「Manfrotto Imagine More」というマンフロットさんが運営しているサイトに、「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」という記事が掲載されていました。
これはフリーランスフォトグラファー、写真コーチ、著者兼ブロガーであるAlessio Furlan氏が書いた記事のようです。
写真を始め出した頃は、例えば「機材も安価なものだから良い写真はなかなか撮れない」や「美しい場所に行かないと綺麗な写真は撮れない」などと思いがちではないでしょうか!?
でも、決してそうではないようです!
Alessio Furlan氏によれば、風景を撮影する際に犯しがちな6つの誤りというのもがあり、それらに気をつければ失敗写真を減らしていけるというのです。
写真うまくなりたい。
最初から完璧を目指すのは難しいですが、一つずつ失敗を反省し減らしていけば、いつかは理想の写真に行き着くはずです:)
以前にも当ブログでは「Manfrotto Imagine More」の記事を参考にさせてもらったことがありましたが、今回も「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」を手引きに、自分の写真を省みるというスタイルで写真撮影の手法を学んでいきたいと思います!
参考:一眼フレで風景写真の参考に。「IPHONE写真に奥行き感を与える 5つのコツ」が一眼レフカメラにも参考になる。
「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」で学ぶ
引用しながら進めていきたいと思います:)
「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
間違った瞬間に風景写真を撮影している
「間違った瞬間に風景写真を撮影している」
これは多くの人が犯しやすい間違いです。 ぴかぴかに晴れた日の昼前とか昼下がりとか、撮影に適さない時間に、風景撮影をしようとしているのではないでしょうか。
絶対とは言えませんが、夏の午後の強烈な陽光は、ライティングとう点において風景写真の撮影に適切とは言えません
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
Alessio Furlan氏曰く、日中の強烈な陽光はライティングとう点において風景写真の撮影に適切とは言えないというのです。
そういえば、日中の強烈な光の中で構図を取るのは難しいことがあります。
例えば、サイド光だと上写真のように強い影ができてしまうし、逆光だとすぐに黒つぶれしてしまいます。
Alessio Furlan氏はこれの解決策として日中の光線が強い時間帯を避け、早朝や日没付近で撮影することを提言しています。
確かにこの時間帯は優しい光に包まれ強い影ができにくいので撮影しやすいです。また、早朝や日没付近でのブルーアワーやマジックアワーを撮影するだけで写真が上達したように思えます。
朝日や夕日での時間帯を狙うのは風景写真では主流ですね。
ただ、朝は寒いし眠くて苦手です。また、登山のように時間的な制約があり日中での撮影が避けられない場合もあります。
そんな時は太陽を背にした順光での撮影が風景写真には適していると言われます。緑や空の発色が良くなります。もちろん、あえて逆光で撮影という選択もありますけど。
日帰り登山だと行き帰りで太陽の位置が変わるので順光での撮影を狙えますね!
画像に明確な被写体が不足している
「画像に明確な被写体が不足している」
素晴らしい風景など、壮観な何かを目の前にすると、非常に平凡な写真をとってしまいがちです。その瞬間の感情に流されて、明確な被写体が欠けており、見る人にとっては意味をなさない写真をとってしまいがちです。
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
これは最も陥りがちな失敗のような気がします。
綺麗な風景だと思いバシバシ撮影したけれど、後でその写真を見たら全然綺麗じゃないというパターンですね。よくあります。
これは今日撮影した写真です。家の近くにある牧草地で牧草と紅葉したカラマツが綺麗だなと思いパシャっとしました。でも、何を伝えたいのかわからない平凡な写真になってしまいました・・・。
これの解決策は、Alessio Furlan氏曰く写真を撮る前に10カウントし「私の注意を惹いたものは何なんだろう?」と自問自答してから撮影することだそうです。
この時の場合、この牧草地で私の注意を引き付けたのは何だったのか??これをよく考えて構図や焦点距離を定め写真に表現する必要があります。
例えば、とにかくカラマツの黄色が目を引いたなと思ったら、
そうならば、カラマツを被写体として大きく写せる構図にします。しかも、ちょうど順光で綺麗な色が出ました。
また、牧草地が広々伸びる様が綺麗だったなと思ったら、
そうならば、牧草地自体をメインにして広さが強調される構図にします。
写真の出来不出来は別にして、最初の写真よりは何を表現したいのかわかり易い写真になったと思います。ちなみにどれも焦点距離16㎜で撮影です。
写真を撮る前に10カウントし「私の注意を惹いたものは何なんだろう?」と自問自答をしてから撮影する。これは本当に大事ですね!
クローズアップした被写体が無い
「クローズアップした被写体が無い」
ある風景は、素晴らしくはあるのだけれども、本当にはっきりとした被写体がないものもあるでしょう。美というのは、様々なもののコンビネーションで創られているものであり、カメラでとらえるのが難しいこともあります。
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
「ある風景は、素晴らしくはあるのだけれども、本当にはっきりとした被写体がない」、そうなんですよと言いたいですね!
