旅行、ハイキング、登山などなどに大活躍な高倍率ズームレンズ。広角から望遠まで1本でまかなえてしまいます!
ただ、高い光学性能と利便性はトレードオフの関係にあります。利便性を優先させれば、描写力など光学性能が落ちるものです。
そりゃ、18~300mmまで使えて単焦点ばりに綺麗なら、みんな使いますね。
でも、ならべく光学性能と利便性を高い水準で実現させようと、いろいろ技術が投入され高倍率ズームレンズは作られています。SIGMAはかなり本腰が入っています。
まず、TAMRON(タムロン)から。
TAMRON(タムロン)のおすすめ高倍率ズームレンズ
TAMRON(タムロン)の高倍率ズームレンズは、性能はそこそこで、安さと携帯性重視の人向けだと思います。
TAMRON(タムロン) 高倍率ズームレンズ AF18-200mm F3.5-6.3 XR DiII APS-C専用
TAMRON 高倍率ズームレンズ AF18-200mm F3.5-6.3 XR DiII ニコン用 APS-C専用 A14NII
とにかく安い!!この手のレンズの中では相当安いと思います。あと、コンパクトです。8.4cm(W)x10.7cm(L)で404gです。高倍率ズームレンズのなかではかなりの軽量級です。
安い旅レンズにはもってこいだと思います。
気になる点としては、手ブレ補正が搭載されていないこと、超音波モーターなしでAFの音が大きく遅いことです。ピントも甘い傾向にあり、解像も低いとの評価が目立ちます。画質はあまり期待できそうに無いかもしれません。ただ安いので、初めの1本に試しで使ってみるのもありだと思います。
追記:このレンズの新しいモデルが発売されました。
TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-200mm F3.5-6.3 DiII VC ニコン用 APS-C専用 B018N
大きさは8.75cm(W)x9.41cm(L)で約400gです。旧式よりもコンパクトになりました。しかも、このレンズは手ブレ補正搭載です。さらに、超音波モーターも搭載しています。また、防滴構造で多少の雨の中で使用しても安心感があります。
旧式よりも少し高いですが、性能を考えると断然こちらが良さそうです。ただ、両方とも価格が激安なので描写はそれなりかもしれませんね。
次はこれです。
TAMRON(タムロン) 高倍率ズームレンズ 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD APS-C専用
TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD ニコン用 APS-C専用 B008N
この高倍率ズームレンズには手ブレ補正が搭載されています。超音波モーターも搭載され、AFは純正までとは行きませんが一応速いです。
あと、7.4cm(W)x8.8cm(L) の449gで、焦点距離18~270mmの割りにコンパクトです。SIGMAの18~250mmより軽く、プラス20mm分望遠ズームできます。
描写力はそこそこなようですが、焦点距離18~270mmまで使えて、この携帯性ならと納得して割り切れることが出来れば、いいレンズだと思います。ただ、3〜4万円で最初のレンズのように激安ではないです。利便性は高いですが、悩みますね・・・。
TAMRON(タムロン)の最後はこれです。
TAMRON(タムロン) 高倍率ズームレンズ 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACRO APS-C専用
TAMRON 高倍率ズームレンズ 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACRO ニコン用 APS-C専用 B016N
特徴的なのが広角16mm(35mm換算約24mm)まで使えること。これだけ広ければグッと写真にも迫力がでますね。手ブレ補正、超音波モーター搭載でAFも遅くないです。
あと、名前にMACROとついているだけあって、そこそこのマクロ撮影が出来ます。最大撮影倍数1:2.9で最短撮影距離39cmです。本格的なマクロレンズにはもちろん劣りますが、16~300mmまで使えて、そこそこマクロ撮影できるのは大変便利ですね。
8cm(W)×9.9cm(L)で540gです。300mm使えてこれはコンパクト。簡易防滴で安心。でも、残念ながらそこまで安くも無いです。
TAMRON(タムロン)のまとめ
価格重視で選べば、特に1つ目の高倍率ズームレンズは激安です。画質は目をつぶる必要があるかも。
2個目のレンズも、画質はまずまず、焦点距離18~270mmまで使えるのに軽量コンパクトです。旅行とか登山にもってこいかと思います。
3個目は広角16mmも使えるのが魅力です。マクロ撮影も使えて便利です。
ちなみに、タムロンは他にもたくさん高倍率ズームレンズを販売していますよ。
次は、SIGMA(シグマ)の高倍率ズームレンズです。SIGMAは攻めてます。
SIGMA(シグマ)のおすすめ高倍率ズームレンズ
まずこれです。
シグマ(シグマ) 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM APS-Cサイズ用
シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM※ニコンマウント※DCレンズ(APS-Cサイズ用) 18-200/DC M OS HS NA
なんか見た目かっこいいです。手ブレ補正や超音波モーター搭載です。なので、AFもそこそこ早く動きます。大きさも70.1mm(w)×86mm(L)の431gでコンパクト。
