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なぜか写真が暗くなってしまい、上手く撮影できないということはないでしょうか?
私も一眼レフカメラを使い始めの頃にそうでした。
これには原因がちゃんとあります。その原因を知れば、今後失敗することもなくなるはずです。
なので、一眼レフカメラで写真が暗くなる原因と対策について書いてみたいと思います。
白いものや淡い色のものを撮影していないですか?
白いものや淡い色のものを撮影すると、目で見るより写真が暗くなることがあります。
一眼レフカメラは自動で露出(光の量)がちょうど良くなるように制御してくれます。とても便利です。しかし、一眼レフカメラは、白っぽいものや淡い色合いのものを、光の量が多いものと判断する性質があります。
そのために、白いものや淡い色のものを撮影すると、カメラが勝手に光の量が多いと判断し、露出が低く抑えられてしまうのです。
例えば、これから桜の季節ですが、桜を撮影すると、これが原因で写真が暗くなるかもしれません。
そんな時は、露出をプラス補正してしまいましょう。これでちょうどいい露出になります。
露出に関しては、露出とは?一眼レフカメラの基本知識、写真のEV値について知ろう。を参照ください。
測光モードを確認しましたか?
測光とは、カメラが適正露出を決める時に、被写体の明るさを測ることをいいます。AEともいいます。
この測光の仕方によって写真が暗くなるときがあります。
スポット測光
スポット測光を使い、画面の明る部分で測光すると、明るい部分基準で露出が合わさり、他の部分が暗くなることがあります。
あまりいい例がなかったんですが、下の写真です。
この写真は空の部分でスポット測光していました。空の明るい部分で露出が合わさったので、他の下の部分が暗めになってしまいました。
そんな時は、マルチパターン測光を使えば、写真が暗くなるのを防げることが多いです。というか、ほとんどの状況はマルチパターン測光で撮影できます。
しかし、マルチパターン測光にも弱点があります。
マルチパターン測光
マルチパターン測光はとても便利で幅広いシーンで使えますが、逆行などのときにこれで撮影しようとすると、被写体が暗くなることがあります。
例えば下の写真です。
このような逆行の状態で、マルチパターン測光を使うと被写体(この場合フクロウ)が暗くなってしまいます。
こんなときはスポット測光を使います。スポット測光で被写体の暗い部分で測光し、露出をあわせると、被写体がちょうどいい明るさになります。
上の写真は、被写体の赤丸の部分でスポット測光し、露出を合わせました。フクロウはちょうどいい明るさで撮影できます。
測光は使い慣れると便利です。
詳しくはこちらを参照ください。露出の次は測光だ!測光モード知って失敗をなくそう。一眼レフカメラの基本知識。
マイナス補正していませんか?
マイナス補正の設定のまま撮影するという手違いをしていることもあります。撮影前は、露出設定を確認しましょう。
撮影モードがシャッタースピード優先になってませんか?
私は一眼レフカメラを購入してすぐの時に、時間が止まったような写真を撮りたくて、シャッタースピード優先モードを使い、シャッター速度を1/3000とか1/5000で撮影を試みたことがあります。しかも、室内で。
当然、真っ暗な写真しか撮れません。でも、真剣にカメラが壊れたと思っていました笑。
プログラムモードや絞り優先モードであれば、このようなことはありませんが、シャッタースピード優先モードでシャッタースピードを早くし過ぎると、露出が足りなくなり、写真が暗くなります。
シャッタースピード優先モードを使うときは、ISO感度やF値を確認し露出に気を配りましょう。
ISO感度・絞り・シャッター速度に関しては、一眼レフカメラの絞り(F値)・シャッター速度・ISOの三角関係。を参考にしてください。
まとめ
写真が暗くなってしまう原因は、他にもありますが、上記のことが原因であることが多いです。
原因を知れば失敗を少なくすることが出来ます。大事なシーンも台無しにせずに済みます。
室内でうさぎ(動くもの)を撮ろうとしていつも暗くなります。
ブレるか、明るくなるかの塩梅が難しいです……。
兎ノ花成海さん
室内で動きものだと、明るいレンズを使うか、ISO感度を上げるかですね・・・。