写真を始めたばかりの頃はよくケラレていました。
今でもたまにケラレます。
今回はケラレの原因と対策について書いてみたいと思います。
ケラレとは
遮蔽物によって画像の一部に影が写り込むことをケラレと言います。
例えばこんなやつですね。
画像の四隅に影ができています。これがケラレです。
撮影中は気付かないことが多いですね。後で画像を見てガッカリします。
ちなみに、画面の周辺部が暗くなる周辺減光というものもあります。
これが周辺減光。画像の四隅が少し暗くなりますがケラレとは別物になります。
周辺減光はレンズの性質(収差)によるもので、F値開放付近で撮影すると起こりやすいです。なので、ちょっと絞れば解消することが殆どです。ケラレは遮蔽物の影響なので絞っても解消しません。
では、ケラレの原因と対策を見てみましょう。
ケラレの原因と対策
フィルターの枠
ケラレの原因で1番多いのがフィルターの枠が写り込むことかと思います。
フィルターを1枚で使う分にはケラレは殆ど起こりませんが、重ね付けをして広角域で撮影をすると高い確率でケラレます。
こんな感じに四隅がケラレます。
保護フィルターをしたままNDフィルターを付けたり、NDフィルターを重ね付けしたり、NDフィルターとPLフィルターを組み合わせたりする時ってたまにありますよね。このような時はフィルター枠の厚みが増すので、それが画角内に入り込み遮蔽物となります。
特に広角域はケラレやすいです。一方で標準域や望遠域は案外大丈夫なことが多いですね。
対策としては、
- 重ね付けしないこと
- 画角を調整すること
- 薄枠のフィルターを選ぶこと
などがあります。
NDフィルターやPLフィルターを使用する時は必ず保護フィルターを外し重ね付けしないようにします。また、NDフィルターも重ね付けしなくて済むようにND効果の濃いものを用意すると良いです。
どうしても重ね付けが避けられない時はズームして、ぎりぎりケラレない画角を狙うと良いと思います。
あとは薄枠仕様のフィルターを選ぶことですね。Kenkoなどのフィルターにはワイドタイプ(Wなどと表記される)の薄枠仕様のものがあるので、これを使うとケラレにくくすることができます。
Kenko NDフィルター PRO1D プロND16 (W) 77mm 光量調節用 277447
レンズフード
レンズフードがちゃんと嵌っていなかったり、レンズに合っていないものを使用するとケラレることがあります。
レンズフードがちゃんと嵌っていない場合はこんな感じにケラレます。こうなったら救いようがありませんね。
あとは安価な汎用性のレンズフードを使ったりするとケラレることがあるようですね。私は使ったことないですが。
対策としてはレンズフードをきちんと嵌めるのはもちろんのこと、あとは汎用性レンズフードは避けて専用のレンズフードを購入すると良いかと思います。
内蔵ストロボ
内臓ストロボを使うとケラレることがあります。
こんな感じに。
特に長いレンズを使うとケラレます(広角側の方がケラレやすい傾向)。
画像参考:リコーイメージング
上図のようにレンズが長いと先端部分がストロボの光を遮ってしまうらしいですね。私の持っているレンズだとニコン24-70㎜f2.8で内蔵ストロボを使うと完全にケラレます。最初このことを知らなくてびっくりしました。
この場合は外付けのストロボを使用するとケラレ対策になります。
フィルターホルダー
角型フィルターを使う際はレンズにホルダーを装着しますがこれによってケラレることがあります。
私はNISIのニコン14-24㎜f2.8専用ホルダーを使用していますが、ホルダーが斜めに傾いているとケラレるのはもちろんのこと、正位置でもケラレることがあるようですね。
ホルダーが斜めに傾いている時はこんな感じにケラレます。
しっかりケラレていますね。
正位置でも焦点距離14㎜で最短撮影距離付近にて撮影するとこんな感じにケラレます(最短撮影距離だと若干写る範囲が広くなるようです)。
左右画面の端に影ができています(フィルターを挟める枠の影)。最短撮影距離でフィルターを使用する機会はあまりないかもしれませんがケラレのは事実です。
対策としてはホルダーはしっかり嵌めて傾けないこと。あとKANIなどのケラレないホルダーを選ぶことなども対策になるかもしれませんね。
【KANI】フィルターホルダー NIKON AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8 HT150N1 Ⅱ用 角型フィルター用 170×150 150×150
まとめ
思わぬところでケラレると折角の写真も台無しです!
特に角型フィルターは気を付けたいですね!
ワイズさん
こんにちは!
興味深く読ませて頂きました。
と言うのも、K-1買って何が困るって広角のレンズ選択なんですね…
DFA15-30なんてメチャクチャ高いですしね!(笑)
で、どうしているかと言うと
タムロンのB001と言うレンズ スペックはAPS-C専用で10-24の超広角。
コレ、15mmからフルサイズで使えちゃうんですよ…
でも全領域でケラレと言うか、周辺減光が著しいし。
元々APS-C専用なので自己責任ですが、色々試行錯誤を楽しんでいます。
以降はご質問ですが
フルサイズのカメラって大半はクロップ機能がついていると思うのですが
このレンズ、12mmまではf3.5で以降可変絞りなんですね。
15mmで使おうとするとf4になります。
すなわち、クロップで換算10mm(15mm)でf3.5で使用でき
フルサイズで15mmf4でも使用できる事になるんです。
クロップ時の画素数は1500万画素ほど。
ほぼ画角は同じ、相違点は絞り値と画素数となります。
星空の撮影において、フルサイズとクロップ…
どちらで使用したほうがよろしいですかね?
きやっちさん
コメントありがとうございます!
周辺減光が著しいしとは言え、15㎜からフルサイズでも使えるのは凄いですね!
他のAPS-C用広角レンズでもそうなのだろうか・・・!?
最終的にその写真を何に使いたいかにもよりますが、特に大きくプリントとかしたい訳でなければ1500万画像でも十分な気もします。
フルサイズ15ミリで周辺減光が激しいようですが、現像しようとすると割と厄介です。減光している部分は荒れやすいし、コントラストを高めると減光が目立ちます。
F4とF3.5では大きな違いもないですし、クロップでも良いのかなとは思いますが・・・。
ワイズさん
こんばんは!
ご返答有難うございます!!
以前、冬季転倒で壊したのはシグマでしたっけ?
同スペックのタムロンA016は全領域でケラれてしまって
使い物になりません。クロップしたら別ですけどね。
私の場合、プリントアウトする事もなく、PCでの閲覧なので
気にしたものではないのかもしれませんね。
お答え頂き有難うございました!
色々と試行錯誤で使ってみますね!
きやっちさん
ご返信ありがとうございます:)
シグマのレンズです!
そうなんですね・・・。
ご自分で試行錯誤するのが1番経験になりますよね:)