基礎知識 撮影テクニック

一眼レフカメラの使い方。カメラ初心者から絞り優先オート(A)でステップアップ。

投稿日:2016年5月8日 更新日:

先日、一眼レフカメラを始めたばかりの知人から「どうしたら綺麗な写真が撮れるのか?カメラの使い方がイマイチ分からない」という相談を受けました。

どうしたら綺麗な写真(風景)が撮れるのか・・・!?

なかなか直ぐには答えられないことですね。

残念なことに、初めて一眼レフカメラを手にした方の中には、思ったような写真が撮れずに落胆したという方も少なくないかと思います。あるいは、あれこれ自分で設定してみたけれど、扱いが難しいなと感じる方も多いかと思います・・・。

スクリーンショット 2015-11-16 19.49.17

そのような時はどうしたら良いのか!?

一眼レフカメラには幾つかの撮影モードがありますが、是非、試しに「絞り優先オート(A)」で撮影してみはいかがでしょうか:)

撮影モードについて

一眼レフカメラには幾つかの撮影モードがありますが、大体マニュアル(M)、絞り優先オート(A・Av)、シャッタースピード優先オート(S・Tv)、プログラムオート(P)の4つの撮影モードになっています。

FullSizeRender

まず、プログラムオート(P)という撮影モードについて。

これはカメラが自動で絞り値やシャッター速度を設定し、ちょうどよい明るさの写真が撮れるようにしてくれる撮影モードです(写真の明るさは絞り値とシャッター速度のバランスで決まります)。

プログラムオート(P)であれば、一眼レフカメラでも余計なことを考えずに気軽に撮影できるので、一眼レフカメラを始めたばかりの方にはおすすめです(ちなみに、全自動オートというさらにカメラ任せなモードもあります)。

シャッターチャンスを逃し難いですし、写真もちゃんと一眼クオリティーです:)

スクリーンショット 2015-11-07 22.37.56

しかし、プログラムオート(P)には自分で設定できる幅が狭いという欠点があります。そのために、自分がイメージした写真が撮れないなと思ってしまうこともあります。

やはり、カメラに少し使い慣れてくると不満が出てくると思います。

スクリーンショット 2016-01-15 21.23.29

次に、一眼レフカメラにはマニュアル(M)という撮影モードがあります。

これはプログラムオート(P)とは真逆で全てを自分で制御します。自分で考えて絞り値やシャッター速度まで考えなければなりません。

写真が明るくなったり暗くなったり、これがなかなか難しいです。したがって、あまり初心者の方にはおすすめできません。

私も通常の撮影では使わず、星の撮影や極端にシャッター速度を遅くしたい時(バルブ撮影)などに限って使用しています。マニュアル(M)を使用する機会は少ないです。

なので、マニュアル(M)は積極的には使わず必要に応じて使うのが良いかと思います:)

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

一方で、絞り優先オート(A・Av)は設定が比較的簡単なので初心者の方でも扱いやすいですし、イメージした写真に画造りもしやすいのでおすすめです。

風景写真、スナップ、ポートレートなどなど様々な撮影シーンに使えます。

ちなみに、シャッタースピート優先オート(S・Tv)は、自分でシャッター速度を設定する撮影モードです。

鳥やスポーツなど激しく動くものの撮影に適していると言われていますが、私は使ったことがありません。私は99パーセントは絞り優先オート(A・Av)で撮影しています:)

では、具体的に絞り優先オート(A・Av)でどのように撮影するのか、簡単に見てみたいと思います!

絞り優先オート(A・Av)での撮影方法

ちなみに、絞りとはレンズ内にある羽根でこれが開いたり閉じたりして入る光の量を調整します。

絞り図

人間の目でいう瞳孔みたいなものですね(図がかなり雑ですが)。

この絞りはF値で表示され、F値の数字が大きくなるにつれて、羽根が絞まり入る光の量が少なくなります。

絞り優先オート(A・Av)は自分で絞りF値を設定し、シャッター速度はカメラが自動で設定してくれる撮影モードです:)

まずF値を決める

絞り優先オート(A・Av)は自分で絞りF値を設定する撮影モードなので、始めにF何にするか決めなくてはなりません。

ご存知の通り、F値は小さくした方がボケやすく、大きくするとボケにくくなります。

なので、ボケを大きくしたいのならF値を小さくします(絞りを開く)。

もちろん、ボケは焦点距離や被写体との距離など他の要素によっても左右されますが、F値は特に重要ですね:)

