北海道在住で東京カメラ部10選の方のテレビ番組を見てエゾモモンガを撮りたくなりました。単純です。
早速、巣を探し撮影に挑みましたが初回は惨敗。ただ、チャンスはまだまだあるのでこれから可愛い姿を撮影したいです。
ということで、今回は自分への備忘録としてエゾモモンガの撮影についてあれこれまとめて置きたいと思います。
目次
エゾモモンガの撮影について知ろう
エゾモモンガの写真はSNSでよく出回ってるので殆どの方は見たことがあるかと思います。モフモフとした姿にまん丸の大きな目が可愛いです。
体長はオスの方が16-18cm、メスは約15cm。ハムスター的な感じかと思いましたが想像よりもやや大きいです。
それで私は今までエゾモモンガを見たことがなかったので、さぞ珍しい生き物かと思っていましたが、北海道では割とありふれた生き物らしい。夜行性だから見かけないだけみたいですね。
では、撮影しやすい時間帯と季節はいつなのか。
撮影しやすい時間帯
エゾモモンガは夜行性です。
なので、日没して2,30分ほど経って暗くなってから、巣穴から姿を現し餌を探しに行きます。まず、このタイミングが撮影のチャンスです。ぞろぞろと巣穴から出てくる姿はさぞ可愛らしいでしょうね。
それから早朝です。日の出前、明るくなるまでに巣穴に戻ってくる傾向にあるので、そこも撮影のチャンスがあります。
もちろん、生き物なのでイレギュラーな行動をとることもありますが、大まかに言うとこんな感じ(特に繁殖期はイレギュラー)。ちなみに、どちらかと言うと夕方の方が撮影しやすいようです。朝はすぐに巣穴に入ってしまい撮影チャンスは一瞬だとか。
撮影しやすい季節
12月から2月の厳冬期、エゾモモンガは寒さを凌ぐために密集して巣穴にいることが多いみたいです。おしくらまんじゅう的な感じ。なので、ある程度広さのある穴で、また風向きなどを考えて、暮らしやすい木の穴が選ばれるみたい。
そして、この時期は夕方出て朝戻るという行動パターンが読みやすく撮影しやすいようです。巣穴から2,3匹顔を出している姿とか見てみたいですね。
次に、2月下旬から3月下旬頃は繁殖期に当たります。この時期は行動が活発になり昼間に姿を現すことも増えます。SNSにエゾモモンガの写真が増えるのがこれですね。
厳冬期に比べると行動パターンが読みにくいようですが、昼間に見られる可能性があるのなら撮影しやすいですね。ただ、冬の巣穴から小さな巣穴へと分散も始まるようです。なので、いつもの巣穴に居ないこともあり得ます。
その後はどうやらモモンガは単独での生活に入り警戒心が強くなるようです。また、森の枝葉も茂り発見しにくくなる。なので、冬に比べればかなり撮影は困難なようです。もちろん、根気よく頑張れば年中撮影はできるでしょうが。
エゾモモンガを探そう
エゾモモンガを見つけるのはいくつかのコツがあるそうです。
住処となる森
エゾモモンガの住処はトドマツやエゾマツが混じる針広混交林やミズナラ、カシワ、ハルニレなどの雑木林などが好まれます。
なので、それっぽ森を探しましょう。
エゾリスなどがいる場所、小鳥が多くいる場所ではエゾモモンガもいる可能性が高いです。
食痕を探す
食痕は食い散らかした跡です。
エゾモモンガは新芽や蕾などを食べますが、それが雪の上などに落ちて食痕になります。新芽や蕾って食べ物すら可愛いですね。
トドマツやハルニレなどの木ノ芽や葉っぱが雪の上に散らかっていたら、それが食痕かもしれません。基本的に風などでは落ちませんからね。
それが見つかればエゾモモンガの行動範囲の中ということになります。食痕の周囲50mくらいを探せば可能性が高いとのことです。
何を探すかと言うと木の穴やフンです。
フンを探す
エゾモモンガは決まった場所にフンをする傾向にあります。それがためフンになります。
これは先日、私が見つけたためフンの写真です。
フンは巣穴のある木の根元にされることもあれば、近くの木の根元されることもあります。
いずれにせよフンが見つかれば近くに巣穴がある可能性は濃厚です。
木の穴を探す
フンの周囲の木を観察して巣になりそうな穴を見つけましょう。
私の場合はフンのある木の数m上に穴を見つけました。これが巣穴である可能性が高いです。
また、逆に木の穴を見つけたら近くにフンがないか確認してみましょう。何もなければ空の可能性が高いです。
惨敗して反省
とうことで、2日ほど歩き回って探したエゾモモンガの巣穴らしき穴。あとは夕方に撮影するだけ。近所なので通いやすいです。
巣穴に近ずき過ぎないようにある程度(5~10m)離れてカメラを設置します。明るいうちに巣穴の入り口にピントを合わせておくと良いです。
機材はD750にNikon200-500㎜F5.6、それからZ6にNikon70-200㎜を使用しました。ちなみに、場所にもよりますが400㎜以上あればそこそこ大きく写せるかなと思います。
