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選ぶ前に知ろう!どの一眼レフカメラが初心者におすすめか!?事前に知っておくと糧になること。

投稿日:2015年12月19日 更新日:

いきなりですが、「どの一眼レフカメラが初心者におすすめか」ということは、もちろん人それぞれケースバイケースです。

ですが、カメラを購入する前に頭に入れておくと有用な事は共通してあります。今回はそこのとについてざっくりと書いてみたいと思います。

まず、ここでの前提として

一眼レフカメラにはセンサーのサイズによって、APS-C機とフルサイズ機という2種類に分けることができます。

センサー(撮像素子)

このキラキラした部分がセンサーです。センサーとは光を画像データに変換する、人間の眼で言う網膜みたいなものです。

例えば、テレビCMで流れているキャノンとかニコンの一眼レフカメラは殆どがAPS-C機です。

この小栗旬氏のCMの一眼レフカメラもAPS-C機です。

また、家電店のカメラコーナーに置いてあるキャノン、ニコン、ペンタックスといったメーカーの一眼レフカメラも殆どがAPS-C機で、フルサイズ機はあまり置いていないこともあります。私の田舎の家電店には一台も置いていなかったです・・・。

値段もAPS-C機は数万円で購入できるものもありお手頃ですが、フルサイズ機は十数万円以上して高価です。でも、いろいろフルサイズ機の方が良く、多くのプロはフルサイズ機を使用しています。

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

ということで、一眼レフカメラを初めて購入する人は殆どがAPS-C機を購入すると思います。私も初めての一眼レフカメラはAPS-C機であるニコンD7000を購入しました。

今回はAPS-C機に限って書いてみたいと思います。

カメラ選びの前に、高いカメラと安いカメラの違いを知ろう

APS-C機の一眼レフカメラでも値段の開きが結構あります。

この値段の違いで何が違うのでしょうか?

写真の綺麗さ、画質はほぼ同じ

なんとなく高いカメラの方が画質が良く綺麗な写真が撮れると思うかもしれませんが、実はそうでもありません。

例えば、ニコンではD3300とD7200という一眼レフカメラの機種があります。前者が3万円台で後者が10万円越えです(2015年12月で)。値段に7万円ほども差があります。

でも、それぞれのカメラで明るい状況下で同じレンズを使用し同じ構図で撮影した写真を見比べても、どっちのカメラで撮影したかなんて見分けは殆どつかないはずです。最大に拡大しても見分けは困難だと思います。

暗い状況下の撮影でも、D3300とD7200であれば画質に雲泥の差がでるということは無いはずです。差が無いか、あっても僅かだと思います。

スクリーンショット 2016-01-15 21.23.29

というのも、両機とも最新のAPS-C機だからです。

同じAPS-C機であれば画質に差はあまりないのです。

ただし、それには「最新のカメラであれば」という条件が付きます。

というのも、カメラの技術は年々進歩しているので、新しいカメラの方が画質が良いと単純に言えるからです(それでも、最新のカメラと一世代前のカメラでもそんなに大きな違いはないのが現状ですが)。

スクリーンショット 2016-03-17 18.55.23

ということで、高いカメラも安いカメラも画質はほぼ同じと言えます。画質に違いをもたらすのは値段よりも世代の方です。

では、値段の差で何が違うのか?

では、この値段の差はなんなのか。

これもざっくり言うと、

  • シャッターチャンスへの強さの違い
  • 使い勝手などの操作性や機能性の違い

となります。

写真の画質とは違うところに差があります。

シャッターチャンスへの強さ

まず、高いカメラの方が「シャッターチャンスに強い」と言えます。例えば、動きものの撮影に強くなります。

一眼レフカメラはピントを合わせることのできるポイントに制限があります。スマホのカメラなら画面上のどこでもタッチした場所でピントを合わせられますが、一眼レフカメラは違うのです。

スクリーンショット 2015-11-16 20.14.47

この一眼レフカメラのピントを合わせられるポイントのことを「フォーカスポイント」と言います。

例えば、ニコンには価格の安い順からD3300(3万円台)、D5500(7万円台)、D7200(10万円台)という一眼レフカメラがあります。それぞれフォーカスポイントは11点、39点、51点となっています。

