撮影日記

インターバル撮影と比較明合成(コンポジット)で試しに星空撮影しました。

投稿日:2014年12月13日 更新日:

インターバル撮影とは?

インターバル撮影とは、設定した一定の間隔で連続して写真を撮影することを言います。例えば、シャッター速度20秒を5秒間隔で100枚撮影するなど。一眼レフカメラによっては、インターバル撮影機能が内蔵されていたりします。内蔵されていない場合は別途レリーズが必要になります。


Nikon リモートコード MC-DC2

Canon リモートスイッチRS-60E3

レリーズはカメラに触れずにシャッターを切ることができるので、比較明合成(コンポジット)以外にも活躍します。ケーブル式のレリーズで、シャッターボタンを押したまま固定できるものが必要になります。あと必要な機材として三脚が必要です。風とかで揺れたりするので、がっしりしたものを選びましょう。これで失敗しない!一眼レフカメラの三脚の選び方で押さえるべき4つの事。 を参考にしてください。

インターバル撮影のよくある失敗と注意点。

最初、インターバル撮影しようと思ってカメラを設定し、撮影開始しても上手くいかないことがあります。私も、なぜか途中で撮影が止まったり、設定枚数より少ない枚数しか撮影できていないという失敗をしました。

追記:メーカーによって違いがあるようなのでここではNikonD7000での設定についてとなります。おそらくNikonであれば同じかと思います。

インターバル撮影の設定方法の勘違い。

例えば、シャッター速度20秒とし5秒の間隔を空けてインターバル撮影しようとした場合、撮影間隔を何秒とすればよいかわかりますか?5秒の間隔を空けるから、撮影間隔5秒としてしまうとうまく撮影できません。間違いです。私も勘違いしていましたが、撮影間隔とは「撮影終了から撮影開始の時間」ではなく、「撮影開始から撮影開始」の時間だからです。よって、撮影間隔は25秒としなければなりません(シャッター速度20秒+5秒)。分かり難いですね、下図を見てください。

インターバル撮影と比較明合成(コンポジット)で試しに星空撮影しました。

イメージこんな感じです。上が間違いで、下が正解です。これさえ理解できれば難しいことはないです。

ノイズリダクションをOFFにする。

ノイズリダクションがONだと、ノイズ低減処理のために撮影時間と同じ時間が必要になります。つまり、シャッター速度20秒ならノイズ低減処理に20秒必要になり、その間カメラの操作ができなくなります。シャッターも切れないです。そのために、設定枚数を撮影できなくなります。必ずノイズリダクションをOFFにしましょう。

インターバル撮影のその他注意点。

1.飛行機に注意。星以外に光の筋が入ってしまいます。気にならないのであれば問題ないです。

2.雲に注意。天気なので運次第ですが、雲も気流に乗って動いています。撮影開始時、雲が無いように見えてもどこからか移動してきて、写真に写りこんでしまいす。

3.結露や霜に注意。特に冬は凍結して霜が付くこともあります。防ぎようはなんいですが、こまめにチェックしましょう。

4.WB(ホワイトバランス)はオート以外に設定!これ大事です。WBオートのままだと、連続撮影の間に自動で変更されてしまうことがあるのでダメです。WBは好みに合わせてオート以外に設定しましょう。

5.ISOはオート以外に設定!これも大事です。これも4と同じ理由です。撮影の合間に勝手に変更になるのを避けるためです。

6.ピントはMF(マニュアルフォーカス)で合わしてください!ピントを固定して撮影の合間に勝手に変更になるのを避けるためです。

インターバル撮影と比較明合成(コンポジット)で星空撮影。

インターバル撮影と比較明合成(コンポジット)で試しに星空撮影しました。

こんな写真がとれました。雲があり、街の中で明るく条件は悪かったですが、星は撮れました。設定は、F2.8・ISO800・シャッター速度20秒・撮影間隔25秒(つまり5秒の間隔を空けて撮影)です。WBは「蛍光灯」にしました。

インターバル撮影と比較明合成(コンポジット)で試しに星空撮影しました。

上の写真を、300枚インターバル撮影し比較明合成(コンポジット)しました。300枚なので、300×25秒で7500秒(=125分)の間、撮影したことになります。

撮影には、MFにして手動で星にピントを合わせる必要があります。ピントは「∞」ではきちんと合いません。星へのピント合わせにはコツがあります。「一眼レフカメラでの星空撮影。意外と知らない事前準備とピント合わせのコツ」をご確認ください。あとは2時間待って、比較明合成(コンポジット)するだけです。比較明合成(コンポジット)に関しては「一眼レフカメラで星空撮影。比較明合成(コンポジット)とは?SiriusCompの使い方。 」をご覧ください。

後に撮影で成功した、記事です。「ぐるぐる星空の撮影成功。インターバル撮影と比較明合成でやっと上手く撮影できた。 」。

以外に簡単で綺麗な写真が撮れます。これからいろいろ撮影していきたいと思います。あと、冬はカメラが冷えるので結露に注意してください(冷たいカメラをそのまま家の中に入れてないですか?カメラの結露に注意。 )。

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  1. 亀地英賢 より:

    楽しく活用させて頂きます。

    • カメラ初心者 より:

      亀地英賢さん

      わざわざコメントありがとうございます:)
      ぜひ活用してください!

