2020年07月21日、Nikon Z 5が発表されました。
Z 5はスペック的にはフルサイズミラーレス機のエントリーモデルという立ち位置になりそうですね。
では早速、Nikon Z 5とZ 6・Z 7のスペックを比較してみたいと思います。
目次
Nikon Z 5とZ 6・Z 7のスペックを比較
Nikon ミラーレスカメラ 一眼 Z6 24-70+FTZマウントアダプターキット Z6LK24-70FTZKIT
ボディ:Z 5はSDダブルスロットでUSB給電可能
Nikon Z 5 | Nikon Z 6 | Nikon Z 7 | |
寸法 (幅×高さ×奥行き) |
約134× 100.5× 69.5mm |
約134× 100.5× 67.5mm |
約134× 100.5× 67.5mm |
質量 | 約590g (バッテリー等込み約675g) |
約585g (バッテリー等込み約675g) |
約585g (バッテリー等込み約675g) |
防塵防滴 | ○ | ○ | ○ |
ボディ内手ぶれ補正 | 5.0段(5軸補正) | 5.0段(5軸補正) | 5.0段(5軸補正) |
記録メディア | ダブルスロット SD(UHS-II規格) |
シングルスロット XQDカード |
シングルスロット XQDカード |
撮影可能コマ数 | 約390コマ(EVF) 約470コマ(モニター) |
約310コマ(EVF) 約380コマ(モニター) |
約330コマ(EVF) 約400コマ(モニター) |
Z 5のボディの大きさや重さについては、Z 6・Z 7とほぼ同じと言って良いでしょう。しかし、ボディーとZ24-50mm f/4-6.3のレンズキットなら、約870gと高い携行性を実現します(Z 6+Z24-70mmF4は1175g)。
ボタン配置などについては、Z 5はサブ液晶がありません。Z6・Z 7にはあるので省略されているようです。
ダイヤルも左から右側に移っていますね。
その他のボタン類は同じです。サブ液晶の必要・不必要は人によって分かれるところかと思います。
そして、Z 5はSDカードのダブルスロットになっています。
Z 6・Z 7はXQDのシングルでかなり不評でしたね。これは嬉しい人も多いかと思います。[順次記録]、[バックアップ記録]、[RAW+JPEGの分割記録]と目的に応じて使い分け可能。SDHC、SDXCカードはUHS-II規格に対応しています。
また、Z 5はバッテリーEN-EL15cを採用し、約390コマ(EVF使用時)、約470コマ(モニター使用時)の撮影が可能になっています。25%ほどバッテリーライフが向上しています。
さらに、Z 5はUSB給電が可能です(EN-EL15b、EN-EL15c使用時)。
Z 6・Z 7はUSB充電には対応していますが、USB給電には対応していないので、充電中は撮影することが出来ません。
Z 5はUSB給電に対応しているので、充電中でも撮影可能です。これは便利ですね。
EVFとモニター:Z 5のモニターはグレードダウンか!?
Nikon Z 5 | Nikon Z 6 | Nikon Z 7 | |
EVF | 0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
視野率・倍率 | 約100% 約0.8倍 |
約100% 約0.8倍 |
約100% 約0.8倍 |
モニター | チルト式3.2型 約104万ドット |
チルト式3.2型 約210万ドット |
チルト式3.2型 約210万ドット |
Z 5のEFVはZ 6・Z 7と同じ仕様かと思います。非常に綺麗でみやすいファインダーです。
ただし、Z 5はモニターのサイズは同じもののドット数が落ちるようですね。Z 5はエントリーモデルだからでしょうか!?
