基礎知識 撮影テクニック

露出の次は測光だ!測光モード知って失敗をなくそう。一眼レフカメラの基本知識。

投稿日:2015年1月8日 更新日:

読了時間4分

測光ってあまり意識することは少ないと思います。私は訳が分からず、とりあえずスポット測光に設定していました。

そうすると、写真が暗くなったり明るくなったり差が激しく、一眼レフって使いずらいなと思ったりしていました。でも、測光について知ると、そんなミスもなくなります。

測光(AE)とは

ずばり測光とは、被写体の明るさを測ることです。AEとも呼ばれたりします。

一眼レフカメラは写真が適正露出で撮影できるように、自動的に露出を制御してくれます(詳しくは露出とは?一眼レフカメラの基本知識、写真のEV値について知ろう。で!)。この露出を制御する過程で、カメラは被写体の明るさ測る必要があります。これが測光なんですね。

じゃ、測光モードってなに

ファインダーを覗いた景色は、明るさが均等であることはまずありません。明るい部分もあれば、暗い影の部分もあります。

適正露出を決めるのに、写真のどの部分で測光するのかが重要になります。なぜなら、明かるい部分で測光するのか、暗い部分で測光するのか、これによって写真の見え方もかなり違うからです。

そして、写真のどの部分でどのように測光するのか、ということを決めるのが測光モードです。

測光モードは、

  • マルチパターン測光
  • 中央部重点測光
  • スポット測光

の3つあります。

マルチパターン測光

マルチパターン測光

画面の広い領域を複数に分割して測光し、被写体の明るさや色などの情報から露出を決めるます。これは、画面の広い範囲で測光するので、明るい部分と暗い部分のバランスをとった露出になります。

ほとんどの撮影状況に対応でき、見たままに一番近いです。普段はマルチパターン測光でいいかと思います。私もほとんどこれを使います。ただし、逆光の時など、明暗の差が激しい時は上手く撮影できない時があります。

名称はメーカーによって「マルチ測光」、「評価測光」や「分割測光」って言われたりします。

ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。

マルチパターン測光

中央部重点測光

中央部重点測光

中央部を重点的に測光します。画面の中央付近が適正露出となります。

私はイマイチ使い道がわかりませんが、被写体が真ん中付近にあるときには有効です。ほとんど使いません。

ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。

中央部重点測光

スポット測光

スポット測光

フォーカスポイント周辺のみを測光します。他の部分の明るさは反映されません。ピントを合わせているところに、露出を合わせるって感じですね。

なので、ジャストこの部分を適正露出にしたい!!って時に役立ちます。具体的には逆光の時や明暗差の激しい時などです。

例えば、逆光の時にマルチパターン測光で撮影すると被写体が暗くなる時があります。下写真です。

スポット測光

こんな時に、スポット測光を使うと、被写体だけを適正露出にできます。下写真です。

スポット測光

上写真の赤丸部分のみで測光しています。ちょうどフクロウが適正露出になります。

ディスプレイの赤丸のマークの時に設定されています。
測光モード

測光モードの使い方

ふだんは「マルチパターン測光」で問題ないと思います。逆光時や明暗差の激しい時だけ、「スポット測光」を使えば上手く被写体を適正露出にできます。

設定方法(Nikon D7000)

スポンサーリンク

赤丸を押しながら、下側のダイヤルを回すだけです。

測光モード

ご参考に!!


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

初心者から上級者まで使える撮影のワークフロー。7つのステップで写真を完成させる。

写真撮影は初心者でも上級者でもやる事はおおよそ同じだと思います。ただ、その練度が違うだけ。 という事で、今回は撮影の一連の流れとして、撮影のワークフローについて考えてみました。 普段何と無くやっている …

ND400

NDフィルター重ね付け。日中の空で雲を動かす。長時間ノイズ・シャッター速度・露出について。

減光フィルターであるND400とND16を重ね付けして、日中の空で雲に動きを出すにはどのくらいのシャッター速度が必要なのでしょうか? また、その際に長時間ノイズはどれくらい目立つのでしょうか? 今回、 …

写真に立体感や奥行きを表現させる簡単な方法。ささっと取り入れられる6つの方法。

写真は平べったい2次元ですが、そこに如何に3次元の広がりを持たせるかが課題です。 それが簡単なようで難しい。適当に撮ると、奥行きも何もない普通の写真になってしまいます。 ということで、ささっと取り入れ …

圧縮効果写真

同じようで違って見える。一眼レフカメラの圧縮効果を覚えよう。

カメラを使っていると「圧縮効果」という単語を聞いたことがあるかと思います。 これは何を言っているのでしょうか!? 一眼レフカメラの圧縮効果とは 広角を使ってカメラごと被写体に寄るのと、距離のある場所か …

総まとめ。比較明合成とインターバル撮影でぐるぐる星空撮影方法。

行こう行こうと思いながら、なかなか行けていない星空の撮影。 そろそろ本当に星空を撮影しようと思っています。しかし、冬に撮影して以来なので撮影方法を忘れかけています。 なので一度、比較明合成とインターバ …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。