今年の冬はせっかちですね。
北海道では11月上旬だというのに40cmを越える雪が降りました。これから来年の4月辺りまで半年間雪の季節です。
一年の半分雪が降るって・・・。
ただ、雪は写真を撮る上ではプラスです。美しい銀世界が広がります:)
では、雪をどう撮影したら良いのか??
今回はしんしんと雪が降る景色をうまく撮影するための方法について書いてみたいと思います。
降る雪を上手く撮影する2つのテクニック
フラッシュで雪玉を写そう
ただ単にシャッターを押しただけではなかなか雪はうまく撮影できません。
降る雪を単純に撮影しただけだとこんな写真になってしまいます。
ちょっとだけ雪が写っていますが何か寂し感じ。いまいち雪降る様子みたいなものが伝わりにくいです。
では、今度はフラッシュを強制発光させてみます。
そうすると、雪が玉状に写り込みなんだか幻想的になりました。雪が舞う冬景色っぽさが出ますね:)
このように、同じ撮影シーンでもフラッシュを発光させるというだけで全然違った写真になります。
方法はフラッシュを発光させるという簡単なものですが、綺麗な雪玉を写すにはいくつかのポイントがあります。
そもそもこの雪玉の正体はレンズ手前で前ボケした雪がフラッシュで一瞬照らされ写ったものです。なので、F値は小さくした方が良いです。
というのも、F値が小さい方が前ボケしやすくなりますよね!?
その分雪玉もふわっと大きく写りやすくなります。逆に、絞ると雪玉が小さくクッキリします。
試しにF値を変えて撮影した写真があったので比べてみたいと思います。上がF2.8で下がF8で撮影です。焦点距離は同じです。
雪の降り方が違うこともありますが、F8だとややさっぱりした感じですね。
好みもありますがF値は小さくした方が綺麗だと個人的には思います:)
また、焦点距離でも雪玉の様子が変わってきます。
これも実際に撮影したものを比べてみたいと思います。
以下の写真は雪降る夜空にフラッシュを発光させ撮影しただけのものです。1枚目が焦点距離200㎜で2枚目が焦点距離90㎜です。F値は同じF4です。
焦点距離200㎜では大きくボケた雪玉が出来ます。数は少なくちょっと物足りないかも。一方で、焦点距離90㎜では比較的小さな雪玉が出来ます。数は1枚目よりも多くなっていますね。
今回、広角〜標準域での写真がいないのですが、焦点距離が長く(望遠側)なるほど雪玉は大きくなるけれど数は減る傾向に、一方で焦点距離が短く(広角側)なるほど雪玉は小さくなるけれど数は増える傾向になるようです(※今後、広角や標準の写真も撮影して追記したいと思います)。
もちろん、雪の降り方やその場の明るさによっても変わるのでしょうが、個人的には標準〜中望遠くらいが雪玉を綺麗に写せそうで好みです。
ちなみに、フラッシュは内蔵ストロボ(フラッシュ)でも構いませんが外付けストロボの方がより良いです。
外付けストロボの方が威力がありより広い範囲を照らせるので撮影に優位です。また、カメラによっては内蔵ストロボが搭載されていない機種もありますね。
欲しい。
参考:初心者のストロボ選び方!自分に合ったおすすめストロボを探してみよう!
