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一々こんなことをする必要もないんじゃないかと思いましたが、気になってしまったので画質の比較をしてみました。
特に、画像処理エンジン「EXPEED 2」から「EXPEED 4」への変更、ローパスフィルターの有無が大きな違いだと思うので、解像度と高感度ノイズの違いを見てみたいと思います。
では、まずはローパスフィルターの有無と解像度の違いからです。
ローパスフィルターの有無と解像度の違い
よくローパスフィルターレス仕様で高解像度なんて言いますが、果たしてどれ程違うものなのか・・・。
方法は壁に新聞紙を貼って撮影し、どれくらいはっきり写るか比較してみます。
撮影には同じレンズを使い、焦点距離17㎜、F8、SS1/60、ISO100と同じにします。もちろん、三脚とレリーズを使用し、ミラーアップ撮影を行います。また、画質モード、JPEG圧縮やノイズ軽減などの諸設定も同じにします。画像はJPEG撮って出しです。
こんな感じです。
D7000。
D7200。
両方ともホワイトバランスオートで撮影ですが、微妙に色味が違うのはご了承下さい。
これでは全然わからないので、等倍で切り抜きします。
ただ、D7000は約1600万画素(4928×3264)、D7200が2400万画素(6000×4000)でサイズが違います。このまま単純に等倍に切り抜きすると、被写体の大きさが変わってしまうので、D7200の画像を約1600万画素(4928×3264)に縮小しました。
これがD7000です。
もやっとしてますが、小さな文字を拡大しているので、こんなものですかね。
これがD7200です。
ん!?
全然違う。文字のシャープさが全く違います。D7200がくっきりしています。
これはすごい違いです。
もちろん、D7000の写真のピントが合わせられてないということもあるので、何枚か撮影してみましたが同じ結果でした。
あとは可能性として、D7000とこのレンズとの組み合わせが後ピンか前ピンで、D7200との組み合わせでジャスピンになったということもあります。
ただ、このレンズは1ヵ月ちょっと前にメーカーのサポートセンターで調整してもらっています。でも、カメラとセットで調節した訳ではないので可能性としては捨てきれないです。
あるいはAF性能の差でD7200の方が精度が増しているのかもしれません。
ちなみに、MFでも撮影しましたが同じ結果でした。
念のためD7200の画像を縮小しないで、そのまま等倍で切り抜きしてみます。上がD7000で下がD7200です。
やっぱり違います。1本のレンズでしか試していないので、これがローパスフィルターの有無による違いなのか判断がつきません。
すっきりしない結果ですいません・・・。他のレンズでも試してみれば良かったのですが、忘れました(下に、後日他のレンズでも試した結果を追記しました)。
とりあえず、この違いがローパスフィルターの有無に起因するとは断言できませんが、どっちにしろ衝撃的な結果でした。
もしもこれが、ローパスフィルターの有無による違いなら、キャノンは損している・・・。
確かに、数十枚撮影しただけですが、全体的に透明感みたいなものが全然違いました。一枚薄皮が取れたみたいです。これは実感できました。画像を拡大しなくても違いわかります。こんなに違うものかと驚きました。
その他の点では、どうやらセンサーが優秀になっているようで、明らかにダイナミックレンジが広がっています。D7000なら白とびや黒つぶれしそうな状況でも、D7200は踏ん張ってくれます。明暗の階調が豊かになり、これも画像に透明感を生み出している一つの要因だと思います。
追記:他のレンズでも試して見ました。
望遠ズームレンズ。焦点距離70mm、F8、ISO100です。上記した方法で撮影しました。
これを等倍に切り抜きします。
D7000。
D7200。
これも違いがでています。
最初ほどではありませんが、D7200の方がよりシャープです。
どうやらローパスフィルターの有無によって解像度に違いは出るようです。もちろん、この違いがすべてローパスフィルターの有無によるものではなく、他の要因も絡んでいるのだと思います。
高感度ノイズの違い
次はISOを高くしたことによるノイズについて比べてみます。
