カメラの操作も覚えたし、構図も覚えたし、さらにステップアップしたいとなった時、背景について考えると、さらに写真の完成度を高めることができるかもしれません。
背景は写真の印象を大きく左右しますからね。背景を上手く整理できれば、見せたい要素が引き立ちまます。
ということで、今回は背景を整理するためのヒントについて書きたいと思います。
目次
背景を整理するための基本的な考え
まずは、背景を整理するための基本的な考えを簡単に確認したいと思います。
- シンプルに、ごちゃごちゃは避ける
- 目立つもの、写真の雰囲気と合わないものは避ける
まず、背景は基本的にシンプルが良いです。枝葉がごちゃごちゃしていたり、どうでも良いものがアレコレ写っていると、そこに目線が惹きつけられてしまい、写真の印象が弱いものになってしまいます。できるだけ背景はシンプルに。
次に、目立つもの、写真の雰囲気と合わないものは排除したいです。具体的に言うと、電線、建物、看板、ゴミ、人などですね。これが写っていると写真の世界観も台無しです。
とりあえず、この2点は最低限まもると良いかと思います。では、撮影時において具体的にどのようにしたら良いのか・・・。
背景を整理するためのヒント
フレームアウトさせる
背景を整理するのに1番手っ取り早いのがフレームアウトさせることです。邪魔な背景を画面の外に追いやってやりましょう。方法としては3つほど。
まずは、ズーミングして画角を狭くします。写る範囲を狭くしてあげる。これが1番簡単です。
次に、アングルやポジションを変えて邪魔なものが写らないようにします。しゃがんだり、立ち上がったり、カメラを上向きにしたり、下向きにしたりと、あれこれ変えてみましょう。バシッと決まる位置があるはずです。
何気ない木の写真ですが、これは低い位置で撮っています。普通にアイレベルで撮ると、向こう側の畑や民家が写り込んでしまいます・・・。
あとは立ち位置を変えることですね。歩き回ってベストな立ち位置を探します。
手前側の要素で隠す
邪魔な背景を手前側の要素で隠すこともできます。
被写体で背景を隠したり、あるいは前ボケなどで背景を隠したりします。
望遠を使っている時は前ボケで隠すという方法は非常に有効かと思います。
影にする
背景に光が当たっていないタイミングで撮影したり、あるいは背景をレタッチで暗くするなどの方法もあります。
個人的には星景でよくやります。
背景を暗くすることで不要なものを目立たなくします。
このフクロウの写真。
枝が非常に邪魔ですが、暗くなるタイミングで撮影するとまだマシに見えます。
このように邪魔な背景に光が当たらないタイミングで撮影すると、上手く背景を整理できるかもしれません。
ぼかす
邪魔な背景をぼかし溶かすこともできます。
望遠を使っていれば簡単です。
背景に邪魔な枝などがあっても、ぼかせば分かりません。
霧などの天候を用いる
これは受動的な方法ですが霧などの天候を用いる方法もあります。
霧で背景が隠れれば、普段は撮影が難しいスポットでも撮影が可能になります。
霧が掛かる場所はおおよそ決まっているので、ロケハンでチェックすると良いかもしれませんね。
まとめ
以上、背景を整理するためのヒントでした。背景をしっかり整理できるようになれれば大幅にステップアップも可能でしょう!