ミラーアップ撮影ってご存知ですか!?
知っているよという方でも撮影ではしたりしなかったりするのではないでしょうか!?
私も面倒くさくてしない時があります。
ただ、ミラーアップ撮影の効果ってどれ程のものなのでしょか・・・。
今回は、ちょっと検証してみたいと思います。
10日間ほど北海道を離れているので今回も自動更新です!
ミラーアップ撮影とは!?
そもそもミラーアップ撮影とはなんのことなのか・・・。
一眼レフカメラはレンズから取り入れた光をミラーで反射してファインダーへ通しています。
雑ですがこんな感じ(カメラの断面的な図)。
このミラーのおかげで写真に写る光景をそのままファインダーで確認できます。
ただし、光を写真に変えるセンサーがミラーの後ろに隠れてしまっていますね。これではシャッター幕を開いても写真は撮れません。
なので、一眼レフカメラはシャッターを押した瞬間にミラーが上に跳ね上がり、それと同時にシャッター幕が開くことでセンサーに光が届くようにな構造になっています。
これでやっと写真が出来上がる訳です。
ですが、ミラーが上に跳ね上がるとその振動でカメラが僅かにブレます。これがミラーショック。そして、カメラがブレると写真もブレてしまいます。
困ったものです。
ただし、ミラーを先に上げてから次にシャッター幕を開くようにすれば、ミラーショックの影響を受けないで済みます。
ミラーを先に上げてミラーショックをやり過ごしてから、シャッター幕を開けて写真を撮影する。これがミラーアップ撮影と呼ばれる撮影方法になります。
だから、ミラーアップ撮影ではガシャ(ミラーを上げる:ミラーアップ)、カシャ(シャッター幕を開く)と2回シャッターボタンを押すことになります。
これでミラーショックの僅かなブレも写真に影響しないようにできる訳です。
ただ、ミラーアップ撮影の効果ってどれ程のものなのでしょか!?
レリーズとミラーアップ撮影の効果は!?
ミラーショックと言っても、その程度はカメラによって様々です。
APS-C機よりもフルサイズ機の方がセンサーが大きい分、ミラーも大きく、それが跳ね上がる衝撃(ミラーショック)も大きいことが想像できます。
また、フルサイズ機でもD810みたいな高級機だと良いシャッター機構が採用されていてミラーショックが抑えられたりしています。
私が愛用しているD750は非常にいいカメラですが、シャッターに関しては残念な感じでミラーショックは大きい方です。
では、検証です。ついでに、レリーズの効果も調べてみます。
検証の設定
カメラは三脚に固定しますが、エレベーターを伸ばして、ショックに厳しい状況にしておきます。
検証なんで分かりやすいように。
カメラはD750、レンズは70-200㎜F4を使います。設定は焦点距離200㎜、SS1/60秒、F8、ISO100で撮影します。SS1/60秒とは言うのは、一番ミラーショックの影響を受けやすいシャッター速度らしいですね。
プロだとSS1/60秒を避ける人が多いだとかなんとか。
ピントはライブビューでしっかり合わせて、手ぶれ補正はOFFにします。
検証
「単純に手押しでシャッターを押す」、「レリーズ使用でミラーアップ撮影しない」、「レリーズ使用でミラーアップ撮影もする」でそれぞれ撮影します。
こんな写真を上記の撮影方法で3枚撮影します。
これでは分からないので拡大比較してみます。
まずは、「レリーズ使用でミラーアップ撮影なし(左)」と「手押しシャッターだけ(右)」の比較。
もっと分かりやすく比較。
左が「レリーズ使用でミラーアップ撮影なし」で、右が「手押しシャッター」です。
手押しは明らかにブレてますね。もちろん、特に乱暴に押したとかじゃなくて普通に押しています。
やはり、三脚で固定していても手でシャッターを押すと台無しです。レリーズは必須ですね。
次に、「ミラーアップ撮影あり(左)」と「ミラーアップ撮影なし(右)」で比較です(両方ともレリーズ使用)。