これがD3300の11点です。ファインダーを覗いた時にこの点でしかピントを合わせられません。結構すかすかですね。

一方でこれがD7200のフォーカスポイントです。

全部で51点あり多くなっています。結構詰まっていますね。

それで、例えば風景や小物などの動かない物の撮影であれば、フォーカスポイントの数はそこまで重要ではありませんが、動くもの撮影であれば重要になってきます。

動いているものは多くの点でピントを捉えられた方が撮影に優位ですからね。

ニコンHPを見てみると、D3300やD5500はFamily Nikonというキャッチフレーズですが、

D7200では、

鷲!?鷹!?が広告に採用されていて、動きものの撮影に強いことをアピールしているようです。分かりやすいですね。

あと、高いカメラの方が暗い場所でもピントが合いやすかったり、連写スピードが速い傾向にあります。

ということで、高いカメラの方がシャッターチャンスに強いと言えるのです。

これは各メーカーで価格によってわかりやすい性能差があります。

使い勝手などの操作性や機能性

あとはカメラの価格の違いにより「使い勝手などの操作性や機能性」も違ってきます。

一眼レフカメラは上中下みたいに3クラスにざっくりと分けることができるのですが、上のクラスはファインダーが明るく見やすくなっていたり、防塵防滴で多少濡れても大丈夫な仕様になっていたり、水準器が使いやすかったりします。操作性や機能性が高いです。

真ん中のクラスはモニターが可動式(バリアングルモニター)だったりして、下のクラスと差別化がされていたりします。

当然のことかもしれませんが、価格の高い上位のクラスの方が、あったらいいなという機能が多く搭載されるようになります。

つまり、カメラを使い込んでも不満が出にくいということですね。

一時まとめ

高いカメラと安いカメラの違いを見てきましたが、重要なのは価格により「画質」そのものはあまり変わらないということです。

価格によって変わるのは、「シャッターチャンスへの強さ」や「使い勝手などの操作性や機能性」ということになります。

カメラ選びの前に、どんな一眼レフカメラがあるのか知ろう

一眼レフカメラを購入する際はカメラ同士を比較検討すると思いますが、どのカメラを比較すればよいのでしょうか?

こそで、まずはどんな一眼レフカメラがあるのかを知ることが大切です。

ニコン・キャノン・ペンタックスのカメラ達

いきなり分かり難いかと思いますが、各メーカーHPで旧製品以外で掲載されている、一眼レフカメラ(APS-C機)を見てみます(2017年6月時点)。

ソニーの一眼レフカメラは停滞気味なので省きます。

ニコン

  • D500
  • D7500
  • D7200
  • D5600
  • D5500
  • D5300
  • D3400

キャノン

  • EOS 7D Mark Ⅱ
  • EOS 80D
  • EOS 9000D
  • EOS 8000D
  • EOS Kiss X9i
  • EOS Kiss X8i
  • EOS Kiss X7i
  • EOS Kiss X7
  • EOS Kiss X80

ペンタックス

  • K-3II
  • KP
  • K-70
  • K-s2

 

といった一眼レフカメラが発売されています。

一眼レフカメラを各クラス毎にまとめてみよう

さて、先に一眼レフカメラは上中下の3クラスにざっくりと分けることができると書きました。上のクラスを「ミドルクラス機」、中下のクラスを「エントリークラス機」と呼んだりします。

このクラス毎に一眼レフカメラを分類し把握しておくと、カメラ購入の際に比較検討しやすいです。なので、上記したカメラ達を3つに分類してみたいと思います。

スクリーンショット 2015-11-16 20.28.04

単純には分ける事はできなのですが、価格や基本性能(主にフォーカスポイント)などの違いを参考にして、それぞれのカメラを上中下のクラスに振り分けてみました。私が勝手に振り分けたので細かな事はご了承ください。

それぞれ価格順に並べています(2017年6月時点、ボディのみ)。もちろん、価格は変動するのであくまでも参考程度に。

括弧内の日付は発売日です。

まずは下位のクラスからです。

下位クラス

私が勝手に下位クラスと分類しましたが、一般的には「初級機」や「エントリークラス機」と言われる一眼レフカメラです。

  • ペンタックスK-s2・・・約48000円前後(2014年9月26日)
  • ニコンD3400・・・約47000円前後(2016年9月16日)
  • キャノンEOS Kiss X7i・・・約45000円前後(2013年4月12日)
  • キャノンEOS Kiss X80・・・約37000円前後(2016年4月14日)
  • キャノンEOS Kiss X7・・・約36000円前後(2013年4月24日)

これらのカメラが下位クラスとなります。予算が5万円以内であればここから選べば良いかもしれません。

このクラスの一眼レフカメラの最大のメリットは軽量コンパクトで安価なことです。

日常生活の一部をおしゃれに撮影したい人、料理や小物を撮影したい人などには良いです。このサイズなら鞄に入れてもそれほど負担にならないはずです。

また、安価なので趣味でカメラを始めたいけどハマるか分からない、飽きるかもしれないという人にも良いかもしれません。そのような人はなかなか高価なカメラに手が出せないですからね。

