北海道では大雪山系で紅葉が始まっているようですね。ここから紅葉前線はゆっくり南下していきます。
それで、紅葉の撮影が苦手という方も多いのではないでしょうか!?
私も紅葉の撮影が苦手です。と言うことで、紅葉を上手く撮影するための方法についてまとめてみたいと思います。
画角に気を付けよう
紅葉は言ってしまえば木の葉っぱです。木の葉っぱなのでゴチャゴチャしています。
それを何となく綺麗だなーで撮影すると、一体何を写したい写真なのか分からなくなってしまいます。
綺麗なのは間違いないですが、写真作品としてはパッとしませんね・・・。
そこで、紅葉の撮影では画角の狭い(焦点距離の長い)レンズを選択すると良いでしょう。例えば、70-200mmや70-300mmなので望遠レンズですね。
Nikon 望遠ズームレンズ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S Zマウント フルサイズ対応 Sライン NZ70-200 2.8
望遠レンズは写るものを絞り込むことができるので、写真の主題をハッキリさせることが容易です。逆に、広角レンズだと写る範囲が広いので、写真がゴチャゴチャしてしまいます。
なので、よっぽど明確な理由がない限り、広角レンズは避け、望遠レンズで部分を切り取るように心がけると良いでしょう。
光の方向を考える
紅葉写真の印象を大きく左右するのが光です。
光は方向によって様々な特性があります。
まず、紅葉にはサイド光がおすすめです。
サイド光では陰影がはっきり出来やすく、メリハリのある描写になります。なので、写真に浮き立つような立体感が生まれる。印象的な写真になりやすく、紅葉の撮影に向いた光と言えるでしょう。これは朝夕の太陽が低い時間帯に撮影するのが良いです。
次に、おすすめなのが逆光です。逆光で紅葉を撮影する際は、紅葉の葉っぱを光で透かすように撮影すると、非常に鮮やかに撮ることができます。透過光というやつですね。これは太陽が高い位置にある時間帯に撮影するのが良いです。
まるで紅葉が鮮やかな光を放っているかのような印象的な写真になる。紅葉の下から上へ(光に向かって)撮影するのがコツです。
一方で、順光では紅葉の色はハッキリするものの、陰影が出来にくく印象的な写真にするのが難しいです。スマホなどで撮影するのには良いかもしれませんが、写真作品としては扱いにくい光です。
ちなみに、サイド光や逆光気味で紅葉を撮影すると、光が葉っぱに反射し、紅葉が白っぽくなることがあります。このような場合はPLフィルターを使い、光の反射を除去すると見違える写真になります。
Kenko カメラ用フィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727
最近は高品質なPLフィルターが発売されていますね。紅葉の撮影ではかなり活躍するアイテムです。
他には光が差込む部分に着目し撮影するのもおすすめです。
差込む光で紅葉を撮影すると、スケール感の伝わる写真になります。
露出は光の当たっている紅葉に合わせて、他は暗くすると良いでしょう。
露出をコントロールする
くすんだような濁った紅葉の写真になってしまう原因の多くは露出(明るさ)です。なので、紅葉の写真では露出をコントロールすることがポイント。
紅葉の撮影では露出を両極端にすると映える写真になりやすいです。
まずは、極端に明るくする場合です。特に、これは逆光時に葉っぱを透かして(透過光で)撮影する際などに有効です。
普通の露出で撮影すると暗く濁ってしまいますが、露出を+2EV程度、思いっきり上げて撮影すると、軽やかな透明感のある写真にすることができます。これをハイキーと言ったりしますね。
ちなみに、この時は白飛びはあまり気にしなくても良いです。
次に、極端に暗くする場合です。これも透過光で撮影する時に有効ですが、背景が影になっている時などに使えます。
露出を−2EV程度、思いっきり下げて撮影すると、全体が引き締まり深みのある写真になります。これをローキーと言う。
ちなみに、この時は黒潰れはあまり気にしなくても良いです。
と言うように、紅葉の撮影では両極端な露出で撮影すると、それっぽい写真にすることができます。
背景にこだわる
紅葉を撮影する際は背景に気を配りたいところです。
特に、ゴチャゴチャした枝葉が背景にあると非常にうるさいのですね。
紅葉の背景には様々あります。
青空も爽やかで良いですね。逆に、曇りなら白い背景にできる。
また、背景が影になっている時は、上記したようにローキーにすることで黒い背景にできます。
あとは、玉ボケを背景にしたり、紅葉の鮮やかな色をボカして背景にすることも可能です。
紅葉の背景には徹底的にこだわりましょう。
紅葉に+α 組み合わせる
紅葉の撮影に慣れてくれば、紅葉にさらに何かを組み合わせて撮影すると、より作品の幅が広がります。
紅葉と朝霧。
秋は寒暖差で霧が発生しやすいので狙い目ですね。
紅葉と渓流。紅葉は透過光を用いて、露出はマイナス目で撮影していますね。
紅葉と滝や渓流の組み合わせはお馴染みです。ですが、意外に構図などが難しい。
紅葉とリフレクション。水面の反射を使えば、一瞬目を疑うような幻想的な写真を撮ることもできます。こうした撮影では露出をマイナス目にすると良いでしょう。
また、紅葉と人などを組み合わせても、ストーリー性が出て面白いかと思います。
まとめ
以上、紅葉を上手く撮影するための方法でした。
紅葉の撮影はなかなか難しいですが、上手く撮影できるようになると、紅葉以外のシーンでも幅広く使えるテクニックが身に付きます。
ぜひ、色々チャレンジして上達させたいですね!
こんにちは、ブログの更新頻度がすごいですね。
私もブログを書き始めています。 正直なところワイズカメラさんや他の登山系やカメラ系の方達は「エキスパート」の領域です。 本業で身についた脳とブログ脳が切り替えられなくて・・・。 副業でブログの大変さはやってみて初めてわかりました。
横山貴広さん
こんにちは、コメントありがとうございます。
もう6年弱も続けているので完全に習慣になっています笑
ブログ、拝見させて頂きました。これからも更新頑張ってください:)