画像処理エンジン「EXPEED 2」から「EXPEED 4」への変化はどれ程の違いがあるのか・・・。
同じレンズを使い、ISOを一段づつ高くして撮影していきます。SSが変化しますが、どの画像もSS1秒より早いです。なので、長時間露光によるノイズの影響はないと思います。
またD7000もD7200もノイズ低減OFFにして他の設定も同じにします。画像はJPEG撮って出しです。
ちなみに、D7000はISO100~ISO6400、D7200はISO100~ISO25800まで使えます。
比べてみたいと思います。画像はわかりやすいように切抜きしています。上がD7000で下がD7200です。
ISO100。
ISO200。
ISO400。
ISO800。
ISO1600。
ISO3200。
ISO6400。
という感じです。ISO1600辺りからノイズの程度の差が開いてくるように思います。
D7000はISO800からノイズが目立ち始め、ISO1600ではノイズでざらつきます。ISO3200からさらにノイズのざらつきが顕著になります。
D7200はISO800ではまだノイズは目立ちません。ISO1600でもそれ程ノイズは出ていません。ISO3200でノイズのざらつきが目立ち始めます。ISO6400でさらに目立ちます。それでもD7000のISO6400のノイズよりかなり綺麗です。
ISOで1~2段分くらい違うようです。
一通りノイズへの耐性は強くなっているようです。今回はノイズ低減OFFにしましたが、標準とか強めにしてみるとまた違った結果になるのかなと思います。
その他
AFの性能が明らかに違います。
まず、動体へのAFの追従が違います。D7000ではAFが外れて追いつかない状況でも、D7200はちゃんと追従してくれます。
それと、暗い場所でのAFも大きく違います。D7000では暗くてAFが全くダメなところでも、D7200はちゃんとAFが機能します。これには驚きました。
まとめ
D7000とD7200は全然違います。
室内で撮影した距離でモヤッとするのはまず絞りが足りないかピントがズレてるかだから
ピントがおかしいんじゃないですか?
D7000のピントズレは出荷時もれなく100%です
間違いなく後ピンで3mの距離でだいたい個体差があるけど20cm後ピンです
30mの距離で約1.5mくらい後ピンになります
一度ライブビューでのコントラストAFで試して下さい
平面の対象物ならよっぽど手でやるより正確にピントが合いますよ
自分のD7000は調整ネジ時計回りに1.5周回してジャスピンです
たまたまたどり着きましたさん
コメントありがとうございます!
仰る通りかもしれません。
すでに、D7000は手元にないので再レビューはできませんが、ローパスフィルター以外の要因が絡んでいそうです。
星空撮影にNikon1 J5を使っていますが、APSカメラに300mm/f2.8を載せるためNikon D80、D3200、D5100、D7000(2台)、D7200のノイズを撮影してみました。1~15分露光、ISO3200でボディキャップをしたままです。
結果、一番ダークノイズが少なかったのはD7000(2台)で、アトはD7200、D5100、D80、D3200の順でした。ただ、D80は、コーナーにひどいノイズがあるものの、画面はD7200を凌駕するほどのノイズの少なさでした。ただ、このD80は星空撮影には、星に偽色が出るので不向きとされています。
またEXPEEDは一つの目安かも知れませんが、機種の個体差か否かは不明ですがD7200とD3200には期待を裏切られた感がします。
渋谷義一さん
コメントありがとうございます!
なるほど、そのような結果だったのですね。
ダークノイズとなると単なる高感度ノイズとは違って来るのかもしれませんね・・・・。
LPLの無反射ガラスで複写原稿を押さえ、左右からいろ温度5000ケルビンのブルーランプを45°から照射してください。AFではなくライブビューでピントを追い込むのは複写撮影の常識です。複写台でないと光軸が複写物の中心に当たりません。17mmで撮影するなど論外です。70から100mmF2.8クラスのマクロレンズ(FXで2倍望遠)で撮影しましょう。D7000の画像は誰が見てもピントが外れています。
ジナー6さん
コメントありがとうございます!
確かにこれピントはずれていますね。