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冬の撮影に使う防寒着を晒す。今年(2020年)北海道の寒さに打ち勝つためのウェア構成。

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11月になりました。北海道では雪の予報がちらほらと現れ、冬の到来を感じます。

それで、冬の撮影に使う防寒着について、北海道の極寒にも打ち勝つウェア構成について書いてみたいと思います。

ちなみに、撮影スタイルは人それぞれで、この記事では雪の中を歩いて移動したり、割と運動量の多い人向けです。車から降りてすぐの場所にしか行かない人などには大袈裟な内容かもしれません。

ウェア構成の基本であるレイヤーリングについて

防寒の難しさ

防寒するには着込めば良いわけですが、なかなかそれだけでは済みません。

防寒には単純に保温するだけでなく、3つのポイントがあります。それは以下の通り。

  • 雪・雨・風から身を守る
  • 汗や湿気への対処
  • 状況に応じ柔軟に対応する

まず、雪・雨・風から身を守る必要があります。いくら着込んでも雪や雨で濡れてしまうと寒いです。あっという間に冷えます。また、風がスースー通っても寒いですね。想像しただけで寒いです。なので、これらをシャットアウトする必要がある。

そして、濡れるのは雪や雨だけではなく、内側から濡れることもよくあります。つまり、身体から出る汗や湿気です。ウェアを着込んで少し動くと体が温まり、すぐに湿気がこもったり、汗を掻きますね。放っておくとぐっちょり濡れ、それが冷えに繋がります。なので、汗や湿気がウェア内から逃げるよう対策してあげたり、あるいは濡れに強いウェアを選ぶ必要がある。

それから状況に応じ柔軟に対応する必要があります。寒いと言っても程度の差がありますし、雪が降る、風が吹くなど様々なシーンが存在します。また、じっと動かない日もあれば、運動量の多い日もあるなど、身体からの発熱量も違う。それらに上手く対応する必要があります。

 

というよう防寒の難しさを克服するために、レイヤーリングという方法を用います。レイヤーリングとは重ね着のことです。では、以下でレイヤーリングについてみていきましょう。

レイヤーリングとは

レイヤーリングについては、このブログでも何度も取り上げていますね。どんな防寒着を揃えたら良いか分からない人は、まずレイヤーリングを意識すれば自ずと必要なものが見えてくるはず。

それで、レイヤリングとは重ね着のこと。これはウェアに役割を分担させ、それらを重ね着することで、全体の機能性を最大限引き出そうとする方法です。

基本的には役割に応じて3つの層に分けて考えます。

  • ベースレイヤー
  • ミドルレイヤー
  • アウターレイヤー

ベースレイヤーは肌着ですね。メリノウールを使ったものが主流で、体からの汗や湿気を逃したり、保温する役割があります。

ミドルレイヤーは保温着。モコモコしたウェアを着ることで、暖かい空気を溜め込み外気の寒さが身体に伝わらないようにする役割があります。フリースやダウンなどがこれに当たります。

アウターレイヤーは雨・風・雪などから身体を守る雨カッパみたいなものです。実際はカッパではなく、高性能なゴアテックスという生地が使われているウェアを着ることが多いですね。アウターレイヤーをよくシェルと言うことがありますが、まさに外の環境から内側を守る殻です。

まとめるとこのようなイメージ。

これらを様々に組み合わせることで、雪・雨・風から身を守り、汗や湿気へ対処し、状況に応じ柔軟に対応します。

 

さらに、最近では!?これにドライレイヤーという層が加わることが多いです。ドライレイヤーはベースレイヤーの亜種みたいなものですかね。汗を吸い上げ、肌をサラサラに保つ機能があります。吸汗速乾に特化させたベースレイヤーみたいな感じ・・・。

私もドライレイヤーを取り入れていますが、とても良いのでおすすめです。汗の不快感が軽減され気持ちよく、汗冷えなどもかなり軽減されます。

ドライレイヤーを加えると、このようなイメージで4層構造になります。

 

