太陽などの光源がピカーと綺麗に見える光条(光芒)。写真映えして良いですよね。
ただ、光条(光芒)はレンズによって形が全然違います。一体になんでそんなに違うのか。今回は光条(光芒)の形の変化について書いてみたいと思います。
ちなみに、光条と呼ぶ人もいれば、光芒と呼ぶ人もいるようです。この記事では光条でいきたいと思います。
綺麗な光条を作るには
ご存知の方も多いかと思いますが、綺麗な光条を作るにはしっかり絞る必要があります。
F5.6とF22で比較してみます。
光条のくっきり具合が全然違いますね。
では、上画像の光条はなぜこのような形になっているのでしょうか!?
絞り羽根による光条の変化について
絞り羽根の枚数による違い
レンズにより絞り羽根の枚数が異なりますが、これが光条の形に大きな影響を与えています。
具体的には絞り羽根が奇数枚であれば、その数の倍の光条ができます。一方で、絞り羽根が偶数であれば、その数の光条ができます。
このような感じです。絞り羽根が5枚なら10本の光条、絞り羽根が6枚なら6本の光条。
そして、絞り羽根が奇数枚の場合、羽根が重なり合っている部分に入った光の筋が、反対側にも伸びることで一対の光条になります。なので、光条の線は均一にはならず、比較的長くハッキリとした線もあれば、短くハッキリとしない線もできます(必ずしも全てのレンズがそうではないようですが)。
一方で、絞り羽根が偶数の場合は均一な光条が出来る傾向です。
下画像を撮影したレンズは7枚絞りです。
なので、14本の光条ができていますね。また、長い光条もあれば、短い光条もあります(対になっている)。もし、絞り羽根が偶数なら大体どの光条も同じ長さになります。
好みの問題ですが、どちらかと言うと偶数枚絞りの光条を好む人の方が多いのかなと感じています。でも、奇数枚絞りのギラギラとした感じも良い・・・。
ただし、全体的に奇数枚絞りのレンズの方が多いです。ニコンに関しては9枚絞りか7枚絞りのレンズしかないはずです。canonは偶数枚のレンズも結構あるようですが、シグマやタムロンも圧倒的に奇数枚絞りの方が多いです。
これは奇数枚絞りの方がボケが綺麗になるからのようですね。なぜ、奇数枚絞りがボケが綺麗になるかは分かりませんが。
円形絞りによる違い
あと、最近のレンズだと円形絞りというものが採用されているレンズが多いです。絞りが円形の方がボケが綺麗になるからだそうです。確かに円形絞りだと丸ボケなどもカクカクと多角形になりませんね。
ただし、円形絞りだと光条は綺麗に出来にくいようです。なぜなら、光条は絞り羽根が重なる角の部分にできるからです。円形絞りだとこの角が不明瞭になってしまいます。
このような具合ですね。
このためか円形絞りのレンズだと光条の先が広がる感じになることが多いようです。
先ほどの画像も光条の先が広がっています。撮影レンズはZ24-70㎜F4ですが、円形絞りを採用していました。
私の持つ他のレンズ(Z14-30㎜F4、シグマ14㎜F1.8)も円形絞りですが、光条の先が広がります。
これも好みですが、個人的には先の広がらない光条の方が好き。ただ、最近のレンズは円形絞りが多いようです。
光条を綺麗に撮る用のレンズを探すのも面白いかもしれませんね。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G
ちなみに、ニコン20㎜f1.8は7枚絞りで円形絞りです。なのに、とても光条が綺麗。なぜなのか・・・。
まとめ
よく解像して、軽量コンパクト、ボケも綺麗で光条も綺麗なレンズ・・・・レンズの沼は底なしです!
でも、光条が綺麗なレンズは本当に魅力的ですよね!
今年の十勝川温泉の彩凜華に行って
クロスフィルターを使ってピカピカ光だらけで
撮ってきました。
mickeyさん
彩凜華とクロスフィルターは鉄板ですね!
一度行ってみたいです・・・・。
角じゃなくて辺の方向に出るんじゃないだろうか、
光の回折で説明できるなら。
どなたか実験で確かめてくれないかな~
ぽちさん
辺の方向・・・。言われてみればその様な気もしますね・・・。
自分でなかなか確かめられないので、難しいですよね笑
六枚絞りのレンズ持ってたら、一番絞った状態でレンズ覗いてみた六角形の向きと撮影された光条の向きを比べると
簡単に確認出来そうです。
ぽちさん
なるほど!そんな方法がありましたか:)
ただ、6枚絞りのレンズは持っていません・・・買いますか笑
ピントを大きく外して絞りの形が見えるようにします。そこからまたピントを合わせていくと、絞りの辺から光条が伸びていくのが観察できます。
夜景の街灯などが便利に使えます。