2020年10月14日、Z 7IIが発表されました。2018年に発売されたZ 7の後続モデルなります。
私はZ 6ユーザーですが、Z 7IIとZ 7の違いついてもまとめておきたいと思います。
目次
Z 7IIとZ 7の違いについて
ボディ:Z 7IIはSDダブルスロットでUSB給電可能、バッテリーライフ向上
Nikon Z 7II | Nikon Z 7 | |
寸法 (幅×高さ×奥行き) |
約134× 100.5× 69.5mm |
約134× 100.5× 67.5mm |
質量 | 約615g (バッテリー等込み約705g) |
約585g (バッテリー等込み約675g) |
防塵防滴 | ○ | ○ |
ボディ内手ぶれ補正 | 5.0段(5軸補正) | 5.0段(5軸補正) |
記録メディア | ダブルスロット CFexpressカード、XQDカード、 SDXCメモリーカード(UHS-II規格) |
シングルスロット XQDカード |
撮影可能コマ数 | 約360コマ(EVF) 約420コマ(モニター)、 パワーセーブモード:約380コマ(EVF) |
約330コマ(EVF) 約400コマ(モニター) |
Z 7IIのボディの大きさや重さについては、Z 7よりも2mm厚みが増えているようですね。重さも30g増しています。これくらいならほぼ同じと言えるでしょう。
ボタン配置などについては、Z 7IIとZ 7は同じようでうす。
やはり変更はありませんね。ちなみに、Z 7IIとZ 6IIは重さ大きさなど、全く同じボディーのようですね。
Z 7IIの大きな違いとしてCFexpressカード・XQDカードとSDXCメモリーカード(UHS-II規格)でダブルスロットになりました。
[順次記録]、[バックアップ記録]、[RAW+JPEGの分割記録]と目的に応じて使い分け可能です。
また、Z 7IIはバッテリーEN-EL15cを採用し、EVF使用時で約360コマ、モニター使用時で約420コマ、さらにパワーセーブモードを使うことでEVF使用時で約380コマ、モニター使用時で約440コマにバッテリーライフが向上。
Z 7と比較して最大で15%ほどバッテリーライフが良くなっているようですね。ただし、Z 6IIと比較すると少しだけバッテリーライフは落ちます(パワーセーブモードでEVF約400コマ、モニター約450コマ)。
そして、Z 7IIはUSB給電が可能です。
Z 7はUSB充電には対応していますが、USB給電には対応していないので、充電中は撮影することが出来ません。
Z 7IIはUSB給電に対応しているので、充電中でも撮影可能です。動画撮影やじっくり風景などを撮影する人には嬉しいのではないでしょうか。ちなみに、Z 6IIも同じ仕様です。
EVFとモニター:スペックにほぼ変化なし
Nikon Z 7II | Nikon Z 7 | |
EVF | 0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
視野率・倍率 | 約100% 約0.8倍 |
約100% 約0.8倍 |
モニター | チルト式3.2型 約210万ドット |
チルト式3.2型 約210万ドット |
Z 7IIのEFVはZ 7と同じ仕様かと思います。ただ、Z 7IIでは連続撮影時の視認性が向上しているようです(表示フレーム数増加)。ブライトモニタリング機能はありません。
ちなみに、Z 7IIではモニター撮影時に画面のアイコンや撮影情報を非表示にし、画面の隅々まで確認できる[ライブビュー情報表示の消灯]機能を新搭載しています。
これは個人的にすごく嬉しい機能です。
センサーと画像処理エンジン:画像処理エンジンがデュアルへ
Nikon Z 7II | Nikon Z 7 | |
センサー | 裏面照射型 | 裏面照射型 |
有効画素数 | 4575万画素 | 4575万画素 |
常用感度 | ISO 64-25600 | ISO 64-25600 |
画像処理エンジン | デュアル EXPEED 6 |
EXPEED 6 |
Z 7IIのセンサーは4575万画素でZ 7と同じです。センサー自体は同じような気がします。
ただし、Z 7IIは画像処理エンジンであるEXPEED 6を2つ搭載しており高い処理能力を実現しています。これは連写性能やAFに効果があるようです。
連写・AF:連写は強化、MはSS900秒に対応
Nikon Z 7II | Nikon Z 7 | |
AFポイント | 493点 | 493点 |
検出輝度範囲 | -3~19 EV ローライトAF時:-4~19EV |
-2~19 EV ローライトAF時:-4~19EV |
連写速度 | 約5.5コマ/秒 拡張使用:約10コマ/秒(14ビットRAW設定時約9コマ/秒) |
約5.5コマ/秒 拡張使用:約9コマ/秒(14ビットRAW設定時約8コマ/秒) |
連続撮影枚数 | 14bitロスレス圧縮RAW 63コマ |
14bitロスレス圧縮RAW 19コマ |
Z 7IIのAFポイントは493点でZ 7と同じです。検出範囲については-3 EVで、-1EVだけZ 7IIの方が向上しています。ただし、ローライトAFになると同じです。
連写についてはZ 7IIで約10コマ/秒です(拡張使用)。14ビットだと約9コマ/秒になります。連続撮影枚数については、RAW(ロスレス圧縮RAW/12ビット)で77コマ、RAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット)で63コマと増加している。
Z 7のRAW(ロスレス圧縮RAW/12ビット)で23コマ、RAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット)で19コマなので、これは流石に少ないですね。
また、Z 7IIは高速フレームキャプチャという機能があり、動画モード時に200万画素の静止画を最速約120コマ/秒、または800万画素の静止画を最速約60コマ/秒を、AF/AE追従で撮影できます。4K動画みたいな機能ですね。
それから、Z 7IIは撮影モードM時に、最長シャッタースピードを900秒まで延長可能です。レリーズなどがなくても最長15分までの長時間露光が可能。天体撮影時など、長時間シャッターを開いて撮影したい場合に便利ですね。
動画
Nikon Z 7II | Nikon Z 7 | |
動画 | 4K/60p、HD120p | 4K/30p、HD120p |
最長記録時間 | 29分59秒 | 29分59秒 |
動画については、4K 60pの撮影が可能です。動画性能は向上している。ちなみに、Z 6IIはフルフレームでは4K 30pまでです。
それから、Z 7IIは動画撮影時にも、人物、犬、猫の顔や瞳を検出する瞳AF・顔検出AFまたは動物AFが可能です。
まとめ
Z 7IIはZ 6IIと同様に細かな点をブラッシュアップさせているようです。大きな不満点は見当たらないですね。
レンズも含めて非常にしっかりとした高性能システムが組めるのではないでしょうか。
Z6ⅡにしてもZ7Ⅱにしても初代機が届かなかったかゆいとこに手が届いたという感じですね。電源をオフにしてもピント位置が変わらないそうですね。いろんな点で星撮り操作が改善されています。いち個人のZ6ユーザーとしては一番ねらい目なのは型落ちになるZ7の中古を買う事かなと思ったりしますが、現実的にはまずはレンズに触手を伸ばしたいですね。欲しいレンズはいくつもありますので(笑)
Labattさん
だんだんと仕上がってきていますね。
中古のZ7は良いでしょうね。というか、Z6・Z7の発売から2年が経過していることに驚きました笑
レンズは望遠系を充実させて欲しいです。私の狙っている70-200mmF4はまだロードマップにすら載っていないので、どうしたものかなと思っています。