センサーと画像処理エンジン:Z 5は裏面照射型センサーではない
Nikon Z 5 | Nikon Z 6 | Nikon Z 7 | |
センサー | 非裏面照射型 | 裏面照射型 | 裏面照射型 ローパスレス |
有効画素数 | 2432万画素 | 2450万画素 | 4575万画素 |
常用感度 | ISO 100-51200 | ISO 100-51200 | ISO 64-25600 |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | EXPEED 6 | EXPEED 6 |
Z 5のセンサーは2432万画素で、Z 6のセンサーと似ています。しかし、Z 5は裏面照射型センサーではないとのことです。
裏面照射型センサーは通常のセンサーよりも光が届きやすい構造になっているので高感度に強くなります。Z 6やZ 7は裏面照射型センサーを採用していました。
これがどの程度高感度性能に影響してくるのかは、まだ分からないところです。
ちなみに、おそらくZ 5はローパスフィルターが搭載されています。
連写・AF関:AF273点で4.5コマ/秒
Nikon Z 5 | Nikon Z 6 | Nikon Z 7 | |
AFポイント | 273点 | 273点 | 493点 |
検出輝度範囲 | -2~19 EV ローライトAF時:-3~19EV |
-3.5~19 EV ローライトAF時:-6~19EV |
-2~19 EV ローライトAF時:-4~19EV |
連写速度 | 約4.5コマ/秒 | 約5.5コマ/秒 拡張使用:約12コマ/秒(14ビットRAW設定時約9コマ/秒) |
約5.5コマ/秒 拡張使用:約9コマ/秒(14ビットRAW設定時約8コマ/秒) |
連続撮影枚数 | 14bitロスレス圧縮RAW 100コマ |
14bitロスレス圧縮RAW 43コマ |
14bitロスレス圧縮RAW 19コマ |
Z 5はZ 6と同様に273点のAFポイントを搭載しています。水平、垂直約90%の広範囲を高密度にカバーしている。
Z 6・Z 7と同様に像面位相差AFとコントラストAFを自動的に切り換えるハイブリッドAFシステムを採用しています。
ちなみに、Z 5は瞳AF/動物AFが可能です(Z 6・Z 7もファームアップで対応)。被写体が動いても瞳にAFが高精度に追尾するのでピントを気にせず撮影に集中できますね。
ただし、検出輝度範囲に違いがあり、Z 5はローライトAF時でも-3~19EVとなります。Z 6は-6~19EVという暗所での強さがありますが、Z 5は暗所でのAFは多少苦手かもしれません。
連写については約4.5コマ/秒なので速くはありません(AF/AE追従)。拡張機能的なものはないようですね。Z 6は拡張機能で約12コマ/秒になり、かなり高速連写ができました。
ただし、Z 5は連続撮影枚数が100コマ(14bitロスレス圧縮RAW)あるので、連写で息切れすることはほぼないかと思います。
また、高速フレームキャプチャという機能があり、動画モード時に200万画素の静止画を最速約60コマ/秒、または800万画素の静止画を最速約30コマ/秒を、AF/AE追従で撮影できます。4K動画みたいな機能ですね。
ちなみに、Z 5はフォーカスシフト撮影なども行えます(Z 6・Z 7も同様)。これはマクロ撮影や風景撮影で重宝する機能です。
動画
Nikon Z 5 | Nikon Z 6 | Nikon Z 7 | |
動画 | 4K/30p、HD60p | 4K/30p、HD120p | 4K/30p、HD120p |
最長記録時間 | 29分59秒 | 29分59秒 | 29分59秒 |
動画についてはこのような感じです。
Z 5はZ 6にあったFHD/120pやN-Log、4Kフルフレーム、10ビットHDMI出力には非対応となっています。
まとめ
以上が、Nikon Z 5のスペックですが、Z 6との棲み分けがなかなか難しいですね。
Z 5はボディーで十万半ばくらいの価格なので、フルサイズミラーレス機がこの価格で手に入るのは魅力ではあります。
SDのダブルスロットなのは良いですが、ボディーをもう少し軽量コンパクトにできれば、携帯性の高いフルサイズ機としてZ 6とは違った魅力があるかもしれません。
とは言っても、卒無いスペックで手にしやすいかと思います。
Z5良いですね。端的に欲しい。
私はメディアスロットが2つ有っても1枚しか差したことがないのでダブルスロットより背面液晶が精細な方がうれしいかったですね。
もっとも、私はマウントアダプター使っての撮影が目的で、ハードに使いこなす方には必須なのでしょうけど。
はるさん
Z5は好評ですね。
本当にダブルスロットは一部の人にだけ必要な機能なのかなと思います。私はシングルスロットのZ6を使っていますが不便はないです。
早く望遠系のレンズを充実させて欲しいですね:)
私もプロではないので、ダブルスロットは要らないのですが、昨今はYouTuberの影響力が大きいのか、ダブルスロットやバリアングルに対応していないと散々な言われようですね (^_^;)
ゼットさん
厳しい世の中ですね笑
確かに動画を意識したカメラが多くなってきましたね。個人的には動画は全くやらないのでイマイチわからない部分が多いです・・・。