構図を決める上で水平・垂直は大切です。これさえしっかりしていれば写真は一気に見違えるようになります。
ただ、これが意外に難しい・・・。私は6年くらい写真を趣味にしていますが、未だに戸惑うことがあります。
ということで、水平・垂直が傾く原因、またその解決方法について、簡単に書いてみたいと思います。
水平・垂直は大切
水平・垂直は写真撮影の基本中の基本だと思っています。
ん・・・。傾いてると如何にも素人っぽい(素人ですが)
写真が傾いてると不安定ですよね。逆に、この不安定さをあえて使うみたいな構図もありますが、かなり上級テクニックだと思います。
一方で、写真の傾きを補正するだけで自然と安定感が生まれる。
被写体の良し悪しは置いておいて、とりあえず最初よりはマシですね。
というように、水平・垂直は非常に大切です。ですが、これが簡単なようで難しい。
水平・垂直が傾く原因と対策
そもそもカメラが傾いている
当然ですがカメラが傾いてると写真も傾きます。カメラはしっかり水平に構えましょう。
しかし、人工物があればそれが目安になりますが、自然界では目安となるものがないので、カメラを水平に構える事自体が非常に難しいです。
この場合、カメラに内蔵されている水準器を使うと良いですね。ただし、エントリーモデルのカメラだと水準器が内蔵されていないことも多いです。そんな時は外付け。
激安な商品の場合は精度に問題があったり、使い難かったりするので、国産メーカーのモノが無難でしょう。
また、カメラに内蔵されている水準器も、精度的に怪しいことがあるので、外付け水準器を導入するのもありかと思います。
地形的な問題
カメラが完全に水平・垂直でも写真が傾いて見えることがあります。
詳しく調べたわけではありませんが、地形によってそうなることがあるようです。私の身近なところでは支笏湖で、このパターンがよくあります。
なんだか右下がりに見えませんか? と言うか、実際に水面が右に傾いています。しかし、カメラは間違いなくしっかり水平にしています。
では、カメラを向けてる方向を地図上で見てみましょう。
恐らくですが、対岸までの距離の違いにより、このように傾いて見えるのではないかと推測しています。支笏湖のみならず、このような場所は多いですね。
こうした場合は臨機応変に対応すれば良いかと思います。この写真では水面を水平にすれば良いですね。なので、必ずしもカメラが水平・垂直であれば良いという訳ではないです。見た目上の水平が大切。
錯覚的な問題
錯覚的な問題と言われてもピンとこないかも知れませんが、下の画像を見てください。
横方向のラインは水平です。しかし、傾いて見えませんか!?
これは右上がりのラインにつられて、水平であるラインが傾いて見える視覚的な錯覚です。
これと似たようなことが写真でも起こります。風景などでもラインがあり(例えば川の流れ、山並み等々)、その流れ方により水平・垂直が狂っているかのように錯覚するわけです。
この場合については、ラインの流れを打ち消す要素を入れると解決することがある(反対方向に傾くラインを入れるなど)。あるいは、現像する際にしっくりくるように傾き補正してあげると良いかと思います。
レンズの歪み
広角レンズの場合は、歪みにより水平・垂直が傾いてみえる場合があります。特に、垂直が傾いて見えることが多い。
この写真はカメラは水平・垂直のはずですが、広角レンズのパースペクティブにより木が傾いて見えます。やはりバランスが悪く見えますね・・・。
解決方法としては、まずカメラのアングルを水平にすることが挙げられます。広角レンズを使用し、カメラを上に向けたり(ローアングル)、下に向けたり(ハイアングル)すると、歪みが大きくなるので注意です。あるいは画面の端に垂直の要素を入れないという方法もあります。画面の端ほど歪みが大きくなるので。
また、レタッチで補正することも可能です。
Lightroomにて補正しましたが、最初よりはマシになりました。
まとめ
写真の水平・垂直と言っても奥が深いです・・・。
撮影中はなかなか気づきにくいので、意識して注意を払いたいですね。