は暗くする(光の量を減らす)ということになります。

 

では、光の量がどれくらい増えたり減ったりすれば「1段分」になるのかといえば、以下の通りです。

  • 1段上げる・・・光の量が2倍
  • 1段下げる・・・光の量が半分

1段上げれば光の量が2倍になり、それだけ写真が明るくなります。また、1段下げれば光の量が半分になり、それだけ写真が暗くなる。

そして、光の量(露出)は絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度の3つの要素でコントロールされています。

なので、「段」も絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度の3つの要素で使われます。

シャッタースピード

わかりやすいシャッタースピードからご説明します。

シャッタースピードは長ければ露出が増え、短ければ露出が減ります。

なので、シャッタースピードが1/100秒の時に、シャッタースピードを1/50秒と2倍の長さにすれば露出も2倍になり1段上げたことになります。

逆に、シャッタースピードが1/100秒の時に、シャッタースピードを1/200秒と半分の長さにすれば露出も半分になり1段下げたことになる。

シャッタースピードの長さを2倍にすれば1段上げ、半分にすれば1段下げです。

ISO感度

ISO感度は数値を高くすれば露出が増え、低くすれば露出も減ります。

なので、ISO100の時にISO200と2倍高く設定すると、露出も2倍になり1段上げたことになります。

逆に、ISO100の時にISO50と半分に設定すると、露出も半分になり1段下げたことになる。

ISO感度の数値を2倍にすれば1段上げ、半分にすれば1段下げです。

絞り(F値)

絞り(F値)は絞り羽根の開閉によって光の量をコントロールしています。

そして、これはちょっと変で「F1.4 F2.0 F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11 F16 F22」で1段刻みとなります。

つまり、絞りF8.0で撮影している時にF5.6に開けば、露出も2倍になり1段上げたことになります。

逆に、絞りF8.0で撮影している時にF11に絞れば、露出は半分になり1段下げたことになる。

ちなみに、絞りの段の数値は1と1.4をそれぞれ倍にした数になります。つまり、1を倍にした数(1、2、4、8、16)と1.4を倍にした数(1.4、2.8、5.6、11、22)を組み合わせた数字です。

実際に「段」を使ってみよう

◯段減らしたら◯段増やす

ここでは基本として写真の明るさを変えないで、絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度を変える場合を考えてみます。

この場合は絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度のどれかで◯段減らせば、他のどれかで◯段増やします(◯は同じ数字)。

そうすれば写真の明るさはプラスマイナスゼロで変わらないことになりますね。減らした分、同じだけ増やす。

ちなみに、写真の明るさを◯段変えたい場合は、絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度のどれかで合計◯段増減させれば良いです。

 

では、具体的にみてみたいと思います。

例題で考えてみる

最初に例にした「F8、シャタースピード1/30秒、ISO100で撮影していて、手ブレしそうだからシャタースピードを1/250秒くらいに早めたい」という場合で考えてみましょう。

この場合、もともとシャタースピード1/30秒だったのを1/250秒にするのだから3段下げる(1/30→1/60→1/120→1/250)ことになります。

このままだと元画像から-3段の暗い写真になってしまいます。

なので、絞りかISO感度で3段ぶん上げてあげれば良いわけです。

絞りをF2.8にする

絞りをF8からF2.8に3段ぶん開けました(F8→F5.6→F4→F2.8)。

これによりシャッタースピードの-3段分は埋まり露出の収支はゼロです。

ただし、F値を大きく変えたことで、ボケ具合も変わるので注意です。

ISO感度を800にする

ISO感度をISO100からISO800に3段ぶん高めました(ISO100→ISO200→ISO400→ISO800) 。

これでも露出の収支はゼロです。ボケ量を変えたくない場合はISO感度を設定します。

ただし、ISO感度を極端に上げ過ぎるとノイズが出るので注意です。

絞りをF5.6にしてISO感度を400にする

もちろん、2つ変えても問題ありません。

絞りをF8からF5.6に1段ぶん開け、ISO感度をISO100からISO400に2段ぶん高めました(ISO100→ISO200→ISO400)。

これで合計+3段分になり露出の収支はゼロです。

自分がどんな写真にしたいのかバランスをみながら露出を整えます。

絞りをF4にしてISO感度を200にする

絞りをF8からF4に2段ぶん開け(F8→F5.6→F4)、ISO感度をISO100からISO200に1段ぶん高めました。

これで合計+3段分になり露出の収支はゼロです。

これでも良いですね。

カメラは1/3段刻みが多い

以上のように見てきましたが、カメラの設定によってはダイヤルを1メモリ回すと1/3段づつ変わるようになっていたりします。

1段だと変化が大き過ぎるからですね。

なので、絞りは「F1.8 F2 F2.2 F2.5 F2.8 F3.2 F3.5 F4 F4.5 F5 F5.6 F6.3 F7.1 F8 F9 F10 F11・・・」と言うようにちょっと複雑になっています。

シャッタースピードやISO感度も1/3段刻みです。

ただ、私もここまでは覚えていません・・・。

なので、「段」はざっくりと1段単位で計算できるようになっておけば良いかと思います。

 

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まとめ

  • 段は露出の単位
  • 1段上げで露出2倍
  • 1段下げで露出半分
  • 絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度でそれぞれ段を上げ下げする
  • 段の収支で露出が決まる
  • カメラでは1/3段刻みになっていることも

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