基礎知識 撮影テクニック

Z6で星景を撮ると長秒ノイズが非常に少なくて良い。D750と比べてどれくらい長秒ノイズが少ないのか検証してみる。

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Z6で星景を撮っていますが長秒ノイズが非常に少ないです。

これまで使っていたD750も少ない方と言われていましたが、そのD750と比べても遥かに少ない。

それがどれ程なのか、Z6とD750を比較しながら簡単に検証してみたいと思います。

長秒ノイズについて

長秒ノイズとは

簡単に言うと長時間ノイズとはシャッター速度を長くした時に発生するノイズです。

シャッター速度を長くするとセンサーなどが熱を持つようになりますが、過剰に熱を帯びた際にセンサーが誤作動し、不要な場所に電気信号を生じさせてしまうことがあります。これがノイズを発生させます。

なので、長時間ノイズは熱ノイズと呼ばれたりもします。

具体的に見るとこんな感じですね。この画像はD750で星景写真の前景を撮影したものですが、カラフルな点々が無数に発生しています。

割と目立ってしまうので処理して消したいところです。

長秒ノイズを消す方法

これは大きく2つあります。

  • カメラで長秒時ノイズ低減をオンにする
  • 後でダーク減算をする

これです。

長秒時ノイズ低減をオン

カメラで長秒時ノイズ低減をオンにすれば綺麗に長秒ノイズを除去することができます。しかも、すごく簡単。

ただし、撮影後にシャッター速度と同じ時間だけ毎回カメラが使えなくなってしまうデメリットがあります。例えば、SS120秒で撮影すれば、撮影直後に120秒間カメラが処理待ちになり全く撮影できません。

実際にこれで撮影していると時間がかかり非常に非効率です。その間に天の川もどんどん上って行くので撮影できるカット数が減ります。なので、個人的には出来れば使いたくありません。

ダーク減算

次にレタッチの際にダーク減算をする方法があります(長秒ノイズは高感度ノイズのようには簡単に消えません)。

実は長秒ノイズは同じISO感度・同じシャッター速度・同じ気温であれば画像の同じ場所に発生します(なので、固定ノイズとも言われる)。この特性を利用するのがダーク減算です。

ダーク減算にはダークフレームと言うものを1枚用意します。ダークフレームとはレンズキャップをし、処理したい写真と同じISO感度、同じシャッター速度、同じ温度で撮影した画像です(同じ温度にするために撮影後すぐにダークフレームも撮影しておきます)。

レンズキャップをしている画像なので、真っ黒で何も写っていない画像ですが、拡大してみると長秒ノイズだけが写っています。しかも、処理したい写真と同じ場所にできています。

あとは、このダークフレームを利用し処理ソフトで引き算(減算処理)するだけでノイズを除去できる訳です。

ダーク減算できるソフトについては、天体写真用ソフトならほとんど可能なはず。Photoshopではダークフレームをレイヤーで重ね、描写モードを減算にすることでダーク減算することができます(天体写真用ソフトのダーク減算と同じ処理効果があるのかはちょっと分かりません)。

Photoshopで試してみるとこんな感じ。

処理前は長秒ノイズだらけですが、ダーク減算することでカラフルな点々が消えます。

これならダークフレームを1枚撮影するだけで済むので、カメラで長秒時ノイズ低減するよりも遥かに効率的です。

ただし、これにもちょっとしたデメリットがあります。この場合は正確に言うと長秒ノイズが消えるのではなく黒い点に置き換わるということです(他の天体写真用ソフトで同じようになるのかは不明。Mac用ソフトで有名なStarStaXは黒い点になりました)。

カラフルなノイズが黒い点に置き換わっています。これでかなり目立たなくなるのもも、背景によっては(雲とか)黒い点々がセンサーダストのように見えてしまうことがあります(Psの場合ではレイヤーの不透明度を操作することで軽減することは可能ですが)。

あと、長秒ノイズが消え残る場合もありますし(ダークフレームとのノイズが完全には一致しないため)。

なので、そもそも長秒ノイズ自体が少ないのが一番です。Z6は本当に長秒ノイズが少ない。では、前置きが長くなりましたが、次にZ6とD750の長秒ノイズを比較してみましょう。

Z6の長秒ノイズの少なさを検証してみる

長秒ノイズの出やすい高感度長秒で試してみます。

まずはiso3200、SS180秒でダークフレームを撮影し、100%拡大で画像の同じ場所を見比べます(RAWで撮影したものをLrで何も処理せずに書き出しています)。

分かりますか!?

D750ではちらほら長秒ノイズが出ている一方で、Z6は全然出ていません。全く無いわけではありませんが、目立たないノイズが2,3個あるくらいです。

次に、iso6400、SS180です。

iso6400になるとD750ではかなりノイズが多いです。カラフルな点々が無数にあり、Lrのゴミ取りなどでは消せない感じです。

一方でZ6ではノイズはあるもののD750と比べればかなり少ないです。見た感じ1/10とか1/5くらいの量だと思います。しかも、ノイズ自体も小さく色も薄いので目立ちません。

これなら何も処理しなくても良いかもしれません。あるいはPs等でダーク減算しても黒い点で不自然になったり、消え残ることも少ないのではないかと思います。

以上、Z6の長秒ノイズの少なさは星景好きには強いメリットです。実際に星景を撮っていても余計な心配が減ったと感じています。

 

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まとめ

なぜ、こんなに長秒ノイズが少ないのかは分かりません!

そういう特性のセンサーなのか、カメラ内で何か処理が効いているのか!?


  1. きやっち より:

    ワイズさんこんにちは!

    そりゃ~S社の対抗ですもん‼(笑)意地があると思いますよ
    高画素に振った機種とほどほどに高感度に振った機種だと思うと
    納得も行きますし、よくできたカメラですよね…
    D850と比べるとどうなのでしょうね?
    Z7とセンサーが同じと言う噂もありますしね。

    それにしても各社賑やかですね
    去年の秋からペンタックスだけ置いてかれた感満載ですね(笑)

    • ワイズカメラ より:

      きやっちさん

      こんにちは!
      Z6は本当によくできたカメラですよ!使えば使うほど良いです:)
      Z7は高感度はイマイチらしいですね、繊細感は半端ないらしいですが。

      ペンタックスもいきなり変態(褒め言葉)なカメラを出してきそうですね笑

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