最近、アークテリクスのゼータ SL パンツを購入しました。
2年前にもベータ SL パンツを購入していたので、両者を比較してみたいと思います。
パンツはジャケットと違い使用頻度が少ないので、なかなか購入を迷っている方も少なくないのではないでしょうか!?
目次
ゼータ SL パンツとベータ SL パンツについて
ゼータ SL パンツについて
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ゼータ SL パンツは非常に軽量なモデルになります。軽量なゴアテックスPaclite®Plusを生地に使い、余計なものを省きデザインも最小限です。
ちなみに、ゼータ SL パンツは公式ページで「超軽量でパッカブル仕様の、ハイキング向けゴアテックス製エマージェンシーシェルパンツ」と紹介されている。
個人的には夏季のレンウェアとしての使用をメインとし、冬季のちょっとした撮影にも使おうかと思っています。
ベータ SL パンツについて
ARCTERYX アークテリクス ベータSLパンツ メンズ MS ブラック
ベータ SL パンツも軽量なモデルです。生地にはゴアテックスPaclite®Plusを使用しており、これはゼータ SL パンツと同じになります。
ですが、上のゼータ SL パンツよりは、しっかりとした造りです(その分、ゼータ SL パンツよりは重く、ガサばる)。具体的には摩耗しやすい部分に、ゴアテックスPaclite®Plusよりも厚いゴアテックスを使用したり、サイドジッパーが工夫されていたりなど・・・。
ちなみに、公式ページでは「軽量・コンパクトなオールラウンドな山岳ウェア」と紹介されている。
個人的には冬季の撮影での使用をメインとし、雪山のトレッキングなどにも使おうかと思っています。ちなみに、夏のレインウェアとしては重くガサばるのでやや不向きです。
では、ゼータ SL パンツとベータ SL パンツを実際に比較してみましょう。
ゼータ SL パンツとベータ SL パンツを比較してみる
サイズ感の違い
まず、ゼータ SL パンツはトリムフィットなのでタイトでシュッとしたシルエットです。
一方で、ベータ SL パンツはレギュラーフィットでややゆったりとしたシルエットです。
両者を並べて見ても違いがわかります。ちなみに、両者ともSサイズを購入(身長174cm、体重63kgで)。
上がゼータ SL パンツですが、明らかに細いですね。
裾を比較するとこのよう感じ。
やはり右のゼータ SL パンツの方が細いです。
これは両者の使用目的による違いかと思います。ゼータ SL パンツは夏のハイキングなどでのレインウェアとしての使用を想定しています。なので、中に着込むことはあまり考慮されていません。
一方で、ベータ SL パンツはオールラウンドな山岳ウェアなので(スキーなどウィンタースポーツにも使える)、中に着込めるようになっているのだと思います。冬だとダウンパンツを着たりしますが、ゼータ SL パンツだとパツパツになりますね。
あと、私は冬にソレルのカリブーなどゴツいブーツを履きますが、ゼータ SL パンツだと裾がパツパツできついです。
動きにくくはないですがパツパツ。この点、ベータ SL パンツは丁度良いです。
ちなみに、ゼータ SL パンツは重さ245g、ベータ SL パンツは355gなので、ゼータ SL パンツの方が断然軽くコンパクトに畳むことができます。
機能面の違い
ゼータ SL パンツはフロントが開くので脱ぎ着しやすいです(下画像の右)。一方で、ベータ SL パンツはフロントが開きません(下画像の左)。
これはゼータ SL パンツの方が良いなと思います。
一方で、ベータ SL パンツは裾部分に耐摩耗性に優れたN150p-Xゴアテックス素材を使用し補強しています。
この部分はよく擦れるので耐久性が上げられている。ゼータ SL パンツは特に補強されていません。
ちなみに、ベータ SL パンツはサイドジッパーが上から下まで長く、靴を履いたままでも着られるようになっている(私が持っているベータ SL パンツは旧モデルなのでサイドジッパーが違います)。
画像引用:アークテリクスHP
また、サイドジッパーは上からでも下からでも開けられるので換気も容易です。
画像引用:アークテリクスHP
これは便利ですね。
ゼータ SL パンツは膝上(アークテリクスのロゴ)あたりからサイドジッパーがあるので、ベータ SL パンツほどの利便性はありません。その分、軽量化されているということですね。
両者とも薄いゴアテックスで耐久性は結局そこそこ!?
ゼータ SL パンツもベータ SL パンツもゴアテックスPaclite®Plusを使用しているのでやや薄いです(ベータ SL パンツは裾だけN150p-Xゴアテックス)。
ゴアテックは3層構造を基本としていますが、ゴアテックスPaclite®Plusは裏地なしの2層構造になっています(裏地は加工)。それだけ軽量でしなやかだが耐久性に劣る。
私はベータ SL パンツを2年ほど使用していますが、割と引っ掻き傷があります。大事に使っているつもりですが枝などに引っ掛けるのでしょうね。傷の裏地側をみると加工が剥がれかかっている箇所もあります。
破れてはいないので、問題ないかと思いますが、もしかしたら水分に長期間さらされると濡れてくるかもしれません。
その点で、オールラウンドな山岳ウェアであるベータ SL パンツも、本格的な冬山などの使用には向いていないかと思います。
冬山でガッツリ使うにはゴアテックス プロを使用したベータ AR くらいは必要かもしれませんね。
ARC`TERYX(アークテリクス) ベータ AR パンツ メンズ Beta AR Pant Mens Black S L07414000
すごく高いです・・・。
まとめ
ということで、ゼータ SL パンツとベータ SL パンツの比較でした。
ゼータ SL パンツは夏のレインウェア向き、ベータ SL パンツはレインウェアには向いていませんが冬の撮影や雪山のトレッキングなどに幅広く使えます。
天気のいい日に日帰りのお気楽な登山しかしない私は、3000m級の登山でも、いつもジーンズですませてしまい、ここまでしっかりしたウェアは買ったことがないです。
私個人の登山回数が少ないのと、いままでたまたま天候に恵まれていただけで、本来はこういう本格的なウェアや登山靴を揃えるべきなのでしょうね・・
靴やらウェアやらリュックやらテントやら、、、20万はいくような(汗
ゼッドさん
安価なものでもウェアを揃えると良いですよ。
動きやすさとかも全然違ってくるので!