  2. 蔭山 陽一 より:

    分かりやすく記載されていて、大変勉強になりました。
    私は、インターバル撮影に、キャノン・タイマーリモートコントローラー
    TC-80N3を使っています。
    インターバルの設定時間は、「撮影終了から次の撮影開始までの時間です」
    従って、撮影間隔は、25秒ではなく、5秒と設定します。
    機種によって違いがあるようです。

    • カメラ初心者 より:

      蔭山 陽一さん

      わざわざコメントありがとうございます。

      メーカーによって違いがあるのですね。そのことを追記させていただきます。

      ご指摘ありがとうございました:)

  3. 小畑 元昭 より:

    インターバル撮影と比較明合成についてとても分かりやすく解説していただいているので、早速、カメラがキヤノンですので、タイムリモートコントローラーを購入して試してみました。シャッターは20秒、インターバルは1秒(その他、値を変えて
    )撮影しました.一応星の光跡は出ているのですが、どれも粒々状できれいな実線になりません.どこが間違っているのでしょうか.ご教授お願いします。

    • ワイズカメラ より:

      小畑 元昭さん

      ご返信遅くなってすいません、コメントありがとうございます!

      光跡はどれも粒々状できれいな実線にならないということですね・・・。
      メーカーによって少し設定が違うですが、複数枚を比較明合成すれば粒々状できれいな実線にならないということはないと思いますが、合計で何枚比較明合成されましたでしょうか??

  4. 小畑 元昭 より:

    有り難うございます。
    まだまだ初心者ですので、いろいろ試しています。平均30枚~40枚程度です。
    それで、一度インターバルにせず、TV優先で20秒、あとはシャッター押しっぱなしで10分程度やってみました。どちらかというとこの方がすこ~しましかなと思いますが、いずれにしてもきれいな光跡は出てくれません。

    • ワイズカメラ より:

      小畑 元昭さん

      ご連絡ありがとうございます。

      平均30枚~40枚程度合成すれば綺麗な線形で星が流れるはずです。
      撮影で設定が間違っている可能性もあります。
      メーカーや機材によって変わることなので私はなんとも言えませんが、シャッター速度や撮影間隔は正しいかもう一度確認してみては如何でしょうか?
      例えば、私の機材の場合ですが、シャッターが20秒、インターバルが1秒なら、撮影間隔は21秒で設定しなければなりません。

  5. 小畑 元昭 より:

    数値まで教えていただきまして大変有り難うございます。
    ここで恥ずかしい話ですが、シヤッター20秒、インターバル1秒、次に撮影間隔
    21秒と有りますが、この撮影間隔というのがよく分かりません。インターバル
    とはまた別の機能ですか、それはどの部分で設定するのでしょうか。
    本当にお手をとらせて申し訳ありませんが、もう一度だけお願いします。

    • ワイズカメラ より:

      小畑 元昭さん

      ご返信ありがとうございます:)

      撮影間隔は、ニコンならインターバルとシャッター速度を足した長さです。ただ、メーカーなどで用語も変わってきます。

      小畑 元昭さんの場合、設定がうまくいっておらずカメラが上手くシャッターを切れていないような気がします・・・。

  6. 小畑 元昭 より:

    いろいろ教えていただき有り難うございました。粒状の光跡ですが、ホトショップ
    で画面拡大キーを一押しするときれいな光跡になりました。間違っているのかも知れませんがこの方法でやってみようと思います。本当に有り難うございました。

    • ワイズカメラ より:

      小畑 元昭さん

      ご返信ありがとうございます!

      そういうことでしたか:)
      うまくいったようで何よりです!

      これからも当ブログをよろしくお願いします:)

  7. ネコ より:

    はじめまして。比較明合成のやり方を探していたところ、こちらに辿り着きました。分かりやすい説明で、大変参考になりました。

    一点ご教示頂きたいのですが、撮影と撮影の合間にインターバルを置く理由は何故なのでしょうか。例えば、撮影時間25秒、インターバルなし(連写)では、出来上がりに違いがあるのでしょうか。

    素人質問で申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

    • ワイズカメラ より:

      ネコさん

      コメントありがとうございます:)

      参考にして頂けて何よりです:)

      インターバルなし、つまり連写で撮影した場合は、つなぎ目のない綺麗な比較明合成画像が出来上がります。撮影方法も簡単です。
      しかし、ニコン機だと連写に100枚制限があるようなので、撮影できる時間に制約が出てきます。例えば、25ssを100枚で撮影時間約41分が限界となります。もっと、ぐるぐる回したい時は困りますね。ただ、D7200とかだと連写コマ数無制限なので問題ありません。
      キャノン機などの使用はわかりませんが、もしかしたら同じような制限があるかもしれません。

  8. ネコ より:

    コメントありがとうございました。
    私はD3300を使っていて、まさに今しがた撮影してきたのですが、ご指摘の通り100枚でストップしていました…。
    これからも拝見させて頂きます。ありがとうございました。

    • ワイズカメラ より:

      ネコさん

      わざわざご返信ありがとうございます:)

      やはり止まりましたか。なんで制限かかっているのでしょうかね・・・。

      ありがとうございます!これからもよろしくお願いします:)

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