愛用しているGitzoシステマですが、最近ナットのトルク感が無くなってきたのと、川や湖で使って放置していたので亀の水槽みたいな匂いがしてきました。
なので、三脚のメンテナンスです。ただ、方法がわからなかったのでネットで調べました。
それでネットで調べた方法を自分でやってみて、あれこれ思った事があったので、備忘録的に自分のブロブにもまとめておきたいと思います。
目次
三脚のメンテナンスに用意したもの
Super Lube(スーパールブ) 多目的グリース/85g(チューブ) 21030 [HTRC3]
Super Lube(スーパールブ) の多目的グリースです。
グリースはホームセンターなどで普通に売られているもので良いようですが、誤ったものを使うと樹脂パーツが劣化する危険があるそうです。シリコングリースやリチウムグリースは問題無いとのこと。
上のSuper Lube(スーパールブ) の多目的グリースは、樹脂・ゴムに使えるシリコングリースの代替として、プラスチックやゴムに適合し樹脂対樹脂・樹脂対鋼どちらの潤滑にも使えます。
また、環境汚染が基本的に無く生分解性もあるようですね。風景フォトグラファーとしてはこの点にも気を払いたいところです。三脚のメンテンスには最適です。
それで、今回三脚のメンテナンスに用意したものはこれだけです。ただ、やっているうちにあれもあったら良かったなという物もありました。それについては追い追い書きます。
三脚のメンテナンス手順
三脚のメンテナンス:三脚の脚を分解する
まずは三脚の脚を分解します。
方法は簡単で、ナットをくるくる回し続ければ外れます。
こんな感じですね。
それで引っ張り出すとスポッと抜けます。非常に簡単です。レバー式の場合は簡単に分解できないので、砂を噛むと本当に最悪です。
脚を抜くと先端にプラスチック部品が付いています。これを無くさないようにしましょう。
そして、ナットの部分ですが、これもさらに分解できるようになっています。
このように外れます。
ただ、薄いプラスチックな上に外れにくいので、割れそうで怖かったです。注意しましょう。これは汚れの度合いを見て、必要な場合にだけ外すようにした方が良さそうです。
そして、上画像のゴムのリングも外した方が良いらしいですが、今回はそこまで汚れていなかったのでそのままにしました。
これで全て分解できました。3段なので部品が少なくて楽です。
基本的には同じ大きさの部品でも、戻すときは同じ場所に付ける方が良いそうです。というのも、箇所によって摩耗の仕方が違うからです。
なので、綺麗に並べてごちゃ混ぜにしない方が良いですね。
三脚のメンテナンス:汚れや古いグリーズを洗い落とす
次に、汚れや古いグリーズを落とします。
これは中性洗剤でも良いらしい。私は食器用洗剤を使いました。
あとは要らない歯ブラシを使います。
これでゴシゴシと汚れや古いグリースを落とします。三脚がジャリジャリする場合は、ここに砂が貯まっている。
水が黒く濁り、汚れやグリースが溶け出ているのが分かります。
ただし、私の三脚は比較的新しいですが、古い三脚だとグリースが固着している可能性もあります。それで汚れが落ち切らない場合は、パーツクリーナーを使うと良いです。
AZ(エーゼット) パーツクリーナー 650ml 油汚れ落とし〔ブレーキ&パーツクリーナー 脱脂洗浄剤〕(Y010)
プラスチックやゴムにも使用できる脱脂洗浄剤を選びましょう。今回、私は使いませんでした。
脚筒の部分も一緒に洗ってしまいます。脚筒はブラシを使うと傷が付きそうなので、手のひらで優しくささっと洗いました。あとは拭いて完了です。
ただし、私は不要なフキンで拭きましたが、繊維が脚に付着して、綺麗にしたはずなのにホコリがついてちょっと不快でした。
なので、埃の出にくいペーパーウエスなどがあれば良いなと思いました。
次に、ナットの部分も洗います。
内側を入念にブラッシングし、汚れとグリースと取り除きます。
これで完了です。
あとは完全に乾くまで放置します。
三脚のメンテナンス:グリスアップして組み立てる
乾いたあとはグリスアップです。
用意しておいたグリースをネジ山部分に塗ります。
この際にも歯ブラシを使うと良いらしい(汚れ落としで使ったのとは別なもの)。余剰分なグリースはブラシの根元に溜まっていくので、グリースを付け過ぎることを防げるらしい。
実際に使ってみて、確かにグリースの付ける量は調整しやすいと思いました。ただ、グリースがブラシの根元にどんどん溜まるので、消費量は多くなりそうです。頻繁にグリスアップするわけでは無いので、ちょっとくらい消費量が増えても問題ないと個人的には思いますが。
こんな感じでネジ山にグリースを塗りました。適量が難しい。ナットの方には塗る必要はないとのことです。
あとは組み立てるだけです。
ナットを脚に通し、先端にプラスチック部品を取り付けます。
脚の穴と、プラスチック部品の凸が噛み合うようになっています。
それを太い脚の中に収納していきます。よく見ると穴の中に突起部分があるので、ここにプラスチック部品の切れ込みが当たるように入れていきます。
このような感じですね。
全ての脚でこの作業をすれば三脚のメンテナンスは完了です。ナットのトルク感も戻り、変な臭いも消えました。スッキリ。
ただし、やはり新品と比べるとカーボンに輝きはないように思います。
この場合は艶出し剤を使うと良らしい。
ナポレックス アーマオール 保護&ツヤ出し剤 [水性] プロテクタント 300ml タイヤ、家具、レジャー用品等に自然な光沢感と劣化防止効果 プロテクタント A-3
ツヤが戻る他にオゾン・紫外線による劣化も防げ、水の弾きも良くなるとのこと。
あとは、ネジのサビ止めにオイルを塗ることもあるようですね。
AZ(エーゼット) 長期防錆オイル 216h 50ml 塩水噴霧試験216時間A級〔防錆剤 防錆油〕(L14805)
確かに海で使うと金属部分のサビが気になってきます。
Gitzoも石突きのネジがサビそうなので、使おうかと思いましたが、今回は止めました。私の場合、湖や川に三脚を浸けることが多いので、その際に油が浮いてしまう可能性があるのが嫌だなと思ったからです。一応、風景フォグラファーなので少しくらいは環境のことを考慮します。
以上、三脚のメンテナンスでした。これで気持ちよく三脚を使えます。
まとめ
大事な三脚のなのでしっかりメンテナンスして綺麗に長く使ってあげましょう。三脚のメンテナンスは簡単です。
三脚を綺麗にすると写欲も湧いてきます!