では、私が真冬の北海道での撮影で使っている防寒着を見ながら、具体的にレイヤーリングについて考えてみましょう。

冬の撮影に使う防寒着を晒す

ドライレイヤー

私はファイントラックのドライレイヤーウォーム(左)を冬ではメインで使っています。これはドライレイヤーでありながら、保温性を備えているという優れもの。

ミレーのドライナミックメッシュ(中)もかなり良いです。あみ目構造で、肌をサラサラに保つ機能性はこれが一番だと思っていますが、着ているとなぜか胴体の部分がずり上がってくるので冬はあまり着ません(サイズが小さいのか!?)。

モンベルのジオライン クールメッシュ(右)は夏メインで使っています。肌のべとつく感じが軽減されて、非常に着心地が良いです。コスパ抜群なので、こちらもおすすめです。

ファイントラック メンズ ドライレイヤーウォームロングスリーブ グラファイト Lサイズ FUM0521-GP

ドライレイヤーはパンツも販売されていますが私は上しか着ていません。

ベースレイヤー

3年程、モンベルのスーパーメリノウール EXP.(左)を使用しています。メリノウールは暖かく、速乾性もあり、防臭効果もある優れものです。これを使っている人も多いのではないでしょうか!?

ちなみに、スーパーメリノウールの生地にはL.W.(薄手)、M.W.(中厚手)、EXP.(厚手)のバリエーションがあります。とりあえず、冬ならEXP.(厚手)が良いでしょう。

他にはファイントラックのメリノスピン®ライト(右)を使ってみましたが、個人的にはチクチクしてあまり好みではありませんでした。保温性などは十分良いです。

[モンベル] アウトドア インナーシャツ 1107581 ブラック 日本 M-(日本サイズM相当)

ミドルレイヤー

ミドルレイヤーについては、基本的には大きくフリースインサレーション(中綿ウェア)に分けられます。とは言いつつ、モコモコとしたウェアであれば何でも良いのでセーターやトレーナーなどでも構いません。

ただ、セーターやトレーナーなどでは使い勝手も機能性もあまり良くないので、アウトドアメーカーのフリースやインサレーション(中綿ウェア)が推奨されます。

ちなみに、分厚過ぎるフリースなどは使い勝手が悪いので、冬場であれば中厚くらいが良いかと思います。分厚過ぎるものは保温性も高過ぎるので、レイヤリングの観点では取り入れにくいです。

それで私はモンベルのクリマエア ジャケット(左)というフリースをよく使います。毛足の長いポリエステル繊維使っているので、十分な保温性がありながら蒸れにくく乾きやすいです。また、ストレッチ性もよく軽やかな着心地。価格的にもコスパが高いです。

次に、インサレーション(中綿ウェア)ですが、素材に化繊かダウン(羽毛)かで大きく分かれます。個人的には化繊のインサレーションの方が使い勝手が良いと思うので、アークテリクスのアトム LT(中)やモンベルのU.L.サーマラップ(右)を使っています。保温性はアトムLTの方が断然高いです。
参考:冬に向けて化繊インサレーションが欲しい!化繊インサレーションの特徴と流行っている訳!

そして、クリマエア、アトムLT、U.L.サーマラップを組み合わせることで様々シーンに対応させます。寒い日はクリマエアとアトムLTを重ね着して更にアウターを重ねる、それほど寒くない日はどれか1枚だけ着てアウターを重ねる、天気がよく運動量が多い日はアウターなしでクリマエアかU.L.サーマラップだけ着て行動するなどです。

とりあえず、これから1枚だけ用意するというのであれば、まずはフリースをおすすめします。2枚目を用意するなら化繊インシュレーションが良いでしょう。

ARCTERYX(アークテリクス) Atom LT Hoody Mens アトムLTフーディ男性用 24477

 

また、個人的には表面がツルツルしたハードフェイスのフリースが最近気になっています。モンベルならトレールアクションパーカなどが該当する。

これは普通のフリースとは違い、表面がスベスベしたジャージっぽい素材で、裏面が暖かな起毛地となっています。なので、割と耐久性があり、雪なども付きにくいです。ミドルレイヤーながら雪や雨のない日はアウターレイヤーっぽくも使えるというわけです(防風性はありませんが)。

 

 

ちなみに、下半身の防寒ですが以下のウェアを使っています。

ベースレイヤーの上はマムートのトレッカーズ パンツ(左)です。速乾性と伸縮性が高く使い勝手が良い。ただ、ガッツリとアウトドアしないのならデニムとかでも良いかなと思います。

