今までは縦構図があまり好きではなく横構図ばかり撮影していました。
それは単純に縦構図はブログ等に使いにくいと思っていたことと、何か不安定な感じがするから。
ただ、最近は変わって縦構図が好きです。
ということで、縦構図の特徴と縦構図で撮影する時に意識したいポイントについてまとめてみたいと思います。
目次
まずは、簡単に横構図について確認。
横構図について
横構図は自然な見え方、また安定感があると言われています。
というのも、人の視界は横に広がるため。横構図はいつも見ている光景に近いので自然で安定感があるように見えます。
あと、横構図は広がりの表現に適していますね。
一方で、縦構図はこれとは逆です。では、縦構図の特徴を見てみましょう。
縦構図の特徴
奥行きの表現
横構図は広がりの表現でしたが縦構図は奥行の表現に優れていると言われています。
横構図は広がり。
山の裾野の伸び方だとか、湖面が一面に凍結している様子だとか、左右への広さが伝わりやすい傾向です。
一方で、縦構図は奥行き。
今度は手前から奥へ空間の広がりをよく感じ取れます。奥行きが伝わりやすい傾向です。
同じものを同じ画角(14㎜)で撮影しているのに感じ方が全然違いますね。
安定感に欠ける
縦構図は視界とは違った見え方をします。なので、横構図よりも安定感に欠け、違和感や不安定感を与えることがあります。
ただ、このことが被写体そのものの存在感を高めたり、あるいは臨場感みたいなものを醸し出してくれることがあります。
私自身に作例が余りないのですが、例えばこれ。
長秒撮影した写真ですが、この写真も横構図で撮影すると本当に全く違った雰囲気になります。
その場の臨場感も切株の存在感も縦構図の方がありました。
情報を整理しやすい
縦構図は左右への広がりが少ないので、横構図に比べて画面を整理しやすい場合があります。
例えば。
これは先ほどと同じ写真ですが、これを撮影した時、私は倒木が翡翠色の湖底に沈んでいる様子や冠雪した山を撮りたいなと考えていました。
その意図でいくと、左上の枝が不要です。これが紅葉していたり雪が積もっていたりすれば意味があるかもしれませんが、今回はただの枯れ木で意味が薄いです。
また、横構図だとどうしても左右に無駄な空間が広くなり過ぎる。
これを縦構図にすると上手いこと倒木と山を中心に画面を整理できます。
余計なものを省けて何を撮りたいのかはっきりする。
なので、不要なものが多いなという場合は縦構図を試してみると良い結果が出るかもしれません。
縦構図で意識したいポイント
以下に書くことは縦構図でも横構図でも同様に言えることですが。
写したいものの形
写したいものが縦構図で映える形なのか考える必要があります。
例えば、もし写したいものが横長だと横構図の方が適していますね。これを無理に縦構図で撮影してもなかなか上手くいきません。
この辺は無意識にできるかと思います。
しっかりとした前景
しっかりとした前景は重要度が高いです。
基本的に視線は写真下から上へ移動する傾向があります。特に、縦構図はそれが強まるかと思います。
なので、視線の出発点となる手前側に目を引く何かを配置しておけば、それがフックとなり見る人をぐっと画面に引き込みやすくなります。
縦構図の場合だとカメラをちょっと下(ハイアングル)にするだけで前景を写せますね。
視線を誘導してくれる線
上下や前後に線があると上手いこと視線誘導することができます。
同じ作例ばかりで申し訳ないですが・・・。
やはり視線を動かす線があると立体感をしっかり感じられる写真になります。
視線を導く線を意識して撮影です。
まとめ
デジタルで撮り放題なので現場では縦横色々撮影すると良いですね:)
よくよく考えるとスマホも縦長なので近々縦構図の時代が来るかもしれません!
おっしゃる通り、縦構図・横構図は被写体や表現したい内容によって決定されますよね。
ただ、私見ですが、自分は写真のアウトプット先にも大きく影響される気がします💡
例えば、パソコンの横長モニターで鑑賞すると横構図はしっくりきます。
一方、スマホやタブレットで鑑賞する場合は案外縦構図でもしっくりきます。
また印刷して飾れば印象も変わるかもしれませんし、プロの方であればクライアントの依頼によって縦横指定された方で切り取らなくてはいけませんしね。
なので、私も昔は横構図ばかり撮影していましたが、縦構図も横構図も柔軟に扱えるよう練習しなきゃな、と思う今日この頃です ( ̄▽ ̄)
tatsumoさん
コメントありがとうございます:)
ほんとに何に写真を使いたいのかよく考えて縦横を決めないといけませんね!
ただ、アウトプット先が多様化していてなかなか決められません・・・。
柔軟に撮影するというのはほんとに大切ですね!
アスペクト比も様々ありますし:)