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

写真をボカすことの利点は大きく2つあります。

まず、ボカすことで被写体を目立たせることができます。

20150703-DSC_3262 copy

周囲のごちゃごちゃした余計なものをボカして見難くすることで被写体を強調させることができます。

また、被写体にだけピントが合っていると自然とそこに視線が集まります。

赤ちゃんマクロレンズ

なので、被写体がより目立ちますね。

次に、被写体の前後をボカす事で写真に立体感を出させることもできます。

20150422-DSC_3445 copy

特に、手前側にボカしたものがあると奥行きがあるように見せる効果があります。

他にも色々あると思いますが、写真をボカす効果の基本はこの2つが主だと思います:)

写真にボケた部分があると雰囲気が出るので、一眼レフを手にして間もない頃は、とにかく大きくボカした写真を撮影することが多いかもしれません。

ただ、なぜボカすのか?被写体を強調させたいのか?立体感を出させたいのか?少し掘り下げて考えてみると、より良い写真になるかと思います:)

スクリーンショット 2016-05-08 19.56.22

逆に、ボカしたくない時はF値を大きくします(絞りを絞る)。

全体がぱきっと写りやすくなります。

20160303-_DSC9150-HDR copy

風景写真では絞って撮影することが多いですね。

ここでの注意点は、絞りすぎると「小絞りボケ」と言って画質が悪くなる点です。詳しいことは書きませんが、F22などF値を過度に大きくすると写真はモヤっとすることがあります。

絞って撮影するときはこれを念頭にすると良いかもしれません。

というようにF値を決めたら、次にシャッター速度を確認します!

シャッター速度を確認

絞り優先オート(A・Av)の場合、シャッター速度はカメラが自動で決めてくれるので、特に設定する必要はありませんが注意すべき点があります。

まず、最も注意すべきなのは手ブレです。

IMG_9284
シャッター速度が遅いと手ブレして即失敗写真になってしまいます。手ブレしないシャッター速度の目安としては、「1/(焦点距離)」以上のシャッター速度が必要と言われているので、それよりも下回っていないかチェックする必要があります。

流石に上写真のように派手な手ブレは滅多にありませんが、その場では良いと思っていてもパソコンモニターで確認するとブレていた・・・ということはよくあることです。室内や薄暗い場所での撮影では手ブレしやすいので特に注意が必要です。

次に、被写体ブレにも注意する必要があります。シャッター速度が遅いと動きの早い被写体を撮影した際にカメラを固定していてもブレます。

ということで、まずは手ブレと被写体ブレをしないかシャッター速度を確認するのが基本となります!

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

もしも、手ブレや被写体ブレを起こしそうな時には、シャッター速度を速めてあげる必要があります。

では、どのようにして絞り優先オート(A・Av)でシャッター速度をコントロールするのか・・・。

シャッター速度をコントロールする

絞り優先オート(A・Av)でシャッター速度を上げるのには2つの方法があります。

まず、F値をさらに小さくします。絞りを開くと入ってくる光の量が多くなるので、その分シャッター速度を早くできます。

スクリーンショット 2015-11-07 22.37.56

カメラのダイヤルを回してF値を小さくすれば、カメラに表示されるシャッター速度も自動で速まるかと思います。

適当に設定しても良いのですが、一応基準!?があります。

具体的には、F22、F16、F11、F8、F5.6、F4、F2.8、F2、F1.4、F1と数字が小さくなるに連れて、シャッター速度が2倍づつ早まっていきます(実際のカメラではもっと細く数字が刻まれています)。

例えば、F11でシャッター速度1/30秒の時に、F5.6にするとシャッター速度は1/120秒になります(倍の倍)。

ただし、F値を変えたくない場合も少なくありません。F11のままで撮影したいけど、シャッター速度も速くしたいという時などです。

スクリーンショット 2016-01-15 21.23.29

そういった時は、ISO感度を高くしてあげます。

ISO感度とは光をとらえる能力を表した数値みたいなものです。なので、ISO感度を2倍にすれば、F値を変えなくても、シャッター速度を2倍に早めることができます(同じ明るさの場所で)。

