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写真印刷でなんとなくわからないこと。
例えば、自宅やお店で写真を印刷しようとする場合、もちろん印刷する写真サイズを指定しなければなりません。その際、「DSC」とか「L」とか「2L」とか言われても、どれがどのくらいの大きさかイマイチわからないです。また、画素数が○○万画素推奨とかい言われてもピンとこないです。今回は、これらのもやもやがすっきりするよう記事にまとめてみました。
まずはカメラの縦横比について。
カメラの画像には一定の縦横比があります。
コンパクトデジタルカメラ。
コンパクトデジタルカメラの比率は4:3が主流です。カメラの設定よっても変えられるかと思います。もしこれを、「L判サイズ」で印刷すると上下がカットされます。青の枠が4:3の画像です。そこにL判サイズ(黄緑)を重ねると、上下がはみ出ます。印刷するとこの分カットされることになります。
一眼レフカメラ。
一眼レフカメラの比率は3:2が主流です。コンパクトデジタルカメラより少し横長です。これはフィルムが3:2だったことの名残だそうです。Nikonの機種ではこの比率は変更できません。他メーカーも一部変更できるものがあるようですが、一般的には変更不可です。もしこれを、「L判サイズ」で印刷すると左右が少しカットされます。黄色の枠が3:2の画像です。そこにL判サイズ(黄緑)を重ねると、左右が少しはみ出ます。印刷するとこの分カットされることになります。
このようにパソコンで写真を見るのと違い、印刷する場合は用紙の縦横比を気にする必要があります。
主な写真サイズの比較。
写真のサイズは諸々たくさんありますが、主な写真のサイズを比べてみたいと思います。上の図は、各サイズの大きさを比べたものです。
DSCサイズ(119×89㎜)・・・コンデジ向き
DSCサイズは縦横比4:3に近いので、コンデジの印刷に最適です。コンデジの画面にフィットする、デジカメ標準サイズです。一眼レフでは大きく左右が切れるので不向きとなります。またDSCサイズの用紙は一般に市販されていないのでお店プリントの必要があります。
L判サイズ(127×89㎜)・・・一眼レフ向き
L判サイズは一眼レフの縦横比3:2に近いのです。一眼レフの写真サイズとして最も普及しているサイズで、市販されている用紙の種類も多いです。いつもの写真サイズって感じです。ただし、すこーし左右が切れます。コンデジには大きく上下が切れるので不向きです。
はがきサイズ(KGサイズ)(152×102㎜)・・・一眼レフ向き
はがきに近いサイズで、別名KGサイズと言われます。L判より少し大きく、一眼レフの縦横比3:2に最も近く、一眼レフに最適なサイズです。日本ではL判が最も普及していますが、世界ではKGサイズが最も普及しています。これも市販されている用紙の種類が豊富です。コンデジは大きく上下が切れてしまうので不向き。
2L判サイズ(178×127㎜)・・・一眼レフ向き
L判サイズの2倍です。いつもの写真の2倍です。一眼レフの写真向きです。集合写真などでよく使われます。
6切サイズ(254×203㎜)・・・コンデジ向き
コンデジの縦横比4:3に近いです。A4サイズより少し小さいくらいです。コンデジ(4:3)の写真を大きくしたいなら最適で、ここ一番って時に使えます。一眼レフなら左右が大きくカットされてしまいます。
A4サイズ(297×210㎜)・・・一眼レフ向き
よくあるノートのサイズですね。一眼レフの3:2に近いです。一眼レフの写真を大きく印刷して飾るならこのサイズが最適です。
ポイント。
カメラの縦横比と用紙の縦横比は完全には一致していません。なので、印刷したい人は撮影の時、上下・左右が切れてしまう可能性があることを念頭に置く必要があります。印刷したい写真と用紙の縦横比がどうしても合わない時は、トリミングする方法もあります。
用紙のサイズは他にも沢山あります。いずれにせよ、縦横比が大事なポイントです。
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