ずっと行ってみたかったクチャンベツ沼ノ原登山口が開通したとのことで早速登山に行ってきました。
この登山口は2014年に開通、2年後の2016年に林道崩壊で通行止め。そして、今年になり4年ぶりに再び開通しました。
このように、すぐ林道が崩壊してしまいます。なので、登れる時にタイミングを逃さず行くべきコースなのです。
今回はクチャンベツ沼ノ原登山口から沼ノ原(大沼)でテント泊、ついでに五色岳まで足を伸ばしました。この辺りのルートは北海道でも屈指の人気縦走路です。
クチャンベツ〜沼ノ原〜五色岳を登山
クチャンベツ沼ノ原登山口に通じるゲートが開きます。
本来、鍵がされているので森林管理局へ鍵の番号を問い合わせる必要がありますが、この時(2020年7月16日)は鍵がされていませんでした。
この状態がいつまで続くかは不明なので、不安な方は事前に確認した方が良いでしょう。
大規模に崩壊した林道は綺麗に作り直されていました。ただし、全体的に酷い林道なので軽自動車などはパンクのリスクが高いかと。
ちなみに、クチャンベツ沼ノ原登山口の駐車場は15台くらい駐車できる広さです。バイオトイレもある。ちなみに、私は平日に行きましたが駐車場の2/3は埋まっていました。下山時は土曜日の朝でしたが、駐車場は満杯で林道の脇に車が停められている状態でしたね。
では、登山開始。
登山道は笹刈りがされていて分かりやすかったです。ただし、一回沢を渡りますが、その辺りが迷いやすいので注意が必要です。
私が登山開始するタイミングで、下山して来たご夫婦がいて、その方曰く「2,3度沢を渡って、膝上までの深さの沢があり、諦めて帰ってきた」と仰っていました。ただ、私が行くと浅い沢が一箇所だけ。この方々は一体どこを歩いていたのか・・・。ちょっと怖いですね。
後半にちょっとした急登がある。ドロドロなので滑らないように気を付けます。
ずっと視界はありませんが、2時間弱登ると一気に開け絶景が広がる。
なんとも言えない形のエゾマツ!?と遠くに見える山が美しい。
沼ノ原というだけあって大小様々な沼が点在しています。奥に見えるのはトムラウシ山。本当に綺麗です。
ずっと木道が続いています。この先に目的地の大沼テント場がある。
ちなみに、大沼が増水すると、テント場が水没してテントが張れません。最近、雨続きだったのでちょっと心配していましたが、全く問題ありませんでした。
20くらいはテントを晴れそうです。しかも、水際が1日50cmくらい後退している感じだったので、逆に終盤は水不足になりそうです・・・。
最高のロケーションです。
私を入れて3張りしかなかったですね。人が少ないのも良い。
この先、五色岳まで足を伸ばしてみます。五色岳までは6.2km、3時間から3時間半くらいのコースタイムです。
樹林帯を少し歩くと、急登に差し掛かります。ここはドロドロなので転倒要注意。特に下山時に。
急登を大体登ると眺めが良いです。
沼ノ原の森林が見渡せます。アースって感じ。
奥に少し見える沼が、今回テントを張っている場所です。沼ノ原は標高1400mくらいの高原になっています。
さらに少し歩くと木道の見晴らしの良いコースになる。
来た道を振り返ると、本当に綺麗。
緩い登りなのでキツくないし、眺めも良いし、最高のコースです。
すれ違う登山者も絵になりますね。
目の前には緩い登りの木道がうねうね続いています。
花も咲いているのでひたすら目が癒される。
左を向くとトムラウシ山が見えます。
この方向から見ると王冠のような山容がカッコいいですね。五色岳からは化雲岳を通りトムラウシ山まで行けます。この縦走路はさらに素晴らしいはずです。いつか歩きたい。
そして、五色岳に到着です。
五色岳は、私が来た沼ノ原、さらにヒサゴ沼方向、そして忠別岳方向の3コースが交わる地点です。なので、登山者で結構賑わっています。皆さん、色々情報交換していましたね。
トムラウシ方向(ヒサゴ沼方向)。
忠別岳方向。
ここから忠別岳避難小屋まで1時間半くらいでしょうか。
私は来た道を戻り、再び沼ノ原のテント場へ。
ここで夜は星を撮影。写真はまた別記事にしたいと思います。
朝は、大沼のリフレクションが綺麗でした。
中央に見えるトムラウシ山がカッコいい。空も澄み渡っています。
このあと無事下山。
しかし、駐車場に着くと車の鍵がない・・・。血の気が引きます。冷静になりザックからテントを取り出し広げると、中に鍵が転がっていました。よかった。これからはスペアキーをザックの奥に入れておきたいと思います・・・・。
まとめ
ずっと行きたかった場所へ行けてよかったです!
次、いつ林道が崩壊するか分からないので、早いうちに行くのがおすすめです!
羨ましいぐらいいいところですね。
北アルプスはよくSNSで見かけるんでだいたい想像は出来ます。
北海道の自然は魅力的ですね。
ライフさん
ありがとうございます!
北海道の山は猛々しさはありませんが、懐が深いです:)
例年なら、今頃大雪のふところで、撮影している所ですが今年は北海道へは行けず(他も行けず)にいます。チシマノキンバイソウが予想通りに咲いているのを見て、来年に思いをはせています。たまたま、来年の労山カレンダーにこの地のチシマノキンバイとトムラウシ山の写真が採用され、登山道が再開された今年、また行きたかったのですが・・。
happykenさん
今は遠征しづらいご時世ですね・・・。
山はいつでも待ってくれるので、ぜひ今度いらしてください:)