基礎知識 撮影テクニック 構図

横構図で撮影か、縦構図で撮影か・・・。悩みに終止符を!!一眼レフカメラの基本知識。

投稿日:2015年3月31日 更新日:

一眼レフカメラで撮影していると悩むのが、横構図で撮影するか・・・縦構図で撮影するのか・・・です。

私もしばしば、「どっちも違う印象で良い感じだしどっちにしようかな~」とよく悩んでしまいます。

横向きの撮影、縦向きの撮影、それぞれ特性があります。

それをよく知れば、今後悩まずに撮影に上手く活かすことができるようになるかもしれません。

横向き・縦向き撮影の特性

横向き撮影

ご存知の通り、カメラの画角は横向きにできています。なぜなら、それは人間の視野も横向きにできているからです。

カメラは人間の眼に基づいてできています。ファインダーを覗いてもそれほど違和感が無いのはこのためです。したがって、横向きの写真は自然な印象に見えます

また、横向きであるが故に、左右への広がりを表現することができます。

それにより、左右への空間の広がりから被写体がどのような状況に置かれているのかを伝えることができるようになります。

横向きの写真は被写体の周囲の状況も認識しやすいということです。その分、被写体そのものの存在感は幾分弱まります

なかなか自分の写真でいい例が無いんですが、これです。
北海道屈斜路湖砂湯
白鳥が被写体ですが、ここが雪山に囲まれた広い湖であることが伝わるかと思います。

被写体のみならず、周囲の状況全体へも目が行きやすいです。一方で、被写体そのもののインパクトは弱いです。

 

 

これも、
スペイン旅行カミーノ・デ・サンティアゴ
一応被写体は羊のつもりですが、遠くに山や雲海があり高い場所であるという周囲全体の情報がより伝わります。逆に、被写体そのもののインパクトは弱いです。

横方向の撮影での特徴は、被写体の周囲の状況も認識しやすいということ。そして、そのために被写体そのものの存在感は少し弱まるということです。あとは、広さの表現です

縦向き撮影

縦方向の撮影では、高さや奥行きを感じさせることができます。

また、人間の視野の見え方とは異なることから、被写体そのものの存在感を強調して見せる効果があります。その分、周囲の状況を伝える情報量は減ります

これも改めて自分の写真で見てみます。
北海道屈斜路湖砂湯
まず真っ先に被写体の白鳥に注目が集まります。被写体のインパクトが大きいです。逆に、横向きの写真より周囲の状況には目が行き難いと思います。

 

 

またこれも、

縦向き撮影・横向き撮影
横向きの写真よりも山のインパクトが強く、写真の主体(山)がはっきりします。さらに、山の遠近感や高さがよく伝わります。

 

縦方向の撮影での特徴は、被写体そのものの存在感を強めること。そして、そのために被写体の周囲の情報までは伝え難いことです。あとは、高さ奥行きの表現です

横向き撮影でのポイント

横向きの写真は自然な見え方をしますが、中央に被写体を置いてしまうと動きの感じられない平凡な写真に見えてしまいます

つまり、単純に「日の丸構図」にしてしまうと面白みの無い写真に仕上がることが多いということです。

そのために、左右にわざと空間を空けたり、あえてバランスを崩すといった工夫が必要になります。

ただ、無意味な左右の空間にならないように、その空間にその場の状況が伝わるものを副題として写したり、玉ボケなどで装飾したりなどと注意が要ります。

縦向き撮影でのポイント

縦方向の撮影での特徴は、被写体そのものの存在感を強めること。

なので、背景を大胆にカットしてしまう構図にしたほうが、被写体が目立ちよりインパクトの強い写真になります

また、奥行きや高さを表現するために手前や後方をボカすというのも一つのポイントです。

まとめ

スポンサーリンク


横方向・縦方向のそれぞれの特性を理解するだけで、頭がすっきりし上手く写真に活かせる気がして来ます。

なんとなく横と縦を決めていた自分を反省です。


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

一眼レフカメラの基本。

よく聞く言葉、明るいレンズ・暗いレンズとは??一眼レフカメラの基本。

読了時間8分 よく聞く言葉 一眼レフカメラを初めて、何かレンズを探していると、「明るいレンズ」や「暗いレンズ」という言葉を耳にすることがあるかと思います。 これ、私は最初の頃、何を言ってるのか分かりま …

風景写真は横からの光が綺麗で最近好みという話。

最近、風景写真を撮る時に横からの光が好みです。 どんな光でも綺麗なのですが、特に横からの光の時は、カメラを握る手に力が入ります。 といことで、今回はそんな話を簡単に書いてみたいと思います。 目次1 横 …

構図を組み立てる過程③!氷塊を撮影した時に考えたこと。

構図について記事を定期的に書こうと思っていましたが、前回から1年も経っていました。完全に忘れていた。 構図を組み立てる過程②!霧の樽前ガローで撮影した時に考えたこと。 ということで、今回は冬にとった氷 …

超広角レンズが超面白い。超広角レンズの3つの大きな特徴と魅力。

超広角ズームレンズを使っていてとても楽しいです。 超広角ズームレンズにはクセがあって使いにくいとか、余計なものが写って画角の整理が難しいなどと言われるようですが、ここぞという時に圧倒的な力を発揮してく …

絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の一つ上の知識。「段」という考え方。

絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の一つ上の知識。「段」という考え方。

一眼レフカメラについて調べていると、絞りを「一段絞る」とか、シャッター速度を「一段速める」などと目にすることがあります。なかなか見慣れない言葉です。 この「段」という考え方。少し難しいかもしれませんが …

About_me_web_site_name

このブログを運用しているWiseCameraです。北海道の田舎在住、写真と山が好き。まだまだ経験や知識を浅いですがコツコツをカメラ勉強中ですので、よろしくお願いします:)
サブブログ(カメラク)も運営しております。

このサイトについて

一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ[ワイズカメラ]はamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。