この中でコンパクト性というこのクラスのメリットを最大限発揮するのがこのカメラです。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7 ボディー KISSX7-BODY

キャノンのKissX7は「世界最小・最軽量の一眼レフ」ということを唱っています。本当に小さいです。キャノンでは最も売れ筋のカメラです。

そして、レンズキットでもよいですが、これにパンケーキレンズという小型のレンズを組み合わせればよりコンパクトです。

Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM

ちなみに、このクラスのカメラの中ではキャノンEOS Kiss X7iだけバリアングルモニターです。

個人的にはこれを使ってみたいです。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D3300 ボディ ブラック D3300BK

D3400の旧モデルです。

D3300はD3400の登場により1世代前のカメラとなりましたが、マイナーチェンジしかしていないので性能はほぼ同じと言えます。値段はD3300の方が断然安いです。このクラスの中では2400万画素で一番高画素。ただ、高画素=高画質という訳ではないのですが、これを分かっててもやはり高画素が欲しくなります。使って気分が良いのが一番ですからね。

あとペンタックスK-s2はこの中で基本性能(ファインダーの見易さなど)がずば抜けて良いです。ただ、他より重いです。キャノンやニコンとは少し路線が違うように思います。

 

逆に、このクラスの一眼レフカメラが適さないと思われる人は動く被写体を撮影したい人です。

遊んでいる子供など撮影できない訳ではありませんが、適したカメラとは言い難いです。スポーツや動物の撮影などでは思うように撮影できないと思います。

また、絶景スポットなどにわざわざ出かけて綺麗な写真を撮りたい人、早起きや夜遅くにわざわざ出かけて撮影しに行きたい人などにはあまりおすすめではありません。

なぜなら、使い込むうちに物足りなくなる可能性が大きいからです。つまり、機能性や操作性の点で本格的に使うには不便な所があると言うことになります。

中位クラス

私が勝手に中位クラスと分類しましたが、一般的にはこれらのカメラも「エントリークラス機」と呼ばれます。メーカーによっては「プレミアムエントリークラス機」と言うものもあるようです。

  • ペンタックスKP・・・約121000円前後(2017年2月23日)
  • キャノンEOS 9000D・・・約105000円前後(2017年4月7日)
  • キャノンEOS Kiss X9i・・・約95000円前後(2017年4月7日)
  • ニコンD5600・・・約73000円前後(2016年11月25日)
  • キャノンEOS 8000D・・・約66000円前後(2015年4月17日)
  • キャノンEOS Kiss X8i・・・約63000円前後(2015年4月17日)
  • ペンタックスK-70・・・約62000円前後(2016年7月22日)
  • ニコンD5500・・・約58000円前後(2015年2月5日)
  • ニコンD5300・・・約48000円前後(2013年11月)

これらのカメラがこのクラスに当たります。予算が5万円から8万円程度であればここから比較検討するのが良いと思います。

このクラスの一眼レフカメラは価格と機能のバランスが良いと思います。

上位のクラスのように動体に強く機能性も充実しているカメラは良いけど、高価で大きく重いのは嫌だ。かといって、下位のクラスのように軽くて安いのはいいけれど、動体に弱くて本格的な使用に不安のあるカメラも嫌だ。

そんな時にちょうどよいカメラです。動体もそこそこ撮れて機能性もそこそこ充実しています。ちなみに、このクラスのカメラはどれもバリアングルモニターです。

この中で個人的に良いと思うのはこのカメラです。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D5500 ボディー ブラック 2416万画素 3.2型液晶 タッチパネル D5500BK

このクラスの中でも特に軽量級でコンパクトです。それでいて、がっつり使えそうです。ニコンでは最も売れ筋のカメラです。現在はD5600というのが最新機種なのでD5500は一世代前のカメラとなりますが、性能的に差は殆どないと言えます。価格も落ちてきているので狙い目かもしれません。

あと、ペンタックスのK-70はやはり重いですが、基本性能(ファインダーの見易さ、防塵防滴性能など諸々)は一番です。さらに、耐寒性まで優れた究極のアウトドアカメラとなっています。あとKPは高いですが一番性能すごい。

 

