ハーフNDフィルターは風景を撮るカメラマンの間では、わりと馴染み深い機材かと思います。
私も有名メーカーのハーフNDはおおかた使用しました。
しかし、最近ではめっきり使わなくなってしまいました。今回はハーフNDを使わなくなった理由と、ハーフNDの必要性について書いてみたいと思います。
目次
ハーフNDを使わなくなった理由
使うのが手間
まず、ハーフNDは使うのがやや手間です。
レンズにアダプターを着けて、アダプターにホルダーを着けて、ホルダーにハーフNDを着けて・・・。少し時間がかかります。特に冬は手袋をしているので余計。
レンズ交換する時も、やはり手間なんですよね。
ハーフNDを使うようなシーンでは光の状況が刻々と変化します。そこで撮影のテンポが悪くなってしまうのが、個人的にはどうも難でした。
なくてもなんとかなる
ハーフNDは明暗差をなくす機材ですが、NikonのRAWデータのダイナミックレンジは物凄く広いです。
参考:ダイナミックレンジとは!?ダイナミックレンジを最大に活用して上手く撮影!
明暗差が激しいシーンでも、ちょっと暗目に撮影して、現像時にシャドウを持ち上げれば、殆どのシーンで問題ありません。もし、それでダメな場合でも、HDRや露出ブレンドすれば解決します。
というわけで、ハーフNDの必要性をあまり感じなくなりました。
不自然になることも
ハーフNDを使うと山とか木とか不必要な部分まで暗くなってしまうことがあり、不自然な見た目になることがそこそこあります。
そうなりにくいハーフNDも発売されていたりしますが、それでも限界があるようです。
これをレタッチで取り除こうと思うと、なかなか厄介で手間がかかります。その手間をかけるくらいなら、HDRや露出ブレンドで良くないかと思うわけです。
ハーフNDを必要とする撮影が少なくなった
ハーフNDを使用するような明暗差のある場面は、空と地上を一緒に写すような時です。つまり、広角での撮影に多いです。
これは個人的な話ですが、広角を使った撮影がかなり減りました。中望遠からの撮影が圧倒的に多いです。
なので、ハーフNDはコスパの悪い機材になってしまいました。カメラバッグのスペースを消費する割りに、使用頻度がかなり少ない。
以上、ハーフNDを使わなくなった理由です。しかしながら、それでもハーフNDがあると良い場面もあります。
ハーフNDが必要な場面について
長秒撮影するとき
NDフィルターを使用して長秒撮影する時は、ハーフNDがあった方が撮影は楽だと思います。
NDフィルターを使用しての長秒撮影は、露出のコントロールが割と難しいです(マニュアル撮影だと余計に)。空が飛んでしまったり、地上が黒潰れしてしまったり、右往左往している間に良い光を逃してしまう。そんな時にハーフNDを使用すれば、何とかなりやすいです。
あとはHDRや露出ブレンドするにも、長秒撮影だと素材を撮るのに時間がかかりますね。ハーフNDを使用すれば、時間を節約できます。
特に、光の状況が刻々と変化するマジックアワーなどでは時間は貴重です。
海とか湖での撮影が多い人には、ハーフNDは欠かせないかもしれませんね。
合成やRAW現像したくない人
私は該当しませんが、HDRや露出ブレンドなどの合成をしたくない人も中にはいらしゃるかと思います。
あとはRAW現像したくない人。JPEG撮影の人ですね。
そういった人にはハーフNDは必須かと思います。
【KANI】フィルター カメラ用 角型フィルター NDフィルター ハーフフィルター Premium LR SOFT GND0.9 (150 x 100mm)
まとめ
以上、ハーフNDを使わなくなったという話でした。
まぁ、フィルターをガチャガチャ交換するのも楽しいのは確かです。みなさんはハーフNDを使用していますか!?
自分も最近はあまり使っていないですね、ハーフNDフィルター。実際RAW現像でだいたいなんとかなりますしね。強烈な朝焼けや夕焼けを真正面から景色と一緒に広角レンズで撮影するときくらいや月と風景を一緒に撮るときには使いますが、露出ブレンドでも間に合っちゃいますよね、きっと。
ちなみに角形フィルターとしては自分は星景写真を撮るのに「Partial soft filter」は重宝しております💡
tatsumoさん
やはりハーフNDは出番少なめですよね・・・。
Partial soft filterですか。最近の角形フィルターは色々バリエーションが増えて面白いですよね!