最近、全国的に寒いようですね。東京でも氷点下、北海道だと喜茂別町で氷点下31度を記録したらしい。
本当に寒い。
それで氷点下の環境になると、思わぬ撮影機材トラブルも発生します。
ということで、これまで私が体験した極寒での撮影機材トラブルについて書きたいと思います。
これから北海道に撮影にいらっしゃる方もいるかもしれませんね。冬の北海道は寒ければ寒いほど美しいですが撮影機材トラブルにはご注意を。
極寒で起きる撮影機材トラブル
レリーズが・・・
私はロワジャパンのタイマーレリーズを使用しているのですが、寒いと液晶が薄くなり動きがもっさりしてきます。
それ程寒くなくても(氷点下5度くらいでも)発生するので、これを体験した人も多いかと思います。
朝方は刻一刻を状況が変化します。なので、サクサクっと素早く設定を変えたいのに、これが出来なくなるのですよね。使えるだけまだマシなのですが、これが氷点下20度とかになると液晶が薄くなり過ぎて表示されている数字が読めなくなってきます。
1、2月の撮影では毎回これに困っています・・・。
なかなか対策が難しいのですが、コードを伸ばすかワイヤレスレリーズにして、レリーズをポケットに入れて置くなどすれば良いかもしれません。
あと、高価な純正のレリーズならこんなことは起こらないのだろうか!?
使ったことがないので分かりません・・・。
ちなみに、氷点下25度とかで長時間カメラを使用していると一眼レフの液晶も薄くなりもっさりしてきます。例えば、ファインダー内の液晶が見えずらくなり、AFポイントがどこにあるのか分からなくなったりします。
これは滅多に起こりませんが。
レンズが・・・
レンズの結露凍結もよく発生します。
特に、夜間の撮影は頻度が高いです。日によっては1時間もしないうちに真っ白に凍結するということも。
一度凍結させてしまうとそこで撮影終了となるので厄介です。
対策としてはまずはレンズフード。これがあるだけで凍結具合が変わってきます。それからレンズヒーターです。
PROTAGE 結露防止 レンズヒーター 夜露除去 USBウォーマー P-LH02
先日、上の商品を星の撮影で氷点下15度以下で使用しましたが効果は絶大。
三脚やカメラが真っ白に凍結する中で14-24㎜F2.8の出玉レンズは完全にクリアでした。
レンズヒーターすごい活躍。
参考:結露防止にPROTAGEのレンズヒーターを買った!レンズの曇り対策におすすめ!
ちなみに、カメラにはタオルなどを巻くと良いですよ。
それから夜間の撮影でなくてもレンズやカメラに自分の息が掛かって凍結してしまうこともあります。
例えば、ファインダーを覗いている時に息をしたらファインダーが曇ってそのまま凍結することもありますし、フィルター交換などで前玉側を向いた時に息が掛かって白く凍結するということもよくあります。
これ油断するとすぐなるので、私はレンズ前玉側を向く時は息を止めるようにしています。
三脚が・・・
寒い日の撮影だと三脚が凍結し長さを調整できなくなることがあります。
特に、海などで撮影すると氷でコーティングされて三脚が全く伸ばせなくなります。
これは濡らさないようにするしか対策のしようがありません。ただ、海で濡らさないようにするのは難しいですよね。
また、海の撮影だけでなくても三脚は凍ります。
例えば、外で撮影して三脚に雪が付着しそのまま車内など温かい場所に持って行くと雪が溶けて濡れます。そして、そのまま再び外に行くと凍結するということが時々あります。
私はアルミ製三脚を使用しているのガンガン叩いてしまいますが、カーボン製三脚だと衝撃に弱いのでそうはいかないと思います。
なので、寒い日の撮影では三脚に雪が付着したり濡れた時はしっかり拭き取る事をおすすめします。
寒暖差で・・・
外で冷えたカメラを温かい車内や屋内に持ち込むと結露します。一度結露してしまうと乾かすのがすごく面倒です。
これも対策は難しいのですが、車なら暖房を入れない、家なら最初に玄関などの涼しい場所に置き徐々に温めるなどの方法があります。ただ、車で暖房を入れないは厳しいですね。
あとは、カメラをバッグに入れたり、あるいはタオルに包んで温かい空気に直接触れさせないようにする方法もあります。
冷たいカメラによって温かい空気が冷やされることで結露は発生するので、タオル等で包んでこれを阻止する訳です。なので、タオルは厚手で大きめなものを使用してしっかり包むと良いですよ。
ちなみに、私はタオルに包む派です。車の暖房は入れます。
まとめ
極寒での撮影は色々と気を配ることが多いですね!
ただ、冬景色は寒い程美しいので寒気にはもっと頑張って欲しいです!