だんだんと涼しくなってきましたね。もうすぐ秋がやって来て、すぐに冬です。
そうするとウェアが欲しくなるわけです。もう十分あるのに、また欲しくなる。
それでArc’teryx(アークテリクス )が欲しくなるわけです。憧れのアウトドアブランド。アークテリクスは非常に高性能ですし、やっぱりかっこいい。
ただ、シリーズやモデルが多くて何を選べば良いのか分かりにくい。ということで、アークテリクスの選び方についてまとめておきたいと思います。
目次
アークテリクスの選び方
アークテリクスの商品名にはベータやアルファ、あるいはSVやTLなどの表記があり、これには一定の意味があります。
これを理解すればアークテリクスの選び方を知れます。
アークテリクスの選び方:シリーズ
製品にはいくつかのシリーズがあります。
メジャーで有名な2つのシリーズはこれ。
アルファ | クライミングとアルピニズム用ウェア。高山の環境に対応できる |
ベータ | 総合的な山岳用ウェア。まざまなアクティビティやコンディションに対応 |
アルファ、ベータともにゴアテックスのジャケットが人気です。
よく言われるのが、丈の長さがアルファの方が長く、お尻が全部隠れるくらいと言われていたり、ベータはやや短めでお尻が半分程度隠れるくらいと言われていたりします。
アルファはクライミング用ウェアとして、ハーネス対応の丈になっているようです。ベータはそうではないので適度な丈となっています。
あとは、アルファの方が色々と厳しい環境でも使える機能的なデザインとなっています。例えば、バックパックやハーネスを着用しながらアクセス可能な胸ポケット、頭上への動きのための最大限の立体裁断などです。ベータはそこまでではないようです。
他にもこのようなシリーズがあります。
ゼータ | ハイキング用、緊急時用ウェア。トレッキングやバックパック旅行などに対応できる |
ガンマ | 耐候性と伸縮性のあるミッド・アウターレイヤー。ソフトシェルのウェアです。 |
デルタ | 通気性の良いミッドレイヤー。フリースです。 |
アトム | 高い耐候性を持つ多用途合成インサレーテッド・ミッドレイヤー。いわゆる化繊インサーレーションです。 |
サトロ | 天然防臭性能のあるメリノウールのベースレイヤー。 |
ロー | 素晴らしい湿気管理機能を持つ、熱効率に優れたベースレイヤー。 |
もっと色々とありますが、このような感じでウェアがシリーズ分けされています。
そして、同じシリーズのウェアでも、使う環境によってモデル分けされています。例えば、同じ登山用ウェアであるベータでも、悪天候でもカバーできるモデルか、それか持ち運びにも考えられたモデルか、などによって素材等が違ってきます。
あるいは、同じ化繊インサーレーションであるアトムでも、分厚くより暖かさ重視なのか、動くことも考えて薄手なのか、中綿の量によって機能性が変わってきますね。
アークテリクスはこうしたモデル分けが細かくされています。
アークテリクスの選び方:モデル
ジャケットの使用を考えた場合、厳冬期登山なら多少動きにくくても厚くタフな生地である必要がありますが、平地のハイキングやタウンユースなら弱くても柔らかく動きやすい生地の方が適しています。
このような機能性や使用目的の違いが、モデルとして分類されています。
モデルの数は多いですが、4つのモデルが基本です。
SV | 悪天候用モデル。 悪天候など厳しいコンディションに長期間耐えうる、最も耐久性の高い素材を用いた耐候性のあるアイテム。Severeの意味。 |
AR | オールラウンドモデル。 さまざまなアクティビティに活用できる多用途という点を重視した、耐候性能に優れた機能と素材を使用。All Round Useの意味。 |
LT | 軽量モデル。 高性能でミニマルなデザイン、耐久性と高機能を確保しつつ機能を最小限に抑えることで軽さを追及したモデル。Lightの意味。 |
SL | 超軽量モデル。 軽さと持ち運びやすさを重視した、超軽量素材とデザイン。高い対候性と機能性を持つが、耐久性はやや劣る。Super Lightの意味。 |
アルファやベータなどのゴアテックスジャケットで考えると、生地の厚さは「SV>AR>LT>SL」です。SVは厳冬期登山用。AR、LTでもハードシェルとして雪山の使用にも十分耐えます。SLはタウンユースでも行けるようなモデルです。逆にSVは相当生地が厚いのでタウンユースなどでは着心地が悪く不向き。
ちなみに、私はSLのゴアテックスジャケットを持っています。この中では一番生地が薄いモデルでゴアテックス パックライトという2レーヤーの生地が使われている。これは他より耐久性でやや劣りますが、それでも割としっかりしていますね。北海道の冬でも低山なら全く問題を感じないくらいです。