綺麗な景色なのは間違いないけれど、何を被写体として写せば良いのかいまいち分からないというパターンです。これもよくあることです。
Alessio Furlan氏はこの解決策として、花や岩といった要素に目を向けそれをクローズアップして写真に含めると良いと言います。
なるほど、細かい要素であれば被写体をうまいこと見つけられそうです。
特徴的な何かを前景にして写真に含めると良いということにリンクしますね。岩肌だとか落葉だとか、何かと見つけられそうです!
効果的でない構成
「効果的でない構成」
幸運にも、よく撮影されている、特別な場所を訪れることができれば、予想していなかったとしても、何千回も見たような写真を撮ってしまいがちで、それは、自分以外の人々にとっても退屈なものだと思います。
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
あるあるですね。
絶景スポットに行ったはいいけれど、見たことのある写真を量産するパターンです。確かに自分にとっては思い入れはありますが、他の人にとっては平凡な写真だったすることがあります。
こんな「青い池」の写真は溢れかえっていますね。
これの解決策は、他の撮影者と同じ構図で撮らないことと書かれています。撮影ポイントをいろいろ探し、他の眺望点や視点を探します。そのままの解決策ですね。
ただ、これが一番難しいことですね。私は撮影に行く前に画像検索してどんな写真がネット上にアップされているのか確認することにしています。それで出来るだけ同じ構図にならないように気を付けます。でも結局、同じ感じになるのですけどね。
先の「画像に明確な被写体が不足している」や「クローズアップした被写体が無い」といった点に気をつければ、平凡じゃない構図で撮影できるかもしれませんね:)
あるいは、光芒や雪みたいな平凡でない自然条件を狙ったり、色使いで差別化したり、焦点距離を様々変えたりするなども解決策になりそうです!
コントラストが強すぎる
「コントラストが強すぎる」
デジタルカメラには大きな制限があります:ダイナミックレンジの幅です。 風景写真家はクローズアップした被写体、もしくは写真の下側部分と空の間の明るさにはっきりとした違いがあることを知らなければなりません。
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
これは重々承知のつもりです。
特に、夕日や朝日を狙って撮影するときは悩みの種です。下側が暗くなってしまいます。
明暗差のあるシーンの撮影はなかなか難しいです。
Alessio Furlan氏曰く、ハーフNDフィルターを使うのがいいと言っています。確かにハーフNDを使っている方を見かけることがよくあります。
しかし、私のような経験の浅い者にとってはハーフNDフィルターは敷居が高いです。値段も高いし、使い方も難しいそうです。また、使うのも大変そうでフットワークが鈍りそうです。
ということで、私はHDR合成がありかなと思っています。
参考:朝方の海を撮影!!HDRは露出を適正化させるのに便利だと実感!!
参考:ブラケット撮影してHDR合成をする。撮影手法の一つとして役に立ちそう!
ただ、HDR合成も完全な技術ではありません。うまく合成できないこともあります。また、HDR合成した画像を正当な写真として認めるかどうかという議論もあります。難しいところです。
しかしながら、撮影手法の一つとして取り入れるのは大いにプラスになるのではないかと個人的には思います。
ISO値を上げるのを恐れる
「ISO値を上げるのを恐れる」
写真コースをとったことがあれば、教えられる多くのことの中に、デジタルノイズを避けるために、ISO値を可能な限り低いものにセットすることがあると思います。なので、風景写真ではISO値を上げる必要がある場合もあることを聞いて驚くかもしれません。
引用:「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」
手ブレするなら三脚を使えば良いと思うかもしれませんが、そういうことではありません。
風景写真では被写界深度を得るためにF11やF16程度に絞ることが良くあります。そんな時は日中でも、時間帯によってはシャッター速度が1/数〜数秒に落ちてしまうことがあります。
その際に、手ブレは三脚で防げますが、被写体ブレは防げません。風で木や草は揺れるし雲も流れます。
ISO感度を上げることでのノイズは問題ですが、被写体ブレも問題です。どちらを優先させるのか天秤をかけた場合、木々や雲が動いて細部が失われるのであればISO感度を上げた方がいい場合もあります。
ということで、ISO感度を上げるのを無駄に恐れてはいけないというのです。
最近の一眼レフカメラは高感度に強いので嬉しいですね。それでもISO400〜800くらいまでと書かれています。
まとめ
ということで、今回は「Manfrotto Imagine More」の「風景写真撮影で避けたい、6つの誤り」という記事を参考に書かせてもらいました。
非常に糧になりました。
すぐにこれらを習得することは難しいですが、少しづつ身に沁みるように取り組んでいきたいと思います:)
本当に始めたばかりの頃は、いくらシャッターを切っても
”タダ”なのでバンバン撮していました。
やっと、シャッターを切る前に構図や絞りやシャッター速度を
考えるようになり、スリーカウントくらいは数えるように
なったかなと?
mickeyさん
コメントありがとうございます:)
私もです。いくらでも撮影できるので、数打てば当たる方式でした!
写真は目の前の風景と自分の感じたことの二つでできているのですね:)
私も自問自答頑張ります!!