高感度に強いと言われているNikon Z6ですが実際はどうなのでしょうか。今回はD750との比較を通して、これを調べてみたいと思います。
ちなみに、D750はNikonフルサイズ機の中では中級機に位置し、そこそこの高感度耐性を持っています。
果たして、Z6の高感度ノイズと長秒ノイズはD750と比較していかほどか。
ノイズについてはこちらを参考に:高感度ノイズ、長時間ノイズの原因と対策!ザラザラやカラフルな点々はノイズ!
先に結論から言ってしまうと、Z6の高感度ノイズについてはD750とほぼ同等。ただ、Z6は高感度で色乗りが良い気がする。一方で、Z6の長秒ノイズはD750よりもずっと少ないという結果になりました。
Z6の高感度耐性はいかに
先ずはZ6の高感度ノイズを見てみる
先ずは、Z6の高感度ノイズの出方を見てみます。
方法としては、絞りはF8に固定、ISO感度を400〜12800まで1段づつ上げて撮影していきます。
画像はRAWで撮影し、Lrightroomにてノイズ軽減をせずに(輝度とカラーのスライダーを0で)そのままJpegで書き出します。
上のような画像を撮影し中央部を拡大します。
では、一気に見てみましょう。
これだけ見てもなかなか判断しずらいですが、ISO1600ではザラつきはあるもののまだ綺麗。ISO3200くらいからノイズが目立ってくる感じかと思います。
では、D750と比較してみます。
Z6とD750で高感度ノイズを比較
左がZ6で右がD750です。一気に見てみます。
いかがでしょうか。
色味が違っているので比較しにくいですが、あまりノイズ量に違いが無いように思います。元画像をPCで見比べても殆ど差はありませんでした。ただ、ISO3200くらいから気のせい程度にZ6の方が良いかなという気もします。
Z6で進化した高感度耐性を期待していましたが、個人的にはもう一歩欲しいなという感じです。もちろん、これでも十分に高感度に強いのですけどね。
結局、Z6は裏面照射センサーで高感度に強くなったものの、AFセンサーを埋め込むことで弱くなり、結果としてプラマイゼロという事でしょうか!?
ただし、D750は高感度にすると色味が抜けた褪せた感じになりましたが(WBや彩度を変えても褪せた感じは取れません)、それに比べZ6は高感度でも色乗りが良いと思います。もっと使い込まないと分からないことではありますが、その点では進化しているのかもしれません。
次に、長秒ノイズについて。
Z6とD750で長秒ノイズを比較
今度は、長秒ノイズ(熱ノイズ、ホットピクセル)について比較してみたいと思います。ミラーレスはこれが出やすと言われていますが、果たしてどうなのでしょうか。
ちなみに、長秒ノイズとはシャッター速度を長くした時に現れる、赤、青、白、緑などのカラフルな点々のことです。シャッター速度が長くなることでセンサーが熱を持ち、電気信号に不具合を発生させることが原因と言われています。
参考:高感度ノイズ、長時間ノイズの原因と対策!ザラザラやカラフルな点々はノイズ!
特に星を撮る人にとっては大敵です。長秒ノイズは発生しないに越したことはありません。
今回の比較方法は、ISO800、ISO1600、ISO3200で、それぞれシャッター速度180秒に設定しダークフレーム(真っ黒な画像)を撮影します。また、画像はRAWで撮影しLightroomでそのままJpegで書き出します(カメラの長秒ノイズ低減はOFF)。ちなみに、撮影時の室内温度は24度でした。
こんな画像ですね。これを拡大し比較します。
まずは、ISO800で(スマホだとノイズが見えないかもしれません)。
ちょと分かりにくいのでノイズに印をつけてみます。
このように圧倒的にZ6の方が長秒ノイズが少ないです。もちろん、Z6にも長秒ノイズは発生していますが、この程度であればゴミ取りみたいな感じで消しても良さそうです(真夏の猛暑だともっと増えると思いますが)。
次に、ISO1600で。
Z6、D750ともに長秒ノイズの数は増えますが、全体的にZ6の方が少なく、D750の2-3割以下しかないように思います。ただし、Z6は少ないとは言うものの、長秒ノイズはある程度出ているので、細かなことを気にするのなら低減処理をするなど対策が必要になるかと思います。
最後に、ISO3200で。
これもZ6の方がD750よりもずっと少ないという関係性は変わりません。
以上のように、Z6はかなり長秒ノイズには強いことがわかりました。これは星撮りには嬉しいかと思います。
なぜ、こんなに長秒ノイズに強いのだろう・・・。
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まとめ
Z6の高感度耐性は期待を上回るものではありませんでしたが、十分な程度だと思います!また、長秒ノイズへの強さはすごい!
早く星を撮りに行きたいです!
こんにちは、
α7の裏面照射のセンサーでの星喰い問題が
ありますが、長秒でのノイズを減らすために
輝点をカメラ側で潰していたらイヤですね。
mickeyさん
こんにちは、コメントありがとうございます!
なるほど、その可能性もありますね・・・。
これから星を撮ってよく観察して行きたいと思います!