分かりやすく。
左が「ミラーアップ撮影あり」で、右が「ミラーアップ撮影なし」です。
これも違いますね(スマホだと分りにくいかもしれません)。
ミラーアップ撮影なしの方は全体的にモヤっとしています。特に「停止線」の標識が分かりやすい。
ミラーショックの影響が出ています。
今回はわざと厳しい状況で検証したとは言え、こだわるのならちゃんとミラーアップ撮影はした方が良さそうですね。
ただし、高速シャッターになるとミラーショックの影響は出にくくなります。
試しに今度は、焦点距離200㎜、SS1/500、F8、ISO200で撮影してみます(画像はLrで明るさを調整しました)。
「ミラーアップ撮影あり(左)」と「ミラーアップ撮影なし(右)」を比べてみます(両方ともレリーズ使用)。
分かりやすく。
左が「ミラーアップ撮影あり」で、右が「ミラーアップ撮影なし」です。
SS1/60の時のような違いはありません。微妙に違うかなくらいです。そこまでミラーショックの影響は受けていないようですね。
高速シャッターだとミラーショックが伝わる前に撮影が終了するということでしょうか!?
手持ちでミラーアップ撮影できない時は出来るだけシャッター速度を早めた方が良いのですね。
それ以外はミラーアップ撮影です:)
まとめ
カメラの機種や使う三脚などによって結果も違うのでしょうが、ミラーアップ撮影は一定の効果はありそうです:)
ミラーアップ撮影はちょっと面倒かもしれませんが、できる時はした方が良さそうですね!
あと、レリーズは絶対必要!
やはりミラーショックの影響は大きいですよね。改めて理解しました。
実際、三脚に載せてミラーアップ撮影するとISO感度が低いこと以上に鮮明に映るのはこの影響なのでしょう。特にD810のような高画素機だとより顕著かもしれません。
シャッタースピードが速いとミラーショックの影響が小さくなるって、考えてみたら納得しましたが、知りませんでした!勉強になります m(_ _)m
※自分のブログに合わせてTSからTatsumo77に改名しましたが同じ人です^^;
Tatsumo77さん
コメントありがとうございます。
ご返信遅れてしまい申し訳有りません。
私も検証してみてミラーショックの影響の大きさに驚きました。
たまに手持ちでもミラーアップ撮影している人を見かけて「そこまでやるかな」と疑問でしたが、納得です。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
初コメントが質問になってしまい恐縮なのですが、ご回答頂けると幸いです。
ライブビュー撮影時には通常ミラーアップ状態になると思うのですが、
この状態でもレリーズモードは1コマ撮影ではなく、ミラーアップ撮影にすべきなのでしょうか?
(上記の状態でミラーアップ撮影をすると、1回目のレリーズでミラーが上がる様な音がして、2回目でシャッターが切れます)
すでにミラーアップ状態なのに必要なのかな?と混乱してまして・・・
柴華さん
はじめまして、コメントありがとうございます!
それ私も気になっていました。
聞いた話によるとライブビュー撮影だと、普通にシャッターを切ってもミラーアップ撮影と同じになると聞いたことがあります。
ただ、あまり腑に落ちていないので、私はライブビュー撮影の時でも、一応ミラーアップ撮影にしています!ボタンを押すのが一回増えるだけなので・・・。
ご回答ありがとうございます。
確かに、ファインダー撮影時のシャッター音とライブビュー撮影時のシャッター音は明らかに違いますね。
後者の方が2段階音がしてからシャッターが切れてる感じです。
私も一応ミラーアップ撮影で行っていましたが今後も現状維持で行こうと思います。
やらないよりはやる!の精神ですね。
柴華さん
ご返信ありがとうございます!
やらないよりはやる!です;)
いい言葉ですよね!