注意点としては雪の降る量や撮影する時間帯によっては雪玉が写り過ぎる場合があることです。
これは日没後の撮影ですが雪玉が多過ぎてくどいですね。
こんな時はフラッシュを弱めるように調整する必要があります。うまく設定できなければ適当にティッシュ等を発光部分に被せるとかでも良いと思います。
それから、被写体に寄りすぎたり近くに何か物があると、それがフラッシュに照らされて不自然になるので注意が必要です。
先ほどのこの写真もよく見ると、木がフラッシュで照らされている感じになっていますね。変に陰影が付いてしまっています。
こんな時は被写体との距離を取るなどしてフラッシュの光が被写体に強く当たらないよう工夫してあげると良いと思います。
また、地面など下側にはフラッシュを当てたくないみたいな時には、フラッシュの下部分を指で隠すという方法もあるようですね。そうすれば上側の空にだけ光が当たります。
ということで、雪玉の撮影についてちょっとポイントをおさらいすると、
- F値が小さい方が雪玉はふわっと大きくなる。
- 焦点距離によって雪玉の大きさや数が変動する(望遠は大きいが少ない、広角はその逆)。
- 雪玉が多過ぎる場合はフラッシュの光量を調整する。
- 被写体や手前のものにはフラッシュが強く当たらないようにする。
ですね。
これらを手掛かりに好みになるようカメラを調整してあげれば良いのではないでしょうか!?
この方法を上手く応用して撮影すると幻想的な写真になりますよ!
雪が降ったら試してみてくださいませ:)
低速シャッターで雪の奇跡
上のような雪玉も良いのですが、あえてシャッター速度を落として撮影しても良い感じになります。
この場合は雪の軌跡が写ります。
幻想的な雪玉とは違い寒さや厳しさみたいなものが伝わりやすいかと思います。
これは雪の降り方や焦点距離にもよりますがSS1/30秒〜SS1/3秒くらいで上手くいくことが多いです。ただし、シャッター速度を長くし過ぎると雪が消えてしまうので注意です。
F値は絞り気味で焦点距離は広角〜中望遠くらいが良い感じだと思います。
ちなみに、私はSS1/4秒やSS1/3秒を使うことが多いです。上の写真も焦点距離36㎜、F11、SS1/3秒、ISO200で撮影しています。
ただし、そこそこ強めに雪が降らないと上手く写りません。
でも、雪が強すぎると逆に軌跡がうざったくなることも・・・。そんな時はシャッタ速度を少し速めて軌跡を短くすると良かったりします。なかなか難しいですが。
あと、背景が白(空や雪面)だと同化して軌跡が写りにくいので池や木、山等があれば良いです。
撮影には三脚が必要ですが好きな撮影方法の一つです:)
まとめ
雪玉の撮影はフラッシュを発光するだけで簡単なのですが、雪玉を好みの感じにするのが難しかったりしますね。好みの設定を見つけても雪の降り方によって写真も毎回変化しますし:)
ただ、うまくいくと綺麗な写真に仕上がるのでオススメです!
ワイズさん、おはようございます!
今回、何を血迷ったか、Kー50から内蔵ストロボなしのKー3Ⅱに
乗り換えてしまい、Kー50はドナドナで
TAMRON A16とTOKINA RMC400㎜に化けました。
ストロボなんて、今までそんなに使わなかったし~
アストロトレーサーの方が需要度高いよ!と独り言でポチ。
でもですよ、そうなんです。
雪です。北海道に居て、雪景色は美味しいです。
今思えば、昨冬はSSが1/180までしか使えない事に苛立ち
白飛びばかりの駄作を連発していたんです。
でも今年はストロボがない…
買う余裕もない…
テスト発光できるジャンク品を買って
シンクロもクソもなく、勘で勝負?
ワイズさん、ストロボなしで
雪をきれいに撮る方法はないですか?
ご伝授下さいませ!宜しくお願い致します!
きやっちさん
コメントありがとうございます:)
Kー50がレンズに化けましたね笑
アストロトレーサーもペンタックスにしかないので魅力的ですよね:)
やはり北海道にいるのなら雪です!
SSに限りがありますからね・・・NDフィルターでSSを落とすといて手もありますよ:)
外ずけストロボも安価なサードパーティ製が豊富なのでそれでも良いかもしれません:)
安くていいものもありますよ:)
ストロボなしだとスローシャッターくらいしか思いつきませんね笑。すいません!
どうですか!?1台ストロボ・・・。近々ストロボについて記事でまとめてみたいと思います:)