ケンコートキナーさんより「スリック システムカーボン74 WOH」をご提供いただきました。
現在、私のメイン三脚はGitzoシステマ3型3段ロング、持ち運び用にはSIRUI T2204を使用しています。ただ、SIRUI T2204はかなり酷使したのでボロボロ。なので、登山等で使える三脚を探しているところでした。
まだ、数回程度の使用ですが、使った感じなどをご紹介したいと思います。
「スリック システムカーボン74 WOH」について
高さと重さについて
「スリック システムカーボン74 WOH」の高さは1340mmです(フラットベース使用)。
これに雲台とカメラの高さが加わるので、身長170cm弱の方でアイレベルを確保できるくらいです。私は174cmですがやや首を下に向けてアイレベルでした。コンパクトな三脚ですが必要な高さはあります。
脚は3段開脚となっており、最も低くした状態で145mmです(フラットベース使用)。
ローポジションに対応可能です。ちなみに、完全には地面にペタッとならないようになっています。これは後で書きますが、レベリングベースを使用できるスペースを確保するためです。
縮めると475mmになる(フラットベース使用)。
コンパクトなので登山などの際に、ザックに横付けしても問題ないサイズ感になっています。
Gitzoシステマ3型3段ロングと比較するとこんなに違います。
全然サイズ感が違いますね。
手に持つとこれくらいのサイズ感。
これ以上小さくしようとすると、高さや剛性が犠牲になるでしょうから、ちょうど良いサイズになっていると思います。
これで重さは1155gです(フラットベース)。雲台の重さは含まれていないですが、かなり軽く感じる。持ち運びには大きなメリットとなります。
以上、高さや重さについて、持ち運び用三脚としては不満はありません。
剛性について
「スリック システムカーボン74 WOH」の素材はカーボンです。
クロスカーボンで非常に硬い印象です。
そして、最大搭載質量は7kg。脚の太さは25mmで4段になっています。28mmがスタンダードとされているようですが、最近はミラーレス化で機材が軽量化しているので、25mmでも十分ということらしいですね。
実際に使ってみた感じだと、フルサイズ一眼レフカメラで焦点距離200mmくらいまでなら問題ないだろうという感触でした。軽量なミラーレスカメラなら、もう少し長いレンズでも問題ないかもしれません。
ちなみに、Gitzoでいうと1型に該当します。この場合、Gitzoでは最大200mmまでのレンズを装着した一眼レフカメラとの使用を推奨している。「スリック システムカーボン74 WOH」もこれと同じような感じです。
Z6にopera16-28mmF2.8でも当然問題なく使える。
持ち運びに適した三脚なので超望遠レンズでの撮影はほぼしないと思います。なので、必要な剛性はしっかり備えている。
交換ユニットについて
「スリック システムカーボン74 WOH」の大きな特徴として、上部プレートが取り外し可能になっています。
Gitzoのシステマのような仕様です。
これによりシンプルなフラットプレート、さらにレべリングベース、センターポールの取り付けが可能になっています。
レベリングベースを取り付けると、水平出しが簡単にできます。
ビデオ雲台を付けた際に非常に便利ですし、パノラマ撮影などでも活躍します。私は初めてレベリングベースを使いましたが、これ本当に便利ですね。
センターポールを取り付けるとこのような感じ。
これにより最高1640mmまで高くすることが可能です。
ちなみに、ノブの開閉だけで交換ユニットは脱着できるので簡単です。
というように、これだけ軽量コンパクトな三脚なのに、拡張性が非常に高いです。このシステムには驚きました。
その他について
脚の開閉はセミオートラチェット式になっています。
脚を閉じると通常位置に戻るので誤操作を防ぎ、余計な手間がかかりません。
また、石付きは付属のスパイクにも交換可能です。
さらに、通常の石付きにはOリングのようなゴムがついており、緩み止めの効果と、水の侵入が防げるようになっているようです。
Gitzoシステマを含め、これまで使ってきた三脚は、脚を水につけると石付きの部分から、パイプ内部に水が侵入してきました。冬はこれが凍結するので厄介です。
また、石突は緩んで外れ、紛失することもあります。このOリングは緩み止めの効果もあるので良いですね。
ちなみに、固定ネジは細ネジとなっているので、太ネジの雲台を付けるのは、雲台によってはアダプターの使用が必要です。
これは付属していなかったので、別途購入の必要があります。
SLIK 雲台アクセサリー 11mm ダブルネジアダプター U1/4インチネジをU3/8インチネジへ変換 201589
以上、提灯記事を書く気はありませんが、今の所不満点はありません。
強いて言えば価格が決して安くないことです。Leofotoなどの安価な中華メーカーがある中で、比較的高価な三脚になっています。
それと交換ユニットを脱着するノブが大きめなことですね。あとはデザインの好みかと思います。
まとめ
良い三脚でした。ずっと国内メーカーの三脚を使っていませんでしたが、さすが国産です。
今年の撮影に向けて三脚と雲台を物色中です。
こんな雲台のニュースが
https://bouncy.news/58318
mickeyさん
え!?すごい!!
ちょっと使ってみたいです笑