テクニック全般 撮影テクニック

写真がブレる原因と対策を知っておこう!ブレの原因と対策あれこれ。

投稿日:

ブレは写真の大敵。折角の渾身の1枚も、ブレていると台無しです。

ただ、ブレはしっかり原因を知り、対策をすれば未然に防ぐことができます。

ということで、写真がブレる原因と対策について簡単にまとめてみました。

写真がブレる原因と対策を知る

シャッター速度が遅い

シャッター速度が遅いと写真が手ブレします。これがブレで最も多い原因ではないでしょうか。

撮影現場では一見ブレてないように見えても、帰宅してPCで見たら微妙にブレていたというパターンも本当に多いです。

対策としてはシャッター速度を上げます。目安としては「(1/焦点距離)秒」以上にすると良いと言われています。

また、同じシャッター速度でもカメラの構え方によってブレたりブレなかったりもする。例えば、木や壁にもたれ掛かったり、あるいはカメラを腕に乗せるように構えるとブレにくくなります。カメラの構え方は色々と研究すると良いかもしれませんね。

それから、三脚を使えば手ブレ問題は一気に解決します。後で後悔するくらいなら、面倒くさがらずに三脚を使いましょう。

被写体の動きが速い

カメラを完全に固定していても、被写体の動きが速いとブレます。被写体ブレというやつですね。動物や乗り物を撮影していると起こることがあります。

これはシャッター速度が十分な速さでないことが原因です。シャッターが切り終えるまでに、被写体が移動してしまう訳です。

これの対策はシャッター速度を上げるしかありません。よく動きものの撮影では、明るいレンズが好まれますが、それはISO感度に頼らなくても、シャッター速度を上げられるメリットがあるからです(他にも理由がありますが)。

いちおうシャッター速度1/500秒からが高速シャッターと言われているようなので、被写体ブレしそうであれば、これを目安に撮影し様子をみると良いかもしれませんね。

ミラーショック

ミラーショックによりブレは一眼カメラに起こるブレで、ミラーレスカメラでは起こりません。

というのも、一眼カメラ内にあるミラーが、シャッターを押した瞬間に跳ね上がることが原因だからです。ミレーレスカメラはその名の通り、カメラ内にミラーが有りませんからね。

ミラーショックによるブレは、いつでも起こる訳ではありません。基本的には1/60秒前後のシャッター速度で起こりやすいと言われています。秒単位の低速シャッターや、高速シャッターでは、ミラーショックは殆ど写真に影響を及ぼさないようです。

ミラーショックの有無で比較するとこのような感じですね。

左がミラーショック無しの画像、右がミラーショック有りの画像です(等倍拡大画像)。ミラーショック有りの画像はモヤッとして明らかにブレています。

対策としてはミラーアップ撮影をすることです。多くの一眼レフカメラにはミラーアップ撮影という機能が搭載されています。これを使えばミラーショックを排除することが可能です。シャッターを2回押す必要がありますが・・・。

ちなみに、カメラによってもミラーショックの程度が変わります。上位モデルや高画素機では、ミラーショックが起こりにくい設計となっていることが多いです。

シャッターショック

次に、シャッターショックによるブレです。これは一眼レフカメラでもミラーレスカメラでも起こり得ます。

原因としてはシャッターをカッシャと切った時に振動です。わずかな振動に思えますが、特に高画素機などであれば無視できない程度のブレに繋がります。

対策としては、電子先幕シャッターや電子シャッターを使うことです。これらのシャッターでは物理的なシャッターを使わないので(電子先幕シャッターは後幕だけ)、シャッターブレが起こりません。

ただし、電子先幕シャッターや電子シャッターにもデメリットがあるので、それを承知の上で使うと良いでしょう。特に、電子シャッターの歪みは問題になることが多いです。
参考:電子シャッター、電子先幕シャッター、フォーカルプレーンシャッター、それぞれのメリット・デメリットを知っておこう!

三脚が弱い・三脚の使い方が悪い

使っている三脚が剛性不足だとブレることがあります。脚が細かったり、たわんだりすると、三脚自体が揺れるので、ブレを排除できません。しっかりとした三脚を使用しましょう。

また、剛性の高い三脚を使用していても、使い方が悪いと意味がありません。三脚に手で触れているとブレます。三脚は体に触れないようにしましょう。

それから、手でシャッターを切るとブレます。必ずレリーズを使用するようにしましょう。

あるいは、センターポールを伸ばし過ぎるのもあまり良くないですね。脚で対応できる時は、脚を伸ばすようにすると良いです。センターポールは最終手段。
参考:正しい三脚の使い方!一眼レフカメラで正しく三脚を使って失敗を減らそう!

 

スポンサーリンク

まとめ

写真がブレる原因と対策でした!ブレの原因を知っていればしっかり対策できますね!

これで撮影後のガッカリを減らせます!


  1. tatsumo より:

    最近、自分のブログの記事でミラーショックを紹介するために出そうとしたのですがどうしても出せなくて。その時はD850を使ったのでD810で追試してもやはり出ず (まぁ、出ないのは良いことなんですけど ^^;)。
    多分実験方法は間違っていないと思うんですけど、やはり機種によって結構差があるんでしょうかね?

    • ワイズカメラ より:

      tatsumoさん

      記事、拝見しておりました。
      機種差はあるかもしれませんね。私はD750を使ってましたが、バコバコとミラーショックはなかなか凄かったと思います!
      D800系は高画素機だけあって、ミラーショックはかなり抑えられていたのかなと推察しています・・・。

tatsumo へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

【2019年】星景写真を撮るための設定や方法についての個人的まとめ!

今年もようやく天の川が上がって来るようになり星景シーズンが始まりました。 星景は通常の風景とは違い撮影が難しいです。しかし、その分あれこれ工夫をすれば目に見えて良くなってきます。それが楽しい部分でもあ …

空気感、抜け感、ねむい等々、写真界のあやふやな言い回しは何を意味しているのか。

写真を趣味にしていると、例えば「この写真は抜けが良い」なんて言葉、何度も耳にしたことはあるのではないでしょうか。 私も耳にするし使います。 しかし、どういう意味か具体的に説明してと言われれば、感覚的に …

ブラケット撮影してHDR合成をする。撮影手法の一つとして役に立ちそう!

HDR合成という手法をご存知の方も多いかと思います。 写真を趣味にしていると、しばしば「露出の異なる写真をブラケット撮影してHDR合成しました」みたいな言葉を目にします。いかにもフォトグラファーって感 …

高感度はダイナミックレンジが狭まる!?高感度で撮影した画像はレタッチ耐性が弱いのは本当か!?

高感度で撮影するとノイズが出るのはよく知られていますが、その他にダイナミックレンジが狭くなるということを耳にしたことのある方も多いかと思います。その結果レタッチ耐性もなくなるとか。私も一応知ってはいま …

天の川を現像・レタッチ(光害除去編)!光害による色被りを目立たなく除去しよう!

天の川の季節になってきましたね。 夜撮影に出掛けるのが楽しいです。 ただ、天の川は一般的な風景よりも現像やレタッチが難しいように思います。色が決まらなかったり、コントラストが変になったり、光害の色被り …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。