カメラを購入する時に困るのがレンズ選びです。
レンズといっても何種類もありますし、同じようなレンズでも微妙な差異があります。
そして、この違いがイマイチわかりにくいです・・・、同じようなレンズがあるけど何が違うのか・・・。
ということで、レンズ選びの際に注意すべき基本4ポイントについて確認したいと思います。
焦点距離
もっとも基本的で重要なのが焦点距離です。デジカメとかでは光学15倍ズームなどとよく表記されますが、一眼レフカメラではこのような表記は一般的ではありません。
焦点距離という数値で画角(写真の写る範囲)を表します。焦点距離はミリ単位で表されます。
焦点距離が短い方がより広く写ります(画角が広くなる)。一方で、焦点距離が長いほうがより拡大して写ります(画角が狭くなる)。
上が焦点距離18㎜、下が焦点距離200㎜です。中央にある山が拡大されて写ります。
ちなみに、一眼レフカメラでが、拡大することを画角を狭くすると言ったりします。
焦点距離によって画角(写真の見える範囲)が以下のように分類されます(APS-C機を使っている方はこれに1.5倍してください。APS-C機とはニコンならD7200やD5500など、キャノンならkissシリーズや80Dなどです。参考:Nikon、APS-C?35㎜フルサイズ?35㎜換算とは。ニコン一眼レフカメラ知識。)。
- ~24㎜・・・・・超広角
- 35㎜前後・・・・広角
- 50㎜前後・・・・標準
- 70㎜前後〜・・・・望遠
- 300㎜~・・・・超望遠
50㎜前後が人間の視界に近いので標準と言われています。超広角がより広く写り、超望遠がより拡大されて写ります。
レンズには焦点距離を変えることができるズームレンズと、焦点距離を変えられない、つまりズームできない単焦点レンズに大きく分類できます。
ズームレンズ
上写真の赤くマークされた部分に焦点距離が表記されています。
このレンズの場合は、「焦点距離55-300mm」で望遠まで撮影可能です。なので、焦点距離55㎜から300㎜で写る範囲を変えられる望遠ズームレンズとなります。
他には、焦点距離の違いにより例えば「焦点距離18㎜~35㎜」なら「広角ズームレンズ」、「焦点距離35㎜~70㎜」なら「標準ズームレンズ」、「焦点距離70㎜~300㎜」なら「望遠ズームレンズ」、あと「焦点距離18㎜~200㎜」など広角から望遠までカバーするレンズなら「高倍率ズームレンズ」などと言われたりします。
単焦点レンズ
上のレンズを見ると焦点距離が「35mm」としか表記されていません。これは35mmという画角でしか撮影出来ない単焦点レンズになります。ズームできないレンズです。
ズームできないために不便さがある一方でメリットも多いです。詳しくをこちらをおすすめ単焦点レンズ。Nikon(ニコン)、Canon(キャノン)のレンズの諸々について。
また、単焦点レンズにも焦点距離によって「単焦点広角レンズ」や「単焦点望遠レンズ」など細かく分けられます。上の35mm単焦点レンズだと標準です。
マクロレンズもズームできないので単焦点レンズに分類されます。
以上が焦点距離によるレンズの分類です。
何を撮影したいかによって焦点距離を決める必要があります。
ちなみにこちらも参考に:Nikon、APS-C?35㎜フルサイズ?35㎜換算とは。ニコン一眼レフカメラ知識。
F値
F値も写真の良し悪しを決める大事な要素です。レンズによってF値も様々異なります。
一般的なレンズはこうです。
上の写真の赤マークがF値の表記です。「F4.5-5.6G」と表記されています。これは最小F値(=開放F値といいます)がF4.5-5.6の範囲で変化することを表します。
一般的にズームレンズの場合、開放F値は、最も広角側で小さくなり、最も望遠側で大きくなります。上のレンズでは焦点距離55㎜で開放F値4.5となり、焦点距離300㎜で開放F値5.6となります。
一方で、高級な良いレンズだとこうなります。
焦点距離24㎜-70㎜のズームレンズなのに「F2.8G」としか表記されていません。これは広角側でも望遠側でも開放F値2.8で使用可能であるレンズということです。