また、動きの激しいスポーツや鳥などの動物を撮影したいのであれば、さらに上位のカメラの方が適しています。

上位クラス

これも私が勝手に上位クラスと分類しましたが、一般的にこのクラスのカメラは「ミドルクラス機」と言われます。

  • ニコンD500・・・約204000円前後(2016年4月28日)
  • ニコンD7500・・・約143000円前後(2017年6月11日)
  • キャノンEOS 7D Mark Ⅱ・・・約134000円前後(2014年10月30日)
  • キャノンEOS 80D・・・約107000万円前後(2016年3月25日)
  • ペンタックスK-3II・・・約89000円前後(2015年5月22日)
  • ニコン D7200・・・約86000円前後(2015年3月19日)

これらのカメラがこのクラスのカメラに当たります。予算が8万円から10万円越えであればここから比較検討すれば良いかと思います。

まず、このクラスのメリットは動体の撮影に強いことです。そして、基本性能(ファインダーの見易さ、防塵防滴性能など諸々)が一番良いです。デメリットは大きく重く高価なことです。

この動体への強さを最大限に発揮するカメラはこれです。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D500

フォーカスポイントが一番多く、連写スピードもかなり早いです。狙った被写体を高精度・広範囲で捕捉します。ただし、重く価格もダントツで高いです。ニコンのAPS-C機のフラグシップ機です。

個人的にはこれが良いです。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7200

価格もそこまで高くありません。私はこのカメラを使っていますが不満は何もないです。

 

このクラスの一眼レフカメラを購入する人はいつかフルサイズ機に移行する可能性が大きいように思います。あるいは、フルサイズ機ユーザーのサブカメラとしても活躍します。

あと、カメラを購入する際は予算内で買える一番高いカメラか、予算を少しオーバーするくらいのカメラの方があとで後悔が少ないと思います。

カメラ選びの前に、一眼レフカメラを買った後のことも知っておこう

これも考えておくべきことです。

カメラの買い替えについて

カメラを買う前から「カメラを買い替えること」について考えるの?という感じかもしれませんが、これも重要です。

例えば、カメラにハマってより良い写真を撮影したいと思うようになった時、フルサイズ機が視野に入ります。

先に書いたように同じAPS-C機同士のカメラでは画質にあまり変化はありませんので(シャッターチャンスへの強さを高めたいという理由なら話は別ですが)。

そこでペンタックスは不利になります。というのも、ペンタックスでは2016年にフルサイズ機であるK-1が発売されたばかりです。なので、まだまだボディもフルサイズ対応レンズもラインナップの層は薄いです。

その点も念頭に置いておく必要があります。

レンズについて

一眼レフカメラはレンズを交換することが大きな魅力となっています。なので、レンズのラインアップが豊富な方が後々良いです。

ニコン、キャノン、ペンタックスで使用できるカメラの数を比べてみました。単純に、価格.comでの製品検索数を基にしました(2017年1月時点)。

  • ニコン・・・・・159本(純正89本、シグマ45本、タムロン25本)
  • キャノン・・・・・147本(純正75本、シグマ47本、タムロン25本)
  • ペンタックス・・78本(純正52本、シグマ20本、タムロン6本)

このように違いがあります。

ちなみに、シグマとかタムロンというのはレンズメーカーです。これらのレンズは安いのでコスパ抜群です。

ニコンやキャノンはシグマやタムロンなどの安いレンズが多くあります。

これも最初に知っておくと有用かと思います。

 まとめ

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まだ書きたいことはありますが、長くまとまりがなくなるのでここで止めておきます。

少しでも一眼レフカメラ選びの参考にしていただければと思います。


  1. novhiro より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。3年前から始めた登山初心者です。
    上りたい山(ニセカウ)と山の写真でこちらを知りました。
    登山当初は携帯カメラで撮影していましたが、2年目以降一眼レフで撮影したくなり、以来機種選定で迷っています。
    最初は軽さ重視でX7をと考えていましたが、いよいよ購入の踏ん切りがつきK70かD5500にしようかと思っています。
    撮りたいと考えているのは、登山時の風景と星空です。
    好みの問題になると思いますがどちらがおすすめでしょうか。レンズは必要最低限にするつもりです。
    また、先ずは広角レンズも併せて購入するつもりですが、とある店で単焦点は登山時の使用はお勧めできないと言われました。これはどういうことでしょうか。
    アドバイスいただければ幸いです。

    • ワイズカメラ より:

      novhiroさん

      コメントありがとうございます!

      登山で使うカメラは何がよか迷いますよね・・・。
      ただ、一眼レフがあれば登山がさらに楽しいものへと変わるのは確かだと思います!

      すいませんが少し考えさせて頂いてからお答えしたいと思います:)
      少々お待ちくださいませ:)

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