読了時間4分
測光ってあまり意識することは少ないと思います。私は訳が分からず、とりあえずスポット測光に設定していました。
そうすると、写真が暗くなったり明るくなったり差が激しく、一眼レフって使いずらいなと思ったりしていました。でも、測光について知ると、そんなミスもなくなります。
測光(AE)とは
ずばり測光とは、被写体の明るさを測ることです。AEとも呼ばれたりします。
一眼レフカメラは写真が適正露出で撮影できるように、自動的に露出を制御してくれます(詳しくは露出とは?一眼レフカメラの基本知識、写真のEV値について知ろう。で!)。この露出を制御する過程で、カメラは被写体の明るさ測る必要があります。これが測光なんですね。
じゃ、測光モードってなに
ファインダーを覗いた景色は、明るさが均等であることはまずありません。明るい部分もあれば、暗い影の部分もあります。
適正露出を決めるのに、写真のどの部分で測光するのかが重要になります。なぜなら、明かるい部分で測光するのか、暗い部分で測光するのか、これによって写真の見え方もかなり違うからです。
そして、写真のどの部分でどのように測光するのか、ということを決めるのが測光モードです。
測光モードは、
- マルチパターン測光
- 中央部重点測光
- スポット測光
の3つあります。
マルチパターン測光
画面の広い領域を複数に分割して測光し、被写体の明るさや色などの情報から露出を決めるます。これは、画面の広い範囲で測光するので、明るい部分と暗い部分のバランスをとった露出になります。
ほとんどの撮影状況に対応でき、見たままに一番近いです。普段はマルチパターン測光でいいかと思います。私もほとんどこれを使います。ただし、逆光の時など、明暗の差が激しい時は上手く撮影できない時があります。
名称はメーカーによって「マルチ測光」、「評価測光」や「分割測光」って言われたりします。
ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。
中央部重点測光
中央部を重点的に測光します。画面の中央付近が適正露出となります。
私はイマイチ使い道がわかりませんが、被写体が真ん中付近にあるときには有効です。ほとんど使いません。
ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。
スポット測光
フォーカスポイント周辺のみを測光します。他の部分の明るさは反映されません。ピントを合わせているところに、露出を合わせるって感じですね。
なので、ジャストこの部分を適正露出にしたい!!って時に役立ちます。具体的には逆光の時や明暗差の激しい時などです。
例えば、逆光の時にマルチパターン測光で撮影すると被写体が暗くなる時があります。下写真です。
こんな時に、スポット測光を使うと、被写体だけを適正露出にできます。下写真です。
上写真の赤丸部分のみで測光しています。ちょうどフクロウが適正露出になります。
ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。
測光モードの使い方
ふだんは「マルチパターン測光」で問題ないと思います。逆光時や明暗差の激しい時だけ、「スポット測光」を使えば上手く被写体を適正露出にできます。
設定方法(Nikon D7000)
赤丸を押しながら、下側のダイヤルを回すだけです。
ご参考に!!