2020年10月14日、Z 6IIが発表されました。2018年に発売されたZ 6の後続モデルです。
ということで、Z 6IIとZ 6の違いが分かるよう、スペックを比較してみたいと思います。
目次
Z 6IIとZ 6の違いについて
ボディ:Z 6IIはダブルスロットでUSB給電可能、バッテリーライフも伸びる
Nikon Z 6II | Nikon Z 6 | |
寸法 (幅×高さ×奥行き) |
約134× 100.5× 69.5mm |
約134× 100.5× 67.5mm |
質量 | 約615g (バッテリー等込み約705g) |
約585g (バッテリー等込み約675g) |
防塵防滴 | ○ | ○ |
ボディ内手ぶれ補正 | 5.0段(5軸補正) | 5.0段(5軸補正) |
記録メディア | ダブルスロット CFexpressカード、XQDカード・ SDXCメモリーカード(UHS-II規格) |
シングルスロット XQDカード |
撮影可能コマ数 | 約340コマ(EVF) 約410コマ(モニター)、 パワーセーブモード:約400コマ(EVF) 約450コマ(モニター) |
約310コマ(EVF) 約380コマ(モニター) |
Z 6IIのボディの大きさや重さについては、Z 6よりも2mm厚みが増えているようですね。重さも30g増しています。しかし、これくらいの差なら、ほぼ同じと言っても良いでしょう。
ボタン配置などについては、Z 6IIとZ 6は同じようでうす。
やはり変更はありませんね。
しかしながら、大きな違いとしてZ 6IIはCFexpressカード・XQDカードとSDXCメモリーカード(UHS-II規格)でダブルスロットになりました。
Z 6はXQDのシングルでかなり不評でしたね。しっかり欠点を埋めてきた感じ。[順次記録]、[バックアップ記録]、[RAW+JPEGの分割記録]と目的に応じて使い分け可能です。
また、Z 6IIはバッテリーEN-EL15cを採用し、EVF使用時で約340コマ、モニター使用時で約410コマ、さらにパワーセーブモードを使うことでEVF使用時で約400コマ、モニター使用時で約450コマ、というようにバッテリーライフが向上しました。
Z 6と比較して最大で3割ほどバッテリーライフが良くなっているようですね。これは大きな利点です。
しかも、Z 6IIはUSB給電が可能です。
Z 6はUSB充電には対応していますが、USB給電には対応していないので、充電中は撮影することが出来ません。
Z 6IIはUSB給電に対応しているので、充電中でも撮影可能です。動画撮影やじっくり風景などを撮影する人には嬉しいのではないでしょうか。
EVFとモニター:スペックに変化なし
Nikon Z 6II | Nikon Z 6 | |
EVF | 0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
0.5型 EVF Quad-VGA 369万ドット |
視野率・倍率 | 約100% 約0.8倍 |
約100% 約0.8倍 |
モニター | チルト式3.2型 約210万ドット |
チルト式3.2型 約210万ドット |
Z 6IIのEFVはZ 6と同じ仕様かと思います。ただし、Z 6IIでは連続撮影時の視認性が向上しているようです(表示フレーム数増加)。個人的にはブライトモニタリング機能が欲しかったですね。星景を撮る人にとっては、これだけで乗り換える価値が出ます。
あとは、Z 6IIのモニターもZ 6と同じようですね。チルト式ですが、3軸チルトのようなやつで横と縦に対応してくれると非常に嬉しかった。
ちなみに、Z 6IIではモニター撮影時に画面のアイコンや撮影情報を非表示にし、画面の隅々まで確認できる[ライブビュー情報表示の消灯]機能を新搭載しています。
これはとても良いですね。構図を決める際に表示が邪魔だったので。ファームアップでZ 6も対応してくれないだろうか。
センサーと画像処理エンジン:画像処理エンジンに変化あり
Nikon Z 6II | Nikon Z 6 | |
センサー | 裏面照射型 | 裏面照射型 |
有効画素数 | 2450万画素 | 2450万画素 |
常用感度 | ISO 100-51200 | ISO 100-51200 |