注目すべきは、シグマの新ラインであるContemporaryラインであること。Contemporaryラインとは、最新のテクノロジーを投入し、高い光学性能とコンパクトネスの両立で幅広い撮影シーンに対応するハイパフォーマンスラインです。
屈折率の高いSLDガラスによって、望遠側の倍率色収差を良好に補正したり。また、両面非球面レンズを含む非球面レンズを採用して、コンパクト化の実現と諸収差を良好に補正しています。
難しいですが、SIGMAが描写表現に力をよりいれており、従来よりも小型化高性能化されています。
やはり、レビューでも描写がいいといわれています。撮影した写真をみても良さそうです。まさに次世代の高倍率ズームレンズ。
そして、そこそこのマクロ撮影もできます。最短撮影距離は39cm、最大倍率は1:3です。
つぎはこれです。
SIGMA(シグマ) 高倍率ズームレンズ 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM APS-C専用
SIGMA 高倍率ズームレンズ 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM ニコン用 APS-C専用
これは先のContemporaryラインではないです。手ブレ補正機構や超音波モーター搭載。手ブレしずらく、AFもいい感触です。焦点距離18~250mmで73.5(W)x88.6(L)mmの470gです。
上に紹介した「TAMRON(タムロン) 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD」から、このレンズに乗り換える人が結構いるようです。理由は描写力です。やっぱりタムロンの描写性に納得できなくて、このレンズに流れてくるんですね。解像感があって、カリっとした写真が撮影出来ます。
そして、そこそこのマクロ撮影可能です。最短撮影距離はズーム全域で35cm、最大倍率は1:2.9です。
1個目の新ラインのレンズか、この望遠250mmのよりズームできるレンズか悩みますね。
最後のSIGMAはこれです。1番、SIGMAの気合が入っています。
SIGMA(シグマ) 高倍率ズームレンズ Contemporary 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM APS-C専用
SIGMA 高倍率ズームレンズ Contemporary 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM ニコン用 APS-C専用 886554
Contemporaryラインのレンズです。焦点距離18~300mmで79mm(w)×101.5mm(L)の585gでそこまでコンパクトではありませんね。
でも、いろいろ新しい試みがされているようです。まず、新設計の手ブレ補正機構採用で約3.5段分の高い補正効果を発揮します。シャッタースピード1/20なら、3.5段分補正だから1/240並に手ブレしにくくするってことですかね・・・すごい!
また、駆動パワーが大きな新開発の大型超音波モーターにより、静かで高速なAF を可能になっています。
レンズも、FLDガラス4枚、SLDガラス1枚を使用し、倍率色収差を徹底的に補正しています。これまでより良い素材を多く使用しています。
SIGMAのホームページを見ても、かなり力説しています。画質面で性能が向上しているのは魅力的です。
しかも、クローズアップレンズ(別売)を装着すれば、最大撮影倍率1:2で今までのどの高倍率ズームレンズより、大きくマクロ撮影出来ます。
価格はそこそこ高いですが、気になるレンズですね。
SIGMA(シグマ)のまとめ
シグマは新しい試みを、ぐいぐい押し出しているように感じます。画質など性能面でタムロンより力を入れているように感じます。使ってみたくなりますね。
最後はNikon。
Nikon(ニコン)のおすすめ高倍率ズームレンズ
Nikonはこの2つです。
- Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II ニコンDXフォーマット専用
- Nikon 高倍率ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR ニコンDXフォーマット専用
1個目の18~200mmのレンズが77(W) x 96.5(L)mmの565g。2個目の18~300mmのレンズが83(W) x 120(L)mmの830gです。他のメーカーと比べて大きく重いですが、性能面は申し分ないです。
でも高いです。手ブレ補正、AFや描写性能は純正だけあって高評価です。望遠端のF値も、他のメーカーでは大体F6.3ですが純正のレンズはF5.6で1/3段明るいです。
お金があれば、これですね。
Nikon(ニコン)のまとめ
純正は高いですが、性能で安心感があります。ただ、携帯性はイマイチですね。お金があって携帯性を気にしないなら、悩まず純正ですね。
まとめ
タムロンは価格面と携帯性重視。
シグマは描写やAFなどの性能面も結構よさそうです。そして安め。
ニコンは安さと携帯性は無いけど、描写やAFなどの性能面は一番いい。
という印象を私的には受けました。
私が買うならこれです。
シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM※ニコンマウント※DCレンズ(APS-Cサイズ用) 18-200/DC M OS HS NA
レンズの本数がたくさんあって、しかもそれぞれ個性があるので、まとまりの無い記事になってしまいましたが、よろしければ参考にしてください!