星景写真2年目。
去年に引き続きあれこれ試しながら撮影していますが、去年はしていなかったけれど今年してみて良かったことを浅くまとめてみたいと思います。詳細な内容が必要な箇所は追い追い記事に。
こんな感じで試行錯誤しながらコツコツ上手くなって行ければと思います。
ちなみに、私の星景写真は星空と地上景を別撮して合成するという方法を取っています。
参考:天の川の現像方法②!星空と地上景を別々に撮影し合成!クオリティを高めよう!
星空の撮影と現像について
星空の現像についてですが、今年からNik Collectionを導入するようになりました。
参考:「Raya Pro 2.0」と「Nik Collection」を導入してみた!これから色々と写真の可能性が広がりそう!
その中でもよく使うのがColor Efex Proにあるプロコントラストです。
これは 天の川の強調に多用します。Psでマスクをかけたり不透明度を変えたりして効果を限定して使うと良い感じに仕上がります。
そして、ノイズ処理にNik CollectionのDefineも使います。これはすでに使っている方も多いかと思います。
Nik Collectionは本当に便利ですね。なくならないで欲しい。
あと、さらにノイズ処理に関して、ノイズが酷い時は「ダスト&スクラッチ(レイヤーコピー→ダスト&スクラッチ→比較明)」を使用することでノイズを強力に除去するようになりました。これもマスクを使い星空の部分によって効果を変えると自然に仕上がることが多いです。
ただし、最近はISO2000で撮るようになったことから、Nik CollectionのDefineのみの使用が殆どです。ダスト&スクラッチまでは不要になりました。
というように、去年までのノイズ処理はLrでノイズ軽減だけ使用でしたが、今年はほんの少し進歩しました。これからも更に色々勉強していきたいと思います。
ちなみに、最近は青っぽい夜空が好み。満天の星空は肉眼でも青っぽい気がします(星明かりの影響!?)。
下は去年まとめた現像方法です。
天の川の現像方法①!色を補正して天の川を強調する!光害の色被り除去!
それから、星空の撮影について今年に新しく導入したことではありませんが気になることが出てきました。
それは、「画面のどこの星でピントを合わせるのが正解なのか」ということです。細かな話かもしれませんが。
画面の真ん中なのか、四隅なのか、左右の端なのか・・・。
これまでは適当に明るい星にピントを合わせるだけで、画面上のどこの星が良いかなんて考えたこともありませんでした。
収差のまったくないレンズならどこでも良いのだと思いますが、ある程度収差(像面湾曲とか!?)のあるレンズなら、画面上のピントを合わせる位置次第で写真の出来も変わると思うんですよね。
試したことがないので何とも言えませんが。しかも、使うレンズによっても違うのでしょうね・・・。
本当に細かなことなのですが、小さなことの積み重ねで大きな差が生まれるので、これは追い追い探ってみたいと思います。
次は地上景について。
地上景の撮影と現像について
今年は地上景を撮影する際にピント位置を変えるようになりました。ちょっとしたことですが、これで地上景のクオリティが上がりました。
去年は星にピントを合わせた状態(無限遠)でそのまま地上景も撮影していました。この方法だと簡単で良いのですが、どうしても地上がややボヤけた感じになります。
なので、今年はピントを手前に変えるようになりました。
この写真だとテントにピントを合わせています(距離にして4〜5mくらい)。
撮影時に真っ暗で何も見えない場合は、手前4,5mにライトを当ててライブビューでピントを合わせています(あるいは、ライトを手前4,5mに置いてそれを目印にピントを合わせる)。
こうしてピントを手前に持って来てやると、無限遠の時のようなモヤっと感が薄れてシャキッとします(ただし、ピント位置を手前にし過ぎると歪み方が変わるので、星空と地上景で別撮りした写真が上手く重ならない時があります)。
これはちょっとした作業なのにクオリティがぐっと上がるのでオススメです。
それから、今年から地上景の現像で加算平均をするようになりました。
地上景の撮影は基本的にF2.8、ISO1000、SS120〜180秒というような感じで低感度・長秒で撮影しています。
去年はこれ1枚だけだったのを、今年はこの設定で3枚撮影して加算平均です。
参考:加算平均でノイズを除去して綺麗な星景写真!加算平均の方法と有効な使い方とは!?
