最近、風景写真を撮る時に横からの光が好みです。
どんな光でも綺麗なのですが、特に横からの光の時は、カメラを握る手に力が入ります。
といことで、今回はそんな話を簡単に書いてみたいと思います。
横からの光とは!?
光はその方向によって以下のように分けられます。
このような感じですね。
ここでざっくりと、サイド光から半逆光くらいの光を、ひっくるめて「横からの光」と言っています。アバウトです。
それで最近、この横からの光を狙って、風景写真を撮ることが多くなっているのですが、それはなぜなのか・・・。
横からの光が良い訳
立体感がでる
横からの光だと立体感が生まれやすいです。
これはほぼ真横からの光。
光の当たっている場所と、当たっていない場所で、明暗にメリハリが生まれ、浮かび上がるような立体感を作り上げています。特に、横からの光は森や山肌などのゴツゴツしたものと相性が良いです。
後ろから光が当たる「順光」は、被写体の色は鮮やかに出ますが、影ができにくくのべっとしてしまい立体感が生まれにくいです。フラットな印象が強い。
先日撮影したこの写真もほぼ真横からの光。
手前の木々も明暗のメリハリが出ていますし、1本ぽつんと立っているポプラも半分が照らされ半分は影になることで立体感を感じられます。
これも。
これは半逆光気味の写真ですが、光が雪面を撫でるように、柔らかな雪の起伏を丁寧に浮かび上がらせている。
このように横からの光だと、緻密な細部まで立体的に浮かび上がり非常に印象的な1枚に仕上がるように思います。
撮影が難しくなく楽
逆光でも明暗差は出るので、立体感は生まれますが、逆光での撮影は難しい時があります。
まず、逆光は明暗差が激しいので、撮影や現像が大変なことがあります。
明るい空が白飛びするか、暗い地上が黒つぶれすることが多いです。
もちろん、白飛びしたって、それがドラマチックで良いと言う場合もありますが、そうでない時はHDR合成したり、露出ブレンドしたり、ハーフNDを使ったりと、色々対策をする必要があり一苦労です。
その点、横からの光は逆光ほど明暗さに悩まされることは少ないと思います。撮影が楽です。
それから逆光はゴーストやフレアがきつい時があります。最近のレンズは逆光耐性が強いですが、それでもゴーストやフレアのリスクは高いです。
一方で、横からの光であればそれほどゴーストもフレアも出ません。出たとしてもちょっとハレ切りすれば消えることが多いです。
このように横からの光だと、逆光の時に比べて撮影が気楽ですし、現像も比較的簡単で済むので良いです。
まとめ
横からの光が良いということ書きましたが、結局どんな光でも良さがあります。
風景をよく観察して良い光を見るけましょう!
美瑛の新作の写真、キレイですね。いろんなものの配置が絶妙に構図に収まっていますね。
写真は構図とそれに対応する光の当て方がやはり一番ですね。構図は自分で動いて作り出すものですが、光は風景写真においては太陽・月が作り出すものですから待つしかないですね。写真は静と動の組み合わせともいえるでしょうか。じっとしてるのが苦手な私は光の扱いが非常に困難でして・・。
Labattさん
ありがとうございます。これはうまく撮れました。
確かに光まちは根気がいりますね・・・。
でも、パッと光が差したときの光景は癖になります!