iphone(スマホ)・コンデジ・一眼レフカメラの写りの違いを比べてみました。
というのも、「そんなに高いカメラを使う必要なんてあるの?」と質問をされることがあるからです。確かに、一眼レフカメラは高価でレンズもため息が出るほど高いです。
「わざわざそんな高いカメラ使う必要あるのか?」
「そんなお金かけ掛けないとダメなの?iphoneのカメラでも綺麗じゃん。一眼の意味あんの?」
確かに、以前は私もそう感じたことがあります。
高いのに一眼レフカメラって必要あるのか・・・。
必要がある人ない人
以前、こんなことがありまし。まだ大量の流氷が海を覆っていた時です。
圧巻の光景。関東から来たという50代くらいの夫婦がそれを見て大感動していました。そして、写真を撮ろうと取り出したのは携帯のカメラでした。パシャ・・・
え!?っと私は思ってしまいました。そのカメラでいいのかなと。
また、私が友人と海外旅行に行ったときです。二度と訪れることはないであろう貴重な体験。しかし、その友人はiphoneで撮影です。
これも、え!?っと思ってしまいました。そのカメラでいいのかなと。
そりゃそうです。そもそも写真に興味なければそんなものです。わざわざこんな高価で大きいカメラを持つ方がおかしいです。
ただ、写真を撮ることが何となく好きな人、子供が生まれたから成長の記録を残したいと思う人、旅先での思い出を綺麗に残したいと思う人など、そういう風に思う人には高いし重くて邪魔けど一眼レフカメラの意味は十分にあると思います。
重くて邪魔くさいカメラをわざわざ持ち歩いて撮った写真が、「いい写真だね〜」なんて褒められたらすごいうれいしいものです。
ずっと残る写真になります。
じゃ、一眼レフカメラを使う意味は十分にあると言ったものの、実際のところiphoneとコンデジと一眼レフカメラ、果たしてどこまで違うものなのか?
そもそも比べて良いものなのか不明ですが試してみました。
iphone・コンデジ・一眼レフカメラ比べてみた
今回比べてみるのはニコンD7000とニコンCOOLPIXs8100、そしてiphone6です。
このコンデジは4年くらい前に購入したちょっと古いコンデジです。でも、性能は悪くないです。一眼レフカメラのレンズは普段愛用しているSIGMA 17-50mm F2.8 を使います。
いくつかのポイントに絞って比べてみたいと思います。
ボケ
一眼レフの醍醐味の一つであるボケ。これがあるだけで写真が上達したように見えるし、何より撮影して楽しいです。
iphoneやコンデジはボケ難いといわれますが、どの程度差があるのでしょうか?
写真はiphone→コンデジ→一眼レフの順です。
一眼のボケ!
一眼レフカメラが大きくボケるのはすでに承知していましたが、ここまで差があるんですね。当たり前ですかね!?
一方で、iphoneとコンデジは見え方にそれほど違いはありません。
3枚目の写真はただボカして撮影しただけですが、それだけで何となくマトリョーシカがおしゃれに見える気がします。ただ、ボケているだけでここまで写真に違いが出ます。
iphoneとコンデジでも可能な限りボケるように工夫してみましたが、結局このような結果です。
今回、一眼レフカメラではF2.8で撮影しています。このレンズは少し明るいレンズ(ちょっと良いレンズ)です。ただ、キットレンズなどの暗いレンズ(ややイマイチなレンズ)でもちゃんとボケます。暗いレンズでも明るいレンズ程ではありませんが、iphoneやコンデジとは比べ物にならないくらいボケます。
もちろんボケがすべてではありませんが、これは大きなメリットです。ボケるだけで良い写真に見えます。それに撮影していて楽しいです。
それとマトリョーシカ。まさか、ロシア旅行のお土産がこんなところで役に立つとは思いませんでした。
画質
次は画質です。
ただ、画質と言っても色々な要素があります。表現できる色の幅とか、細かいものまで写せるかとか、写せる明暗の範囲だとか・・・細かな要素が様々あります。
今回は暗い場所でのノイズ(ざらつき)を比べてみたいと思います。ちなみに、暗いと言っても真っ暗ではないです。
写真はiphone→コンデジ→一眼レフの順です。またマトリョーシカ。
写真の明るさが少し違うのはご了承下さい(もちろん同じ暗さの場所で撮影しています)。一眼レフとコンデジはISO400で統一しています。iphoneだけISO感度が分かりません。
わかりやすいように。拡大します。iphone→コンデジ→一眼レフの順です。
写真が小さいですが、一眼レフカメラはマトリョーシカのお肌がすべすべなのが分かりますか?
一方で、iphoneはざらざらします。コンデジもあまり滑らかではないです。背景の白い部分を見てもらうと、さらに違いが分かり易いです。
圧倒的に一眼レフカメラのノイズが少ないです。それだけ画質が良いということになります。
そしてノイズのみならず、色の再現性だとか、シャープさだとかでやっぱり画質の差がでます。
先のボケの比較の写真を見てもらうと、一眼レフの写真が一番自然な色をしています。逆に、iphoneの写真は色がギトギトしています。
カメラを使う機会が多くなれば、この差はより大きく感じるようになります。画質の点で考えても、一眼レフを使う価値はそれなりにあると思います。
画質とか細かな話に聞こえますが、私は旅の記録とか、子供の成長記録とか、大事な瞬間はできるだけ綺麗に撮りたいと思うのです。綺麗に取れればやっぱり楽しいですし。
ピント合わせ等々
あとはピント合わせの速度と精度が全然違います。特にこの差は歴然としています。
今回、比較をして一番大きな違いだと思ったポイントです。
一眼レフカメラは思ったところに素早くきちんとピントを合わせられます。何も苦労しません。
一方で、コンデジはピント合わせが遅いです。ジージージーと唸ってスムーズに合ってくれません。しかも、思ったところにピントが来ない・・・。マトリョーシカにピントを合わせるのも何回も失敗しました。iphoneは割かし速いですが、ピントが甘いことが多いです。
もし、写真に納めるのが、子供の運動会や大切な人生の節目などまたとない瞬間だっとしたら・・・。
画質が悪いくらいならまだマシですが、そもそもピントが合わせられないというのは致命的です。
一眼レフカメラじゃないと撮影できない瞬間があると思うのです。
という訳で、この比較だけでも高いけれど一眼レフカメラを使う価値は大いにありそうです。
ただ、とりあえず一眼レフカメラを使えば良い訳じゃない
とは言うものの、一眼レフカメラを使えばすぐに良い写真が撮影できるとは限りません。
最初は思う様に撮影出来なくてがっかりすることもあるかもしれません。
良い写真を撮影するにはちょっとした知識とテクニック必要です。それを習得していくのもカメラの魅力の一つだと思います。
そして、何より楽しく撮影できることが一番です。これはどんなカメラを使っても共通していることですね。
まとめ
iphone・コンデジ・一眼レフカメラの比較って初めてしてみたんですが、一眼レフカメラの良さが改めて分かりました。とても良い経験になりました。そして、一眼レフカメラは使って間違いはないと思います。
3.4月の北海道は殺風景でなかなか撮影に行く機会が少ないです。早く撮影を楽しみたいです。