最初のレンズでは望遠側で開放F値5.6で暗くなってしまうのに、このレンズは望遠側でも開放F値2.8で明るいです。それだけ良いレンズということです。
ちなみに、開放F値は小さくできることに越したことありません。できる限り開放F値は小さくできる方がいいのです。詳しくはこちらを、よく聞く言葉、明るいレンズ・暗いレンズとは??一眼レフカメラの基本。
単焦点レンズの場合はこうなります。
単焦点レンズは「F1.8」としか表記されていません。単焦点レンズのはズームレンズのように焦点距離が変化しないのでこのような表記になります。
単焦点レンズの特徴は開放F値が小さいことです。
これがレンズごとのF値の特徴になります。レンズ購入の時は開放F値を小さくできるものを選ぶと良いです。
AF
AFの速さもレンズの使い心地を決める大事な要素です。
AFはレンズに搭載されているモーターの違いにより、その速さが異なります。そのモーターには2種類あります。
- 超音波モータ・・・静音、高速AF
- DCモータ・・・モータ駆動音がある、AF速度が超音波モータに比べて遅い
超音波モータとは、超音波の振動を利用して高速、静音なAFを実現するモーターです。一方で、DCモータはもっさりと遅いです。
なので、レンズは超音波モーターが搭載されている方がAFはきびきび動きます。
特に、被写体が動く場合は超音波モータが搭載されている方が断然優位です。
そして、各メーカーごとに超音波モーターの呼び方は異なります。
- ニコン・・・SWM(Silent Wave Motor)
- キャノン・・・USM(Ultrasonic Motor)
- シグマ・・・HSM(HyperSonic Motor)
- タムロン・・・USD(Ultrasonic Silent Drive)
- ペンタックス・・・SDM(SuperSonic Drive Motor)
- ソニー・・・SSM(SuperSonic Wave Motor)
なんかかっこいい名称ですね。
表記はこんな感じです。レンズ商品名の赤線の部分です。ニコンは「AF-S」と表記されていれば、超音波モーター搭載となります。
このようにレンズ商品名に表記があれば超音波モーター搭載となります。
初めはレンズの商品名も意味不明ですが、これでAFが速いか遅いか判断が着くようになりますね。
AFの速さもレンズ選びの大事なポイントです。できれば超音波モーターはあったほうが良いです。
手ブレ補正
最後に手ブレ補正です。レンズによって手ブレ補正が搭載されていたり、無かったりします。レンズに手ブレ補正が搭載されていれば、暗いところや望遠での撮影でも優位です。
特に望遠での撮影では、手ブレ補正の有無で全然使い勝手が違います。
これも、各メーカーごとに手ブレ補正機構の呼び方は異なります。ちなみにペンタックスやソニーはレンズではなく、カメラ本体に手ブレ補正機構が内蔵されています。
- ニコン・・・VR
- キャノン・・・IS
- シグマ・・・OS
- タムロン・・・VC
表記はこうなります。レンズ商品名の赤線の部分です。
このようにレンズ商品名に表記があれば手ブレ補正機構搭載となります。
手ブレ補正の有無がすぐに分かりますね。レンズの性能が一目で分かります。
これもレンズ選びの際に考慮に入れる基本ポイントです。
まとめ
以上がレンズ選びの基本の4ポイントです。あとは、レンズにはフルサイズ対応とAPS-C専用の違いもあるのでフルサイズ機を使っている方は注意が必要です。
もちろん、レンズの構成やレンズ素材などさらに細かい違いがあります。しかし、この4ポイントを軸にするとレンズを選びやすくなります。
レンズ見てると欲しくなりますよね〜(^人^)
でも良いものはかなり高いし(゜゜;)最近は初心者の癖にお手頃なオールドレンズが面白そうでヤフオク眺めてます(^.^)K-30の手振れ補正当てにして遊んで見たいす(о´∀`о)
はすかっぷさん
コメントありがとうございます。
いくらお金があっても足りないですね笑
オールドレンズですか:)ひとつひとつ個性があって面白そうです。
ペンタックスのユーザーなんですね。手ブレ補正内蔵うらやましいです!