寒い時は、モンベルのU.L.サーマラップ パンツ(右)を重ねます。下半身のウェアは蒸れた場合でも、ジャケットとは違い脱ぎ着しにくいです。なので、蒸れたり汗をかいても着たまま行動できる化繊インサレーションを選んでいます。

ダウンパンツも持っており保温性はこちらの方が断然高いですが、濡れに弱いので撮影にはあまり使っていません。

 

[Mammut] トレッカーズ パンツ アジアンフィット メンズ/Trekkers 2.0 Pants AF Men 1021-00410 Marine EU S (日本サイズM相当)

アウターレイヤー

アウターレイヤーはとりあえず防水・防風であるゴアテックス製のウェアであれば間違いないでしょう。私はアークテリクスのベータSL(左)の上下を使用しています。

アークテリクスのベータAR(中)はベータSLよりも耐久性や気候耐性が高いので、より厳しい環境で着る予定です。例えば、雪山などですね。
参考:アークテリクスの選び方!アークテリクスのウェアがあれこれ欲しい。

そして、ソフトシェルであるアークテリクスのガンマLT(右)も使っています。使ってみるまでよく分からないのがソフトシェルです。ゴアテックスのように完全防水・防風ではありませんが、湿気の逃げが抜群で、ストレッチ性が高く着心地が良いのが特徴です。無くてもいいけど、あると重宝する存在ですかね。

特に北海道の冬は雪が乾いていることが殆どなので、防水性はそれほど必要ではありません。であるならば、着心地がよく、汗逃げのよいソフトシェルは使いやすいウェアとなります。運動量の多い時などに最適です。

さらに防寒する

北海道の真冬はマイナス10度は暖かい、マイナス20度は当たり前、時にはマイナス30度になることもあります。そうするとフリースや化繊インサレーションなどのミドルレイヤーでは不十分な時がある。

そんな時に分厚いダウンジャケットがあると重宝します。

去年、パーマフロスト ダウンパーカ(左)を使いましたが、北海道の寒さも全く寄せ付けませんでした。生地が防風性なので、悪天候でなければシェルは不要ですし、脱ぎ着が面倒な時にはシェルの上からでも羽織ることができます。これが3万円ほどなのでコスパ最強のダウンジャケット。
参考:モンベル パーマフロスト ダウンパーカを買った!コスパの良い暖かいダウン!

北海道ほど寒くなければパーマフロスト ライトダウンパーカでも良いと思います。これと似たスペックのダウンジャケットを使っていましたが十分に暖かいです。あるいは、ユニクロのダウンとかでも良いかもしれませんね。

あとは、ノースフェイスのバルトロライト ジャケット(右)を今年買ってみました。暖かさはパーマフロスト ダウンパーカの方があるかなという感じです。見た目はバルトロライト ジャケットの方が良い。

手足の防寒

手の防寒については、マムートのミトン型グローブに、モンベルのメリノウールインナーグローブを履きます。2シーズン使いましたが、十分保温できる上に、カメラの操作やフィルターワークもほぼ問題なしに行えます。

キンキンに冷えたカメラやレンズを長時間持つと流石に冷えて痛くなりますが、そういった時は三脚を立てて出来るだけカメラを持たないようにします。今のところ私の中では、これが手の防寒で最善です。

欠点を言えば素材がフェルト系なので雪が付きやすく、ほろっても落ちにくいです。なので、暖かい場所に行くと雪が溶けて湿ることがあります。一度湿ると乾きにくいです。そして、マムートのグローブは現在廃盤のようですね・・・。

 

ブーツはソレルのカリブーです。重くゴツいのが欠点ですが、やはり暖かいので撮影でメインに使っています。ちなみに、キーンのウィンターポート2が気になっている。軽量で暖かいという噂を聞きますね。

海などで水に浸かる時はカミックのハンターを使います。カリブーでは水に浸かれないので。

靴下はモンベルのメリノウール エクスペディション。

モンベル(mont‐bell) メリノウール エクスペディション ソックス ヘザーチャコール HCH L

定番で間違いないです。

 

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まとめ

以上が北海道の真冬に撮影で使い防寒着でした。

これから冬の撮影が楽しみですね!


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