例えば、ISO100でシャッター速度1/30秒の時に、ISO400にするとシャッター速度は1/120秒になります(F値は変えずに)。倍の倍ですね。
参考:絞り(F値)・シャッター速度・ISO感度の一つ上の知識。「段」という考え方。

こうして絞り優先オート(A・Av)でも簡単にシャッター速度を変えて、手ブレや被写体ブレを防止することができます。

スクリーンショット 2016-01-01 14.31.22

ここまで出来れば優先オート(A・Av)を自在に使うことができますね:)

また、この操作に慣れてきたら、高速シャッターやスローシャッターで撮影してみるのも面白いです。

高速シャッター(1/500秒以上)なら被写体は止まって見えます。

20160117-_DSC0193 copy

決定的な瞬間を撮影できます。絞りを開いたり、ISO感度を上げればできますね。

ちなみに、ISO感度を上げ過ぎると写真にノイズが乗り画質が悪くなるので注意が必要です。
参考:ISO感度の上手な使い方。ISO感度・シャッター速度・ノイズの関係。そのデメリットとは。

また、絞りを絞ればシャッター速度が遅くなり、スローシャッターで時が流れるような写真も撮れます。

20150926-_DSC0913

ただ、明るい場所でのスローシャッターはNDフィルターというものを使いマニュアル(M)で撮影することがほとんどですが・・・。
参考:NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。

絞り優先オート(A・Av)を自由に使えるようになったら試してみるのも良いかと思います!

まとめ

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以上が絞り優先オート(A・Av)のおおまかな撮影方法となります。

プログラムオート(P)で思ったような写真が撮れない方、カメラの設定で手こずっている方、絞り優先オート(A)で撮影してみてはいかがでしょうか:)


  1. 北街角 より:

    こんばんば^^ 自分もかつてはそうでしたが、カメラに興味を持ち始めたころの方には、
       一眼レフ=綺麗で色んな感じの写真撮れるんだろうけど、なんだか設定   とか面倒で、操作も複雑そうだな。。
    と思って躊躇している方も少なくないようですね。^^;
     それなりに高い買い物にもなりますし。
     設定や操作が複雑というのも決して間違いではないと思いますが、その手間がある分、プロの世界のような写真の表現の幅、自由度もあるし、手軽な設定でも十分以上に写真を楽しめるのが一眼だよって私は友人等に答えています。
     あまり興味のない方は、「なんだ結局面倒なんだな」って、カメラから離れてきました。
     逆に別の友人は、
          全自動で綺麗に写ることは写るんだけど。。
          あまりスマホと代り映えのない写真なんだよねぇ
          背景ぼかしとかの設定って面倒なんだろ? 
    ってな話をしてきたので、後日簡単な背景ぼかし撮影を教えて撮影させてみたところ、こういう写真が撮ってみたかったと見事にはまり、当時EOSKISSX50のレンズキットだった友人のカメラは、今はD5MKⅢ+大三元に化けて、趣味に子供の運動会等の撮影等に大活躍しているようです。(NIKONの方を選んでくれませんでした^^; カメラ世界への案内料としてレンズ1本位もらおうとおもってたのにw)
     今回の主さんの記事をみて、全自動だけじゃなく簡単な設定操作で楽しめる一眼レフでの写真撮影があるということを知ってもらいたいと自分も思いコメントさせていただきました。

     

    • ワイズカメラ より:

      北街角さん

      こんばんは、コメントありがとうございます:)

      私は一眼レフを使い出した当初は、コンデジと変わらない写真ばかりで、がっかりした覚えがあります。半年くらいカメラ放置していました笑

            「全自動で綺麗に写ることは写るんだけど。。
            あまりスマホと代り映えのない写真なんだよねぇ
            背景ぼかしとかの設定って面倒なんだろ?」
      という方は本当に多いと思います。一眼レフ愛用者としては本当に残念なところです・・・。

      でも、北街角さんのご友人はD5MKⅢ+大三元を手にするまで、すっかりカメラにはまっていますね:)
      それも北街角さんのしたきっかけがあったからだと思います。

      私もそんなきっかけになればと思いカメラの操作方法を記事にしてみました:)

      キャノンは残念でしたね笑

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