写真は歴が長くなればなるほど、上達の伸びをなかなか感じられなくなるものです。
カメラを始めて1,2年の頃は、日頃に上達していった気がします。
そこで、良い写真を成功させる7つの力について考えてみました。
シャッターチャンスを掴む計画力と行動力
まず、写真はシャッターチャンスを掴んでこそです。そして、シャッターチャンスを掴むには計画力と行動力の2つの力が必要だと考えます。
例えば、風景写真であれば朝夕に撮影することが圧倒的に多いですが、その際に「何処で、何時に、どの方向で・・・」などと緻密に計画した方が、撮影の勝率は格段に上がります。
今ではスマホ1台で様々な情報を事前に入手できる時代です。シャッターチャンスを掴むには、それらをうまく活用し計画を立てる力が必須とされるでしょう。
参考:写真撮影で使っている便利な10のアプリやサイト!
そして、計画を立てれば、それを実行に移す必要があります。朝は眠いなんて言ってられません。また、長距離の移動や登山が必要という場合もあるでしょう。ここで物を言うのが行動力です。
さらに、計画外であっても、思わぬシャッターチャンスに出くわすこともあります。例えば、自分の思い描く天気予報ではないけれど、とりあえず行ってみたら素晴らしい光景に出会えたということは頻繁にある。
ここでも行動力が重要となってきますね。計画外だからと言って見切りをつけるのではなく、とりあえずチャレンジしてみる、その行動力が奇跡的なシャッターチャンスを与えてくれます。
計画力は簡単に手にできますが、行動力を鍛えるのは難しいですね・・・。SNS等で誰かと繋がって触発されやすい環境にすると良いかもしれません。
想像力
次に、撮影する段階においては想像力が重要となるのではないでしょうか。想像力はセンスと言っても良いかもしれません。
何を画面に入れて、何を入れないか、配置をどのようにするか、画角の選択は、明るさは・・・全ての要素を瞬時に判断し画面を構成するには、やはり想像力が大いに必要とされるでしょう。
たまに「あれをあんな風に切り取るのか!!」みたいな写真を撮る人がいますよね。その想像力に脱帽します。
それが想像力(センス)のなせる技と言われれば、自分には備わっていないから無理だなと諦めてしまうかもしれません。
しかし、想像力も知識や習慣によって鍛えることができます。基本構図、主題と副題、3層で画面構成など、こうした引き出しを多くしておくと、それが想像力の豊かさに繋がります。
参考:風景写真で構図を上手くなるには!?具体例でみる構図を決める時に意識しているポイント!
参考:風景写真の構図を3レイヤー(層)で作る!風景写真に奥行きを表現する撮影方法。
また、人の写真を見て「どうしてこの画面構成にしたのか」など考えてみる、あるいは映画や絵画に触れてさまざま感じ取るなどといった行いでも、想像力は鍛えることができます。
撮影の技術力
もちろん、撮影の技術力も必要とされるでしょう。
ピントしっかりと合わせる、ブレを排除する、白飛び黒つぶれさせない、水平垂直にするなどの撮影技術です。
参考:できるだけ写真をシャープに写すためのポイント。解像度を落とさないための注意点。
しかしながら、こうした撮影技術の取得は、デジタルカメラの進歩により、ハードルが低くなってきていますね。フィルムカメラ時代は露出を合わせるだけでも知識が必要だったでしょうが、今ではカメラが勝手に調整してくれます。
参考:露出と測光について分かりやすく解説!露出と測光は簡単に覚えられます。
また、以前はピントを合わせることも難しかった動物写真でも、最新のカメラでは瞳AFみたいな機能があり、比較的簡単にガチピンを得ることができます。ダイナミックレンジも広くなり、以前よりも白飛び黒つぶれは起きにくいです。
その点では、撮影技術についてプロと素人の差はなくなって来ているのかもしれませんね。カメラについての最低限の知識と操作方法でほとんど十分になりつつあります。
機材力
これはあまり重要ではありませんが、機材力も必要とされるでしょう。
例えば、所有するレンズは多い方が、画角や明るさの選択肢が増えます。また、三脚もあった方がより表現が広まりますし、それも比較的高価な三脚の方が操作にもたつかず、シャッターチャンスを失いにくいです。
あと、高い機材の方がAFの照合精度が良かったりなどしますね。
ただし、機材力はあまり重要ではありません。よく言われるように上手い人は、どんな機材を使っても上手いです。とは言っても、高い機材が欲しくなるのは事実ですが・・・・。
レタッチの技術力
デジタル写真においてはレタッチの技術力も必要とされるでしょう。SNSなどで見る素晴らしい写真も、どのようにレタッチしているのか、元画像はどんな感じなのか気になるところです。
しかし、あくまでもレタッチ技術は副次的なもので、元画像の良さが一番大切だと思います。
撮影現場で「これレタッチでなんとかなるかな・・・」みたいな画像は、やはりレタッチしてもそこそこの出来です。カメラのプレビュー画像で仕上がっているような写真こそ、渾身の一枚になり得ますね。
なので、レタッチはサポート的な役割で、それが素晴らしい写真の主要因にはならないと思っています。とは言っても、レタッチ技術はあるにこしたことはありません。これは努力次第で身につくことなので、ネットで情報を集めたり、書籍を読んだりしましょう。
参考:Lightroom Classicの使い方の一覧
発信力
撮影した写真をどうするのかは人それぞれです。ただ撮影しただけで満足の人もいるでしょう。しかし、昨今ではSNSでシェアする人が多数かなと思います。あとはフォトコンなど。
その際に発信力も大切になるだろうと思います。直接的に良い写真を撮るために必要な力ではありませんが、写真の最終的な評価にも関わる重要な部分かと。
それで発信力が何かと言えば、例えばタイトルやキャプションなどです。同じ写真でもタイトルやキャプションによって、周囲へのウケ、SNSでの伸び、フォトコンでの審査員の反応なども異なってくるでしょう。
ただ、心を掴むタイトルやキャプションを考えるのも、なかなか難しいものです。ややもすればポエムになりがち。
これはある程度自分の中でルールみたなものを定めると良いかもしれませんね。例えば、好きな歌や本を引用する、写真から直接伝わることは言葉にしない(朝焼けの写真に「赤い〇〇」など使わない)、あるいは七五調に統一するなどのルールです。
何か統一性を持って取り組めばだんだんと慣れてくるかと思います。
まとめ
なかなか撮影に行けないですが、こういう時こそ力をつけるチャンスです!
コツコツと地道に続けていきたいと思います!