アトムやローといったシリーズでも、「AR>LT」で厚みが違います。
ちなみに、これ以外にもモデルはあります。
FL | 軽量かつ高機能なミニマリスト向け。最小限の装備ながら、変わりやすい天候状況に対応する高機能・軽量のミニマルデザイン。Fast&Lightの意味。 |
MX | 変わりやすい天候でのアクテビティ向け。非常に丈夫で、通気性と動きやすさにも優れる。変わりやすい天候の下、他のアイテムと組み合わせて使用するのに最適。 |
IS | インサレーテッド。暖かさを効果的に確保し、さまざまな要素から体を守る断熱性能に優れた製品。 |
FLは小さく包装できるパッカブルなものが多いです(ゼータ FLなど)。MXはソフトシェル素材のものが多い(ガンマ MXなど)。ISは分厚いインサーレーション(アルファ IS)。
あとは、サイズ感も確認しておきましょう。
アークテリクスの選び方:サイズ感
サイズ感も細かく分かれています。
- ネクスト・トゥー・スキン・・・最もピッタリしたフィット。ベースレイヤーシリーズに採用
- トリムフィット・・・細身でバタつきのないフィット
- レギュラーフィット・・・細すぎず太すぎないスタンダードフィット
- リラックスフィット・・・ゆったりとしたフィット
- エクスペディションフィット・・・最もゆとりのあるフィット
このような感じです。
ただし、登山ウェアなどは中に着込むことが前提となっているので、トリムフィットと言いつつ、ある程度ゆとりがあったりします。
あとサイズはUSサイズなので1,2サイズほど落とすと日本人にはちょうど良いです。
以上がアークテリクスの選び方でした。こうしてウェアを見ているとあれこれ欲しくなりますね。個人的に今年欲しいものをいくつかピックアップしてみたいと思います。
アークテリクスのウェアがあれこれ欲しい
アトムLT
ARCTERYX(アークテリクス) アトムLT フーディ男性用 14644 パイロット M
アトムは化繊のインサレーションです。去年、モンベルのものを使ったのですが、かなり便利で重宝しました。ずっと着っぱなし。
なので、今年はアークテリクスのアトムLTが欲しいです。素材に独自の「コアロフト™」を使用しています。コアロフト™は太い繊維と細い繊維の二種類が使われてるのが特徴です。
これにより化繊綿の弱点とも言える長年の使用でロフトが低下してしまうのを弾力のある太い繊維が防止。さらに、太い繊維の空間に細い繊維を這わせて温かい空気を閉じ込めます。
アトムには分厚くより暖かいARもありますが、私は運動量が多いのでLTを選択。アトムLTは本社のスタッフ全員が1着以上所有しているくらい良い製品らしいですね。トリムフィットのシルエットも良いです。
ガンマLTフーディ
ARC’TERYX(アークテリクス) Gamma LT Hoody (ガンマ LT フーディ) Men’s Black (XS)
ガンマシリーズはソフトシェルになります。LTなので適度な生地厚です。
ソフトシェルは防水性はありませんが、透湿性が高く、ストレッチ性があり運動性に優れています。ゴアテックスにはない着心地ですね。
私はファイントラックのソフトシェルを持っていますが、これもすごく便利です。ソフトシェルは何枚あっても良い。
カイヤナイト ジャケット
ARC’TERYX(アークテリクス) Kyanite Jacket Men’s カイヤナイト ジャケット メンズ 18942 ブラック S
カイヤナイト ジャケットはフリースです。
表地はナイロン素材のハードフェイスで摩耗に強く、裏地は起毛した優しい肌当たりで、暖かな空気を閉じ込めてくれます。幅広く使えるミッドレイヤーとしても単体でもいける。
サイズ感はトリムフィット。シェルを体に密着させて素材の通気性を向上させながらも、薄手のレイヤーを重ね着できるスペースを確保するとのこと。見るからに便利そうです。
ロー LT
ARC`TERYX(アークテリクス) ロー AR ジップ ネック シャツ メンズ Rho AR Zip Neck Mens Dimma M
ローシリーズは湿気管理機能を持つ、保温性に優れたベースレイヤーです。伸縮性、断熱性、通気性に富む「Torrent™ 起毛ポリエステル混紡素材」を使っており、低気温で行う低負荷のアクティビティに適しています。肌触りも極上らしい。
今までメリノウール素材のものを使っていたのですが、チクチクしてくるのと、湿気の発散性がいまいちなので、これを使ってみたいですね。LTではなくARもあるので、こちらでも良いかも。
まとめ
季節の変わり目は財布の紐が緩みます!
今年はどんな冬となるのか楽しみです!そのためにウェアもしっかり揃えたいですね!