登山で料理したり、コーヒーをいれたりする際に使用するガスカートリッジ(OD缶)。
これ、中途半端に減ったやつが溜まっていきませんか!?
微妙に減っているガスカートリッジを登山に持って行くと途中でガス切れしそうで不安。だから、すぐに新品を買ってしまいます。
また、家で使って消費しようとすることもありますが、なかなか減りません・・・。
そこで調べてみると余ったガス缶を1本に移し替えるアダプターがあるようなので、早速購入し使ってみました。
目次
余ったガス缶を1本に移し替えるアダプター
それがこれです。
【ガス詰め替えアダプター】アウトドア用ボンベのガスを詰め替える OD缶(T型ボンベ)対応
実際に手元に届いた商品がこちら。
取り扱い説明書とアダプター本体。
アダプター本体はアルミ製!?で少々ちゃっちい印象ではありますが、いちおう日本製です。
プリムス、EPI、コールマン、スノーピークなど主要メーカーのガス缶で利用可能とのこと。
ちなみに、カセットボンベ(CB缶)からアウトドア用ボンベ(OD缶)にガスを詰め替えるアダプターもあるようですね。
【ガス詰め替えアダプター】カセットボンベ(CB缶)からアウトドア用ボンベ(OD缶)にガスを詰め替える
中身のガスの種類を考慮する必要がありますが、ガス缶を経済的に運用できそうです。
では、早速アダプターを使用してみたいと思います。
※自己責任で使用してくださいませ。
アダプターでガスカートリッジを移し替えてみる
注意点
2つ注意点があります。
まず、1つが屋外での作業を推奨です。ガスを移し替える過程でガスが漏れる可能性があります。その場合、液化ガスの主成分であるブタンやプロパンは空気よりも重いので下に溜まります。ゆえに、室内で換気するのではなく屋外でやるのが良いと思います。
2つ目に過充填の注意です。ガス缶に液化ガスを入れ過ぎるのも良くありません。なので、重さを測りながら作業しましょう。
具体的には、私が使用しているプリムスの小サイズ缶の場合では、新品の状態で充填ガス量はノーマルガスで230g、パワーガスで225gです。それに加え缶自体の重さが150g前後。したがって、満充填した時のガス缶の重さは375〜380g前後となります。
なので、おおよそ300〜350gの重さになるように移し替えすれば過充填を避けられ安全と言えるでしょう。
下準備
ガスの移し替えには簡単な下準備が必要です。
それは送り側のガス缶をお湯(40-45度)で温めておくことです。これにより送り側のガス缶の圧力が上昇し、受け側のガス缶との間で圧力差が生まれます。この圧力差によりガスの移動が促される訳です。
あるいは受け側のガス缶を氷水で冷やすという方法もあるようですね。
私は面倒くさがりなので、送り側のガス缶を適当に窓際で直射日光に当てて温め、受け側のガス缶を冷凍庫に放り込みました。
アダプターのツマミを確認しガス缶に装着する
いよいよアダプターをガス缶に装着しますが、その前にアダプターのツマミを時計方向に回し完全に閉まっているか確認します。
ツマミが開いているとガス缶に装着した途端にガスが漏れ出し焦ります。
ツマミを確認したらガス缶に装着します。
まず、1つの缶にアダプターを装着した状態です。アダプターを付ける過程で一瞬ガスが漏れますが、ほんの少しなので問題ありません。
次に、もう1つの缶を装着しますが、下写真のようにアダプターが付いていない缶を下向きにし、装着して行くと液状のガスがブワッと吹き出てきます。
これも少しなので問題はなさそうですが、ちょっと焦るので下写真のようにアダプターが付いている缶を下向きにして装着して行くとより良いと思いました。
これなら液化ガスが漏れません。
これで完全に装着するとこうなります。
次です。
ツマミを回しガスを移し替える
あとはツマミを回しガスを移し替えます。
ちなみに、液化ガスは上から下へ流れるので、送り側の缶を上、受け側の缶を下にする必要があります。
シューーーーと音がして液化ガスが移動しているのが分かります。音がしなくなったらツマミをしっかり閉めてアダプターを外せば作業完了です。
ツマミを閉める前にガス缶を外すとガスが漏れだすので注意です。
結果
今回は3本のガスカートリッジを1本にまとめました。
それぞれの缶の重さが約210g(残ガス量60g)、約160g(残ガス量10g)、約200g(残ガス量50g)だったので、移し替えた後は1本約270g(残ガス量120g)になる計算です。
実際のところ作業後は約250g(残ガス量100g)になったので、完全に液化ガスを移行できた訳ではないようですが、十分だと思います。
これで中途半端なガスカートリッジ問題を解消できます。
その他留意点
プリムスのガスカートリッジは性能に応じて3種類あります。
それがウルトラ(Uガス)、パワー(Tガス)、ノーマル(Gガス)です。
この種類を無視して移し替えをして良いのかどうかですが一応問題ないと言われています。今回、私もノーマルガスとパワーガスをウルトラガスの缶に移しました。
ただし、中身のガスの成分比率が違うので出来れば同じ種類でまとめた方が当然無難だと思います。
ちなみに、ノーマルガスは温暖な気候での使用を想定されています。具体的な温度は分かりませんが10度以上の環境で使用すると良いと言われているようです。ゆえに比較的気化しにくいブタンガスが100%使用されています。確かに、寒い時は全然火力が上がりませんでした。
パワーガスは比較的低温でも使用可能。これも具体的な温度は分かりませんが0度〜10度くらいで使用すると良いと言われているようです(実際は氷点下数度でも使用できるとか)。オールシーズン用ガスですね。中身にはブタンガス75%、プロパンガス25%使用されています(プロパンは低温でもより気化しやすい)。
ウルトラガスはがっつり低温での使用を想定されています。冬季や高所での使用を推奨されていますね。低温でも気化しやすいイソブタンガスやプロパンガスが使用されています。私が氷点下15度くらいでテント泊した際には、パワーガスでは力不足だったのでウルトラガスを使用しましたが火力も安定し良かったです。逆に、ウルトラガスは温暖な環境での使用には適さないとか(20度以下の環境でご使用くださいとのこと)。
以上のような違いがあるのを考慮した方が良いと思います。
【ガス詰め替えアダプター】アウトドア用ボンベのガスを詰め替える OD缶(T型ボンベ)対応
すごく便利なので1つあると重宝します。
まとめ
これからの季節、登山のみならず撮影でも暖かいコーヒーは身に染みます!
撮影アイテムとしてバーナーはオススメです!
250Uは−20℃じゃなく、20℃以下はなずです。それ以前に自己責任とはいえ、この類のアダプターを記事にするのはあまりよろしくないかと思います。間違えると事故や怪我を誘発しますよ。
通りすがり。さん
コメントありがとうございます!
20℃以下でしたね、一部文章を修正させて頂きました。