露出は写真を撮る上で最も大事な要素の一つです。なぜなら、露出はF値とかシャッタースピードとかISO感度なんかにも関わる大切なことで、写真上達には欠かせないからです。
ですが、初めの頃はイマイチよくわからない言葉でもあります。
簡単なので身構える必要はありません!!
露出とは??
露出の前に「撮像素子」について少し見てみたいと思います。ちなみに、「撮像素子」は「センサー」なんて言われたりします。
「撮像素子(さつぞうそし)」
いきなり難しそうな単語ですが簡単です。
「撮像素子」とはカメラの内部にある光を感知する部分です。
昔、カメラはフィルムを使用していました。フィルムに光が当たると、その部分に画像が残る訳です。フィルムを巻き取る前に、間違ってカメラの蓋を開けてしまって、フィルム全部をダメにしてしまった経験がある方もいるかもしれませんね。
一眼レフカメラでは、カメラ内部の「撮像素子」とい部分がフィルムの役割を果たします。他で例えると、「撮像素子」は人間の眼でいう網膜みたいなものですね。
私も難しいことはわからないんですが、「撮像素子」に光があたると、それを電気信号に変換して画像データにしています。
そして、この「撮像素子」に光を当てることを「露出」と言います。
露出
「露出」とは撮像素子に光を当てることを言います。
これだけのことです。「光を当てる」ってシンプルに言えばいいのに、わざわざ露出ってかっこいい言葉を使うんですね。
この露出の量(撮像素子に光を当てる量)によって、写真が明るくなったり暗くなったりします。ちなみに、露出は「EV」という単位で表示されます。
ただ、「適正露出」、「露出補正」、「露出オーバー」や「露出アンダー」などなど色々と露出に関する言葉があり、これがややこしいです。
露出に関する単語
写真は、露出の量(撮像素子に光を当てる量)によって、明るくなったり暗くなったりします。
まず、この3枚の写真です。
極端ですが、「暗い」、「ちょうどいい」、「明るい」の3種類の明るさになっています。
このように、「露出の設定を変更して写真の明るさを変えること」を「露出補正」といいます。
適正露出
まずは2枚目の写真です。ちょうどいい明るさの写真です。
ちょうどいい明るさの写真ということは、ちょうどいい量の光が撮像素子に当たっている、ということですね。下の様なイメージです。
これは、撮影者が何もしなくても、カメラが自動的に「ちょうどいい量の光」を調節してくれます。とても便利ですね(マニュアルモード以外では)。
この「ちょうどいい量の光を撮像素子に当てること」を「適正露出」といいます。
一眼レフカメラが光の量を自動制御し撮影者は何もしなくても適正露出で写真が撮影できます(マニュアルモード以外では)。
露出アンダー
次に暗い写真です。これは、手動で露出の設定を「-4EV」という値に露出補正しました。適正露出より-4EV分暗いってことですね。
下の様なイメージです。撮像素子に少ししか光を当てていません。
このように、適正露出より写真を暗く調節することを「マイナス補正」と言います。そして、写真が適正露出より暗いことを「露出アンダー」と言います。
わざと露出アンダー気味に撮影する方法を「ローキー」と言ったりします。
露出オーバー
最後は明るい写真です。これは手動で露出の設定を「+4EV」という値に露出補正しました。適正露出から+4EV分明るいってことです。
下の様なイメージです。撮像素子にたくさんの光を当てています。
このように、適正露出より写真を明るく調節することを「プラス補正」と言います。そして、写真が適正露出より明るくなることを「露出オーバー」と言います。
わざと露出オーバー気味に撮影する方法を「ハイキ―」と言ったりもします。
でも、よくよく考えるとカメラが自動で適正露出に調節してくれるなら撮影者が露出補正する必要なくない??って思いませんか。
なぜ露出補正をするのか
カメラは完璧ではない
一眼レフカメラは自動的に光の量を調節してくれるので大変便利です。ちょうどいい明るさの写真が簡単に撮影できます。なので、殆どの場合は撮影者が露出補正しなくても問題なく撮影できます。
ただ状況によってはカメラ的には適正露出にしたはずなのに写真の明るさがおかしい時があります。カメラは完璧ではないのでちょうどいい光の量を上手く調整できない時もあるのですね。
例えば、桜や雪景色などの色の淡い(白っぽい)ものを撮影した時は露出アンダー気味になります。カメラが色の淡い(白っぽい)ものを光量の多いものだと勘違いしてしまうのですね。
そういう時に撮影者側で露出をプラス補正する必要があります。
意図的に
あと、撮影者が意図的に、もう少し明るくしたいとか、もう少し暗くしたいという時があるかと思います。そんな時に露出補正をします。
そもそも適正露出の「適正」ってカメラが勝手にちょうどいいと判断した明るさです。なので決して適正露出が正解というわけではないです。そもそも、撮影者がいいと思った露出が適正露出であるべきであって・・・・とかいろいろ深く考えると限がないです。
また、露出補正で面白い写真も撮影できるようになります。かなり大胆に露出補正した写真ですが、下写真を見てください。
ハイキ―とローキーの写真です。適正露出にはない、よさがあるかと思います。
露出補正も一つのテクニックになりますね。
ちなみに、露出補正の方法は以下です。
露出補正の方法(Nikon)。
露出補正の方法は、ボタン1を押しながらボタン2を回すだけで露出を変えることができます。
ご参考に。
まとめ
これで露出についてご理解いただけたでしょうか?
撮影した際はモニターで画像を見て露出につてい考えてみてください:)
初めまして。現在フィルムカメラが好きで、キャノンのEos1V(2000年)発売を愛用しています。先々週娘と猫カフェに行き写真を撮ってきましたが失敗写真ばかりで残念な気持ちです。室内はストロボ禁止で暗いところが多く、また猫は動き回るのでなかなか大変でした。仕上がりの写真は全般的に光が不足した暗い写真でした。
ピントが合ってないものもありました。フィルムはISO400でシャッタースピードは11で露出してなかったと思います。教えていただきたいのは、猫写真を室内で撮影するときは、ストロボなしでマニュアルモードにした場合シャタッタースピードと露出はどうすればよいですか、また猫を外でとる場合も教えてください。
野田 宏喜さん
初めまして、ご質問ありがとうございます。
申し訳ないですが室内で猫を撮影したことがないのでなんともお答えできません。
ただ、ストロボなしということなのでISO感度をかなり上げる必要があるのかなと思います。
フィルムカメラをご使用と言うことですが、かなり難しいそうですね。
デジタルでガンガンISO感度を上げる方法くらいしか分かりません。