たった3枚だけでも加算平均するとノイズが減ってクリアになります。撮影は手間ですが、星景は手間を掛けるだけ仕上がりに跳ね返ってくるので、やり甲斐はありますね。
というようにマイナーチェンジばかりですが、小さなことの積み重ねで去年よりも今年は星景写真のクオリティが若干上がったかなと個人的に感じています。数は全然撮れていませんけどね:)
まとめ
来年も同じような感じで「ここを改善しました」みたいな記事を書いていたいです!
コツコツがコツ!
去年は初めて天の川撮れたと喜んでたのですが、2年目になって私なりに自分の写真を省みると、色々まだまだだなと思う次第です。具体的に言うと天の川を描写することに重点を置きすぎる結果、不自然な写真になっている。コントラストを高める代わりに夜空の透明感が失われいる。色も不自然。率直に言うとネット上に転がっている写真は私も含めてこういうのが多いです。
https://www.flickr.com/photos/norizucca/36999761921/in/datetaken/
(勝手にリンク張って問題なら削除してください)
そんな中見つけた写真なのですがこれはどうやって撮ってるんでしょうね・・。星の描写、色の出方がいい。赤道儀使ってるのは確かのようですが・・。星景を極めるのはやはり難しいです・・。
Nixのプロコントラストは私も使っています。あれ使うとシャドウもうまいこと持ちあがるので地上部も描写しやすいです。ピントの合わせの位置はそこまで考えたことなかったですね。星の場合はコサインの誤差は考えなくていいんでしょうか。
Labattさん
コメントありがとうございます!
星空の透明感とか自然さとか本当に難しいですよね・・・・。
リンク先の写真はとても綺麗に仕上げていますね。
赤道儀を使うと星の色が出やすくなります。固定撮影では出なかった星の色が分かるようになったります。
おそらく固定撮影ではここまで仕上げるのは難しいでしょうね・・・。
あと、背景の黒の出し方なども見事です:)
LabattさんもNik使われているのですね。
星くらい遠ければコサイン誤差は無視できそうな気もします:)
こんにちは。横から失礼します。リンク先の写真ですが,赤外カットフィルターを改造したカメラを使っていますね。フィルター改造で赤い散光星雲が良く写るようになります。赤系の星の色もより鮮やかになると思います。
すじこさん
コメントありがとうございます!
なるほど、天体用に改造したカメラですか!
ここまで綺麗になるのですね・・・。ちょっと憧れます:)
コメント失礼します。以前、比較明合成や広角レンズについて、ご相談させて頂いた者です。
あれからトキナー11-20 F2.8を購入し、トライ&エラーを繰り返しながら星景撮影を楽しんでいます。
今回はピントについてのご相談なのですが、以前こちらのブログでご紹介されていた「明るい星をライブビューで拡大表示し、一番小さくする」方法でピントを合わせているのですが、毎回無望遠の先(ピントリング?が回りきっている状態)で一番小さくなります。
これは、果たしてピントが合っている状態なのでしょうか…?
泳ぐネコさん
コメントありがとうございます!
トキナー11-20 F2.8を購入されたのですね:)
星のピント合わせについてですが、多くのレンズの場合は無限遠から少し過ぎるくらいで星にピントが合うことが多いです。
私が幾つかのレンズを使った感じでは、無限遠を少し過ぎるくらいで星が一番小さくなり、更にピントリングを回すとピントが外れて星が滲んで大きくなり、そしてピントリングが完全に回りきる感じです。
ただ、これもレンズによって変わるので何とも言えないところです。
無望遠の先(ピントリング?が回りきっている状態)で星が一番小さくなったとしても、撮影した写真の星にちゃんと芯があれば問題ないと思いますが、撮影した写真ではちゃんとピントの合った感じはありますか!?
ご返信ありがとうありがとうございました。
写真を見返してみますと、芯はなく滲んでいました。どうやら、ピントを外していたようです…。
アドバイスありがとうございました。これからも参考にさせて頂きます!
泳ぐネコさん
ご返信ありがとうございます!
やはりピントが外れていましたか・・・。
ピントリングが回りきる少し手前でジャスピンになるかと思います!
これからもよろしくお願いします!
こんにちは。
地上景をiso1000で撮るという事でしたが、より多くの枚数を加算平均すればもう少し感度を抑えれる気がしてしまいました。
やはり、長時間露光のノイズを抑えるためですか??
やっしさん
コメントありがとうございます!
ISO1000というのはこれ以上、底感度にするとシャッター速度が長くなりすぎて撮影に時間がかかり過ぎるからです:)