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印象派風景写真を撮ってみたい。印象派風景写真って何!?

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最近、たまにSNSで見かける変わった写真。わざとブラしたり、ボカしたり・・・。

なんだか面白そうな写真だなと思って調べてみると、印象派風景写真というジャンルがあるようですね。

この辺の写真の知識は全くの素人なのですが、印象派風景写真が一体どのようなものなのか簡単に調べてみました。

印象派(Impressionism)とは

印象派(Impressionism)とは、19世紀後半に起きた芸術運動。絵画ではフランスの画家であるクロード・モネ(Claude Monet)が有名です。

印象派の特徴としては、荒々しい筆使いが挙げられます。それまでの絵画は写真のように筆触を感じさせないほど滑らかに綺麗に仕上げるのが主流でしたが、印象派の画家は大胆に絵の具を塗り重ねる手法を取りました。

また、影と輪郭線の描き方についても、明確な陰影や輪郭線が見えずボカしたようになっています。

細部ではなく全体的な視覚的効果を狙って、混色と原色の絵の具による短い断続的なストロークを並べ、あざやかな色彩をそれが振動しているかのように変化させます。

クロード・モネ「日本橋と睡蓮」

上はモネの「日本橋と睡蓮」(1899)という作品ですが、確かに荒いとも取れる大胆な筆使いですね。決して写実的ではありませんが、鮮やかな緑の中に光と影が感じられます。

風景を抽象化し、明確な陰影や輪郭線を見せないことで、鑑賞者を光、色彩、構図、模様などの要素に集中させる。

 

そして、印象派は写真にも影響を与えました。

印象派写真(Impressionist Photography)について

1800年代末期、ピクトリアリズム(絵画主義)という写真の潮流が起こります。

当時、写真は記録性のみが注目されており、絵画のように芸術作品としての認識や評価はありませんでした。そのような中で写真を芸術と認知させるべく、絵画的な写真を目指す動きが広がります。これがピクトリアリズム(絵画主義)です。

そんな時代背景の中で、印象派絵画からインスピレーションを得たのが、印象派写真(Impressionist Photography)になります。

私は全く詳しくありませんが、ヘンリー・ピーチ・ロビンソン、ピーター・ヘンリー・エマーソン、ジョージ・デイヴィスン、という写真家が大きな影響を与えたようですね。

印象派風景写真の特徴

印象派風景写真には明確な定義はないらしい。自由です。

ただ、印象派風景写真の作品を眺めたり、それに関する記事を読むと幾つか特徴が浮かび上がります。それが以下の通り。

  • 細部に拘らない
  • 何が写っているかは判断できる
  • 色は鮮やかなことが多い

これも必ずではありませんが、上の3つが特徴だと個人的に読み取りました。

 

まず、印象派風景写真は細部に拘りません。通常だと写真は繊細な描写だったり、物の質感を大切にすることが多いかと思います。微ブレ厳禁です。一方で、印象派風景写真はブラしたり、ボカしたりするので、細部は描写されません。細部を削ぎ落とすことで鑑賞者を光、色彩、構図、模様などの要素に集中させるようです。

ただし、ブラしたり、ボカしたりしても、何が写っているのかは判断できる範囲内で行うことが多いようです。ぱっと見で「木が写っているな」とか、「海が写っているな」とか分かる程度。単純に抽象的な写真というわけではないようですね(もちろん、芸術なので例外は多数あると思いますが)。

あとは印象的な色が好まれるようです。草花や朝夕の鮮やかな色を大胆に描写します。

印象派風景写真の代表的な撮影手法など

印象派風景写真の撮影手法についても、明確なものはありません。デジタル写真なのでアイディア次第でいくらでも方法があります。

ですが、代表的な手法は決まっているようです。最も一般的なのが、スローシャッターで水平または垂直方向にカメラを直線的に動かす「スローシャッターパン二ング撮影」です。

シャッター速度は1/20秒から2秒程度で、被写体に応じてカメラを動かします。海のような水平線が目立つ場合はパン方向、木などの垂直線が目立つ場合はチルト方向に、カメラを動かすのがセオリーです。

あとは、露光中に上下左右にカメラをぶらす方法もある。言わば激しく手ブレさせることで、全体的に滲んだような描写にします。

他には、露光中にズームリグやピントリングを回してボカす、Psで画像を何枚か重ねて合成するなどの手法もあります。

 

これ系の情報が豊富な海外サイトがあるので、英語ですが読むと勉強になります。


参考:The Photo Impressionism Project

撮影してみた

早速、撮影してみました。とりあえず海へ。

もっと鮮やかな色を狙っていたのですが、淡い感じになってしまいました。単純にカメラをブラすだけで簡単と思っていましたが、なかなか難しかったです。

それでも、この柔らかい感じがモネの『印象・日の出』を思わせて良いです(テキトーしったか)。

Z6にZ 24-70mmF4使用、焦点距離35mm、F14、ISO50、0.8秒。手持ちでカメラを水平方向へ動かしています。

 

スローシャッターかつカメラをパンニングしているので、全体的にふわっとしています。この日は波が穏やかでしたが、もっと波の荒い日だと面白いだろうなと思いました。

Z6にZ 24-70mmF4使用、焦点距離57mm、F14、ISO50、0.4秒。手持ちでカメラを水平方向へ動かしています。

 

実際に撮影してみると思った以上に難しいです。適当にブラせば良いというわけでなく、ちゃんと完成したイメージを持たないと、よく分からない写真を量産してしまいます。あと奥が深いです。色々な作品に触れて、目を肥やす必要があります。

ただ、撮影していて楽しいので、これからも撮影していきたいと思います。

プロの撮り方 構図を極める

モネ作品集

 

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