カメラを始めて間もない頃は三脚の必要性なんてあまりピンときませんよね。三脚を導入するかどうか悩まれている方もいるかと思います。
私も最初の頃は三脚を使う意味が分かりませんでしたし、三脚を使うのが好きではなく出来るだけ手持ちで撮影するようにしていました。
ですが今では三脚が必需品となっています。メリットたくさん。ですから三脚はぜひ導入してみると良いと思います。おすすめです。
ただし、三脚にはデメリットもあります。なので、カメラ初心者の方は三脚のメリットとデメリットをちゃんと知ってから使い始めるのが大切かと思います。
目次
三脚を使うメリット
表現の幅が広がる
まず、三脚を使用するとシャッター速度を遅くできるので写真の表現が格段に広がります。
よくあるのが水の流れを表現した写真。
白糸のような流れを撮影できます(NDフィルター使用)。水の流れる音やその場の雰囲気も伝わってくるようです。
また、水面をスムーズにすることも可能です。
肉眼では見られないような幻想的な風景を撮影できます(NDフィルター使用)。初めてこのような写真を撮影した時は、自分でもこんな撮影が出来るのだと感動したことを覚えています。
水だけでなく雲などを流すことも。
三脚を使ったスローシャッターに慣れてくると、雲を流して時間の経過みたいなものを写真に表現することも可能になります。シャッターが切れるまでどんな写真が取れるのか毎回楽しみです。
それから夜間の撮影にも三脚は活躍します。
例えば、星のぐるぐるです。
カメラを三脚に固定して何枚も同じ写真を撮影、あとは比較明合成という手法を用いれば星の動きも撮影できます。これも初めて撮影できた時はカメラって凄いなと感激したのを覚えています。
あとは天の川。
撮影は難しいと思うかもしれませんが、やってみると意外と簡単に撮影できるものです。自分で天体を撮影すると宇宙を感じられ不思議な感覚になります。
そして、夜景です。
街並みや工場などの夜景の撮影は手持ちでも撮影出来ないことは無いですが、三脚があった方が圧倒的に撮影が楽です。
というように、これらの写真は全て三脚があるお陰で撮影が可能になっています。三脚があると圧倒的に表現の幅が広がります。
参考:NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。
写真のクオリティを上げられる
次に三脚があると写真のクオリティを上げられるというメリットがあります。
モニターを使ってピントを確実に追い込むことが出来ますし、手ブレの心配がなくなるのでシャッター速度を早めるためにISO感度を高くする必要もありません。なので、きっちりピントを合わせられるしノイズも立ちませんね。
あとは明暗差のある場面などではHDRや露出ブレンド用の素材を撮ることも簡単にできます。また、ハーフNDフィルターを使う時も三脚があると非常に優位。これらは手持ちでも撮れなくはないのですが、三脚でカメラを固定した方が確実で精度も高いです。これで明暗差が激しくても美しく撮影できます。
というように、三脚があればカメラの弱点を埋めることができるので写真のクオリティをぐっと上げられます。
首や腕が疲れない
最後に首や腕が疲れないというメリットもあります。
撮影をしていると割と待ち時間があったりします。日の出や日の入りまで突っ立ったままとか。その際にカメラを首から下げたり、ずっと持っていたりすると結構疲れます。
一方で、カメラを三脚にセットしておけば全く疲れません。コーヒーを飲みながらでも撮影可能です。便利。
以上のように三脚にはたくさんのメリットがあります。写真撮影の強い味方です。ですが、少なからずデメリットもあります。以下それを見てみましょう。
三脚を使うデメリット
視野が狭くなりやすい
写真撮影する際には、あちこち歩き回ってみたり、立ったりしゃがんだり、近寄ってみたり離れてみたりして、広い視野をもって一番良いと思う構図を探って撮影します。いわゆる足で稼いで撮るというやつです。
しかし、三脚を使った場合だとこの過程が抜けてしまいやすいです。何となく三脚を立てた場所で雲台をぐりぐり動かすだけで構図を作ってしまいがちに。しかも、一度三脚を立てると別な場所に動かすのが億劫になったりもします。
こうなると足で稼ぐという写真の大切なステップが無くなり、狭い視野でしか撮影出来なくなってしまいます。
なので三脚を使用する際には、最初に足を使って構図を決めてから、そこに三脚を持ってくるように心掛ける必要があります。
ややもすると三脚を立ててから構図を決めるという逆の順番になってしまうので注意です。
機動性が悪くなる
三脚はそれなりに大きいし重いです。コンパクト三脚みたいなのも割と重い。なので、移動するのに負担になります。車移動なら未だしも電車や徒歩移動だと邪魔です。
また、撮影の際にも機動性が落ちます。手持ちならサクサクと何カットも撮影できますが、三脚を使用するとその移動とセットに手間がかかりますし、三脚を立てられるスペースにも縛られるので、撮影できるカット数が少なくなってしまいます。
やはり色々な構図で何カットも撮影しておいた方が後から選べるので優位だと思います。慎重にしっかり構図を決めてから三脚を立てて撮影したとしても、後でもう少し違った構図でも撮影したかったなと思う時も結構ありますからね。
あとは、刻々と光の状況が変化する朝方などで三脚の操作にもたつくと、シャッターチャンスを逃してしまうこともあります・・・。
ということで、以上が三脚のメリットとデメリットです。これらをしっかり念頭において三脚を使ってみると良いかと思います:)
参考:カメラ初心者におすすめの三脚とは!?K&F Conceptのコパクト三脚みたいなものが良いかもしれない!
まとめ
三脚を選ぶというのもなかなか楽しいですよ!
ただ沼は深いので注意です!