上は焦点距離440㎜。
これは焦点距離200㎜。私が見つけた場所ではこんな感じでした。
それで期待していたのですが、今回は姿を見せてくれませんでした。もしかしたら冬の巣穴から小さな巣穴へと分散してしまった可能性もあります。ただ、もう少し通って様子を見ないと分からないですが・・・。
そして、今回の撮影で痛感したのが暗さです。
エゾモモンガが姿を現わすだろう日没30分後は想像よりも暗かったです(当日は曇りだった影響もあるかも)。
焦点距離440㎜、F5.6、ISO12800、SS1/10の設定でこの暗さです(RAWをそのまま書き出し)。
もはや肉眼でもかなり見にくい。シャッター速度はもっと速めたいので、F5.6ならISO2万とか4万を突破しそうです。F4でも割ときつい。そうするとヨンニッパが欲しい・・・。
やはり昼間でも姿を現わすことのある繁殖期のメリットはかなり大きいですね。一度巣穴を見つければ来年も可能性があるので、来季の繁殖期を狙っても良いかもしれません(今季は終わりぽい)。
マナーは守ろう
マナー厳守は絶対です。
巣のある木を叩いたりする行為は絶対に止めましょう。出てくるまで待つ。出でこないなら次の機会です。
あとストロボやライトを当てるのも動物にとってはストレスです。
まとめ
普段は風景の撮影ばかりですが、動物を探し回って撮るのも楽しいですね!
ただし、マナーは守りましょう!
エゾモモンガって被写体としては相当難易度が高いんじゃないでしょうか。奈良公園にはムササビ(モモンガよりは大きい)が住んでるので、たまに木を見上げてみますが結構、木は高いし林は日が暮れるとより一層暗くなりますからとても撮れる気がしないです。絶対428が欲しくなりますよ(笑)。一度撮れると次は飛んでる所が撮りたくなるんじゃないでしょうか。
たまに木のうろで佇んでいるフクロウの写真を見ますが、あれはどうなんでしょうか。動物風景写真としては良いなと思います。撮影難易度としてはモモンガより簡単かと思います。どちらにしろ場所探しは大変ですが。
Labattさん
モモンガは本当に難しいです。
機材の差がはっきり出ますね・・・。
428欲しくなるし、そのうちD5とか言い出しそうです笑
フクロウも良いですよね:)
鳴き声が聞こえたので探して見たいと思います!
モモンガは、昨年のこの時期に、テレビでニュースになりました。
私の家の近くの山に居るようで、動画をアマチュアカメラマンが
撮影し、ニュースで流れていました。
10年ほど前に、富良野プリンスホテルのニングルテラスで日没後に
頭上を飛んで行くのを見かけてから、気には留めていますが
かなり臆病な性格で、巣から出たときに周りの様子が違ったり
人の声が聞こえたりしたら、巣穴に入ってしまい何日も出て来ないようです。
一応、ISO40000でもノイズ無し、100-400mmのレンズまで
揃えたけど、その先に進めないでいます。
mickeyさん
そのニュース、私も見たかもしれません。
そんなに臆病なのですね・・・。
できるだけ音を立てないようにしていますが、レフ機は試し撮りのシャッター音が気になります。
機材は万全ですね。
あとはタイミングなのでしょうが、そこが一番の問題ですね・・・。
D5+200-500MMF2.8ですねやっぱりww
グイイイイイさん
200-500MMF2.8は実現しても重すぎて撮影に重機が必要ですね笑
クレーンで移動、三脚はジッツオ8型ぐらいいるんじゃ。。。
防湿庫も256Lですね。
グイイイイイさん
なん億円かかるのでしょうかね笑
兆かもしれませんよ笑
こんにちは!
1月に入ったら糞と穴探しですね(笑)
2月中旬から3月中旬には発情期で日中も出てくるって聞きました。
ほぼ夜明けと共にねぐらに戻るから朝方のほうが撮りやすいかも?
巣穴の樹を蹴飛ばす奴とか…
撮影しても撮影場所が分らない様に樹の節などの特徴は晒すな…とか…
自分の土地でもないのに仕切り屋と化し通行まで制限し
常連以外が行くと急に雰囲気が悪くなり、無言の圧力や
攻撃的な態度取る奴とか…(笑)
川釣りが趣味だったので
釣りも似たような感じでしたけど
きっとワイズさんもここには書けない様な事情を知っていると思いますが
イイね‼欲しさに色んな意味で過剰しすぎに感じませんか?(笑)
そんなわけで私は無駄足でもひっそりとモモンガ探しします。
きやっちさん
こんばんわ!
朝方も良いのですね!狙ってみます:)
本当にマナーというか闇が深いですよね・・・。
なんでそうなるのか疑問でしかないです!
どの趣味でもあるのですね。
SNSの弊害ですかね、いいねもらっても何にもならないのに・・・。
モモンガは探しているだけで楽しいですよ笑