画像処理エンジン | デュアル EXPEED 6 |
EXPEED 6 |
Z 6IIのセンサーは2432万画素でZ 6と同じです。もしかしたら、センサーは同じかもしれませんね。
ただし、Z 6IIは画像処理エンジンであるEXPEED 6を2つ搭載しており高い処理能力を実現しています。これは連写性能やAFに効果があるようです。あと、さらに動作がサクサクすると良いですね。
連写・AF:連写は強化されている、MではSS900秒に対応
Nikon Z 6II | Nikon Z 6 | |
AFポイント | 273点 | 273点 |
検出輝度範囲 | -4.5~19 EV ローライトAF時:-6~19EV |
-3.5~19 EV ローライトAF時:-6~19EV |
連写速度 | 約5.5コマ/秒 拡張使用:約14コマ/秒(14ビットRAW設定時約10コマ/秒) |
約5.5コマ/秒 拡張使用:約12コマ/秒(14ビットRAW設定時約9コマ/秒) |
連続撮影枚数 | 14bitロスレス圧縮RAW 200コマ |
14bitロスレス圧縮RAW 43コマ |
Z 6IIのAFポイントは273点でZ 6と同じです。検出範囲については-1EVだけZ 6IIの方が良いようですね。しかし、ローライトAFになると同じです。
Z 6IIの連写については約14コマ/秒です(拡張使用、おそらく12ビット!?)。14ビットだと約10コマ/秒になります。連続撮影枚数については、RAW(ロスレス圧縮RAW/12ビット)で124コマ、RAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット)で200コマと大幅に増えている。
Z 6はRAW(ロスレス圧縮RAW/12ビット)で35コマ、RAW(ロスレス圧縮RAW/14ビット)で43コマなので、動物やスポーツを撮影する人にとってはやや少ないかもしれませんね。
また、Z 6IIは高速フレームキャプチャという機能があり、動画モード時に200万画素の静止画を最速約120コマ/秒、または800万画素の静止画を最速約60コマ/秒を、AF/AE追従で撮影できます。4K動画みたいな機能ですね。
それから、Z 6IIは撮影モードM時に、最長シャッタースピードを900秒まで延長可能です。レリーズなどがなくても最長15分までの長時間露光が可能。天体撮影時など、長時間シャッターを開いて撮影したい場合に便利ですね。
動画
Nikon Z 6II | Nikon Z 6 | |
動画 | 4K/30p、HD120p | 4K/30p、HD120p |
最長記録時間 | 29分59秒 | 29分59秒 |
動画については、Z 6IIはZ 6と同様に4K 30pまでとなっています。ただし、カメラのファームアップで[DXベースの動画フォーマット]の4K 60p/50pに対応予定とのこと。
それから、Z 6IIは動画撮影時にも、人物、犬、猫の顔や瞳を検出する瞳AF・顔検出AFまたは動物AFが可能です。
まとめ
Z 6IIはZ 6の大きな欠点を埋めたようなモデルですね。
個人的にはブライトモニタリングがどうしても欲しかったので、それがないのはやや惜しいです。それからモニターの稼働を変えて欲しかった・・・。
とはいうものの、完成度の高いカメラに仕上がっていると思います。
いよいよ出ますねー!私は7 IIを購入しますよ!ほしい!
EVFの表示フレーム数増加、電源OFF字のフォーカス位置の記憶、シャッタースピード最長900秒、水準器の視認性向上、液晶モニターチルト時のEVFオフなど、着実にユーザービリティを上げてきています!
先日、70-200をもって3000m級の山に登ったら、(体力的に)とんでもないことになったので、山レンズとして、24-200をキットでつけてくれませんかねぇ。。キットレンズは、24-70mmですね、きっと。
ゼッドさん
7 IIを買われるのですね!
色々とブラッシュアップされた感じですね。
キットレンズはいくつかバージョンがあると良いですが、そこらく24-70mmかと・・・。
ブライトモニタリング・・・・私の使っているカメラには
2016年からついていました。でも使ったことありません。
mickeyさん
え!?使ってないのですね・・・。
自分は本当に欲しい機能です!